ガイド日誌

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2008年7月31日(木)

北海道は

やっぱハエが多いんすよね。牧場あるし。

きょう午前中、仕事をしながらコーヒーを飲んでいたわけです。

北工房のおいしいコーヒー豆をがりがり挽いて、ハンドドリップで淹れました。
あああ〜、癒される〜、いい香りぃ〜
仕事もはかどるというもの。

さて、コーヒーを飲み終えました。


ん?コーヒー豆か?


そうそう。新鮮な豆には羽が生えてるねん…、って、おい!

いつの間にか、コーヒーカップ自爆テロ。ボクが毎日ハエ叩きで執拗に追い回すから、仕返しに来たんだろうか。

それにしても北海道産天然ハエの生エキス。何かに効くだろうか?


2008年7月30日(水)

ズル休み

7月に入ってからというもの、ほとんどずっと無休で働き続けてきました。

毎日たくさんの旅行者が国内だけでなく近隣各国からやって来られますので、とても休んでなんかいられない、というカンジでした。朝から電話は鳴りっぱなし、大型バスは突然やってくるし、毎日送られてくるたくさんのメールにも目を通さなければなりません。こんな調子なのですべての仕事が終わるのは毎日毎晩12時1時が当たり前でした。

夫婦2人で頑張ってきたんですが、さすがに2人とも限界がキター!

妻は数日前から体調を崩していて声が出ません。ボクも幻聴が聞こえたり電子音に過敏になって飛び上がったり、これはヤバイ!と思うようになりました。

そしてきょう。見ると奇跡的に予約ゼロじゃないですか!

チャーンス!

午前中のお客さんのすべての返却を待って、思い切って午後から閉店しました。電話も留守番電話に切り替えました。

妻は崩れ落ちるように寝込んでしまいました。

切羽詰まった末に、ズル休み突入です〜。

せっかく来店してくれたみなさん、ごめんなさい。

でも、ちょっとだけ休ませてね。

駅前にもレンタサイクル屋さんがあります。素朴でいいカンジのお店です。

・・・・・・・・

たったいま、美瑛町観光協会インフォメーションセンターから電話。15:30pm

「いまからお客様をご案内いたします。」

まさか、これを断るわけにはいきません。せっかく紹介してくれたのに失礼じゃないですか!誰かお客さんが僕らを必要としてくれているんですから。

さあ、いまから業務再開。わずか2時間のズル休みでしたが少しは元気回復したように思います!

妻は泥のように眠りこんでいます。しばらく黙って寝させておこう。

・・・・・・・・

え〜とですね、「そのお客様」は結局、来られませんでした。

インフォメーションセンターも僕も、どこかの誰かの退屈しのぎに付き合されただけだったみたい。

ま、こういうことや無断キャンセルなんて夏の営業では決して珍しいことではないのです。気にしないんだけど、でもやっぱり、どっと疲れるんだよな!

インフォメーションセンターは本当に親切なんです。僕は民間業者だから営利目的だけど、インフォメーションセンターは無料で親身になって相談にのってくれます。でもでも、美瑛のひとの温かさや親切をいいことに、退屈しのぎにからかうのはやめてほしいものです。本当にそう思います。

そういうのって切なすぎます。

さささ、まもなく5時です。閉店の時間になりました。16:57pm


2008年7月28日(月)

古いMTB

ガイドの山小屋にあるすべての自転車のなかで最も古いものは、ボクの黄色いMTBです。1992年製。

ボクがかつてチャリ旅で使っていた自転車は2台。いずれも大学生のころ一人暮らしのアパートの自転車置場で盗まれてしまいました。

ショックでした。

かくしてボクはオートバイ旅専門になったんですが、大学卒業の直前、ふたたびチャリを買いました。当時流行りだしたマウンテンバイクです。

確かアルバイト給料の全額、7〜8万円でした。

だからボクのMTBは大阪ナンバーなのです。(防犯登録が大阪府です)

さて、長いブランクを経てボクを再びチャリダーの道へと引き戻してくれたのはほかでもない、この大阪ナンバーの古いマウンテンバイクでした。さすがに古過ぎるため日本縦断のあと引退、今では美瑛町内限定チャリとして余生を送っていますが、ボクを確実に現役チャリダーへと復活させたのはまぎれもなく、この黄色いMTBなのです。

さて、今年もそろそろ次の旅先を考える季節になってきました。

どこに行こうか?

おととしオーストラリア大陸の縦断中に取り外して日本に送り返した自転車の部品が長い間、国際宅配便の箱に入ったままホコリを被っていましたので、きょう、古い黄色いMTBに装着してみました。

なかなか、さまになっています。

なんだか旅心に小さな火が点火した気がします。


2008年7月26日(土)

涼しい話 冬が大好きなひと必見!

そこのお兄ちゃんもお姉さんも、暑い暑いなんてだらしなく呻いていないでさ、まあコレを見てみなよ。

涼しいってゆうか、悩ましくって頭パニックになるぜ。

http://www.backcountrytraverse.co.nz/news080725.htm

どうだい?見たかい?

気が狂いそうだろ?

ああもうダメ。すべてを投げ出してココに行きたいって?

ふぅ〜む。どうしたもんかねえ・・・。

そこまで言うならオレにメールしてくれ。おいらが取り次いでやるからさ。

ヤツはおいらの兄弟なのさ。

ここだけの話だけどさ〜。本物のヘブンが待ってるぜ!


2008年7月25日(金)

ステッカー貼りました

車にあまりステッカー類を貼らないほうなんですが、ツアー車がちょっと寂しいのでステッカー貼りました。

カッコイイぜ・・・。

この「おでん屋えとり」は美瑛町役場のすぐ近くにあります。

知ってるヒトはかなりの通ですねっ!

なんだか今にも出前しそうなんですが、僕がおでん屋さんでバイトしてるわけではありませんので、念のため。

(クリックしたら拡大します 。瞼に焼き付けてください。さあ、アナタはおでんが食べたくな〜る食べたくな〜る食べたくな〜る…)


2008年7月24日(木)

美瑛・富良野がもっとも賑わうとき

さて、短い夏です。美瑛・富良野にも国内外からたくさんの方がやってきます。

この時期だけは!ボクの店も例外で はありません。外国の方を中心にたくさんの方が来店されます。そしてほとんどの方は電動自転車をご希望されますが、如何せん品薄気味で、ご迷惑おかけしています。

すみません。高いので、簡単には買い足せないんっすよ。

毎年少しずつ買い足しますからね〜。

それにしても高いんです電動自転車。

回転寿司1000皿と同じくらい。そんなに食えませんって!

最近なんだか、何のために仕事してるんだかわからなくなってきました。

電動自転車を買うために働いているような気がする。

この間など予定外で電動自転車を1台買い、おかげでいま家計がピンチです。

買えば買うほどに貧乏になってる気がする。

それって、なんかおかしくない?

みんな喜んでくれるから、ま、いいか。←開き直りともいう


2008年7月22日(火)

お隣さん?

ガイドの山小屋の北隣は、空き地になっています。そこの地主さんは本州の方ですが、毎年夏にやってきては1〜2週間ほど自分の土地でオートキャンプを楽しみ、秋がくるまえには本州に帰っていきます。

謎のオジサン。

10数年前、謎のオジサンはここでユースホステル(ペンション)を経営するんだと周囲におっしゃっていました。

その当時、斜め向かいに立つユースホステルがとても賑やかでしたから、きっと「コレだ!」と思ったのでしょう。

また、ちょうど10年前には、ライダーハウスをやると言っておられたようです。

そのころ真向いにはライダーハウス「美馬放夢」(びばほーむ)があり、毎夜毎夜の大騒ぎで空前の大繁盛をしていました。一晩に50台〜100台もの旅のオートバイが集まったものです。

思えばあのころが美馬牛の全盛期だったように思います。ガイドの山小屋の最盛期もまたこの時期でした。

それから10年がたちました。ライダーハウスはなくなり、ユースホステルもひっそりとしています。

さて、謎のオジサン。木工をやるとかいう話も聞きましたが、こんどはレンタサイクルをやるんだと言っているらしい。ひょっとしてボクんちは繁盛しているように見えるのかな!

マジですか!

じゃ、いっそおれんち丸ごと買ってくれないかな!

まさか、それは冗談でしょうけど、誰かが何か新しいことを始めると美馬牛は少しは賑やかになるかもしれません。

お隣さんだけに気になりますが、でも結局は今年もまた何もしないような気がします。少なくとも今は何か新しいことを始める時期ではないでしょう。

それにしても美瑛富良野ではさいきん売り家や売り店舗、売りペンション等が目立ちます。

美馬牛もまた例外ではなく、少し歩けば売り地の立て札を目にします。

美瑛富良野に注目が集まったのは過去のことになりつつあり、それに気付いた人たちが高く売れる今のうちになんとか売りに急いでいる感がします。

この10年で大きく変わったことといえば観光客の主流が国内旅行客から外国人へと移行しつつあること。ボクの店などはより顕著で、日本人は最盛期の3割以下になり、いまでは全体の7割を外国人が占めています。北海道に住んでいながらグローバル化とかいう大きなうねりの最前線にいることを実感します。おかげで英会話が上達しました。うれしいような複雑な気持ちだなあ・・・。

さらに次の10年はどう変わっていくのでしょうか?

隣の謎のオジサンとともに見守っていきたいと思います。


2008年7月21日(月)

で、電動自転車が・・・。

先日、電動自転車の1台が大きく破損してしまいました。

前輪ぐんにゃり。前部ぐしゃっ。かなり重傷。

やばい!

困った!

というのも、19日から21日にかけては毎日予約がいっぱいで、すでに1台の余裕もありません。このままではオーバーブッキングが発生してしまいます。

でも、破損は重度で、とても1日、2日では修理完了しそうにありません。

これは間に合わない。

あああ、万事休すだ〜〜。

しかしながら、このまま無策でいるわけにもいかず、 止むを得ず急きょ新車の電動自転車を1台買いました。契約違反だけは避けなければなりません。

12万円・・・。

正直痛い。でもこれでなんとか予約の穴を開けずに済みます。

しかしですよ〜〜、安心したのもつかの間。

翌日の夕方には修理が完了しちゃった!

恐るべし寺島商会!(美瑛町のJAF特約店で車検工場、機械修理、自転車屋さん。技術確かな町工場です)

しかも1万5千円で修理出来ちゃったです。仕事早いし良心的!

それにしても、ああ12万円・・・。

新車購入、早まっちまったなあ・・・。

でもね、ちょっと嬉しいです。

新車っていいなあ!ピカピカで!←半分以上強がり


2008年7月6日(日)

美瑛の丘をテスト走行 電動自転車のバッテリー持続試験

ここ1年ばかり電動自転車のバッテリーの消耗が控え目なことに薄々気付いていたのですが、原因はよくわかりませんでした。でも確かに、以前とは違って返却された電動自転車のバッテリーがあまり減っていないのです。

実は昨年6月、全車両のモーターが新品に入れ替わったのだけど、これが省電力モーターなのではないか?

そこで、遅ればせながら新モーターによる電動自転車走行実験を実施しました。とりあえずJR美瑛を目指して出発!

日時 / 2008年7月6日午前11時頃〜

気温 / 30度

重量 / 110kg(運転者の体重86k+自転車の重量24k)

出力 / 強モード(常にパワー全開)

運転 / ノンストップ(休憩なし観光なし)

車両 / 電動自転車 ヤマハパス 2001年モデル

11:00 JR美馬牛 出発  (バッテリー残量:7段階の7 満充電)

        概ね下り坂

11:25 JR美瑛駅 到着  (バッテリー残量:7段階の6、距離8.5km)

         折り返し

11:45 新栄の丘 通過    (バッテリー残量:7段階の5、距離13km)

11:55 クリスマスツリーの木 (バッテリー残量:7段階の4、距離16km)

12:00 JR美馬牛 帰着   (バッテリー残量:7段階の4、距離18km)

いや、驚きました。以前は美瑛ー美馬牛を強モードで往復18kmを走行したら、バッテリーをほとんど使い切ってしまったものです。

ただ、そのぶんパワーは若干控えめになったと感じました。

バッテリー1個で強モード2時間以上連続走行、距離30km以上が可能

バッテリー1個で節約モード5〜6時間連続走行、距離約60kmが可能

このような予想データが導き出されます。

面白そうなので次回実証してみたいと思います。


2008年7月5日(土)

電動自転車で急坂を

電動自転車のバッテリーのなかには継ぎ足し充電をすると性能が低下してしまうものがあります。その仕組みは充電式電池と同じです。

今年導入した最新式以外は、新品時のクオリティを維持するために継ぎ足し充電をしないようにしています。

つまり、空になってから充電するのです。

充電器にはバッテリー内に残された電池を抜き取ってしまう機能(リフレッシュ機能)が付いていますが、繁忙期は充電器をフル 回転しても間に合わない。

そこで、ボクはときどき残量僅かなバッテリーを人力でリフレシュさせます。このときボクの体重86kgは役に立つ。

とても役に立つ。

きょうも夕方になってから、残量僅かなバッテリー3個を携え、電動自転車で四季彩の丘を目指しました。四季彩の丘〜美馬牛小学校の裏には急坂があり、ここをフルパワー スイッチで何度も何度も上り下りしてバッテリーを消費するのです。そして、ボクは体重が重たいのでわりと消耗が早いのです。

8時を過ぎると真っ暗なので、ライトをつけて走りました。

ゼエゼエゼエ

ハアハアハア

電動とはいえ、この坂はけっこうきついなあ。

夜中にチャリンコで坂を何度も上ったり下ったりしてる86kの男って、誰が見ても不気味だろうなあ。

気のせいか、後ろから来る車はボクの姿を視認するや否や、スピードをあげて走り去っていく気がする。

いけないものを見てしまった〜、みたいな。

残り僅かとはいえバッテリーの人力強制リフレッシュは思いのほか時間がかかりました。3個で2時間半。 どれも残量3割以下だったから、つまりは最大出力モードで無茶走りを続けても2時間半はもつ、ということになる。

ということは、通常の使い方ならば5時間くらい走れるということになる。

実は昨年、電動モーターをすべて新品にして従来より省電力になりました。おかげでバッテリーが長持ちで人力リフレッシュが大忙し。

省電力はうれしいケド、これは予想してなかった。大忙し!

みんな〜、せっかくだからバッテリーもっと使いきってくれよ〜・・・。

オレが痩せてしまうじゃないか!


2008年7月4日(金)

冬を想えば。

ボクの友人で、ニュージーランドでパウダーガイドをしている「ひっぢ」のWebが先日リニューアルされた。
いくつかのコンテンツも更新された。
ひっぢはついに、エンジンに点火したらしい。

トップページの写真、やばい。。。

そして、これって最高や!
目の毒じゃ。

興奮して鼻血がでそう。

おれはおれで、きょうは嫌なことがあった。ジャガイモの花が咲いて、いま美瑛の風景はちょっと素敵だ。住んでいるオレでさえ、そう思う。だから、なんとなく嬉しい気分で毎日の仕事を楽しんでいる。お客さんと話すときもニコニコだ。
それなのに。

オレはお客さんと季節の喜びを分かち合いたい。お客さんを信用したいのに、それなのに平気でひどいことするやつがいる。
ときどきいる。

きょうなど、自転車に取りつけてある備品を旅行用小物か何かをつかって取り外して持ち帰ったヤツがいる。旅行用小物にはカンタンなトライバーなんかがついているから、やろうと思えばいろいろな事が出来るだろう。
ふと片付けたチャリをみると、あるはずの備品がなくなっている。
2台とも取り外されていた。
これはひどい。
あわてて追いかけたが、タッチの差でJRの列車が出て行った。

その2人が帰ってきたとき、ちょっとサービスした。それなのに逃げるように去っていったから、おかしいナと思っていたんだけど、こういうことだったのだ。

「もう親切にするのはやめよう」

本気で思った。それは300円×2くらいのものだけど、裏切られた気持ちのほうが収まらなかった。 金の問題ではない。

残されたパスポートナンバーをもとに被害届を出そう。泣き寝入りは嫌だ。

でも、今回は若い香港人。海外で逮捕されるのはきつい。
彼らは出国できなくなる。ボクが被害届を出せば、必ずそうなる。 入管に拘束されてしまうのだ。

それはちょっとかわいそうだと思ったが、仕方ない。

夏の営業は疲れる。 やって来るのはいいひとだけではない。時々、やばいひとも来る。親切が仇になることも珍しくはない。神経が張り詰める日々だ。

仕方ない。これは仕事なのだ。どんな仕事だってきつい。食べていくためには、我慢しなきゃいけないことがたくさんある。

遊びではないのだ。気を引き締めていこう、親切はいいけど、見極めるようにしなければ。 こうして自分の心が固くなっていくのがわかる。
そんなとき、ひっぢのWebをみた。心は一気に冬に飛んでいった。

「冬はいいなあ。」

冬のお客さんとは、旧知の友のように接することができる。
裏切られることなんか、ない。
だからお客さんを友と同じように信用できる。
だから楽しい。

正直いって営業成績という面では、冬はよくない。
ちょっと洒落にならないこともまあ、ある。
経営者としては失格だ。
でもいいのだ。(←よくないって!)

お客さんといっしょに楽しむのがオレの仕事なのだ。天職だと思ってる。

楽しい冬のために、嫌なことも耐えて仕事をがんばろう。
たのしい冬のためならがんばれる。

日本の夏は、NZでは冬。
ひっぢのWebは、オレのとっておきの癒しになる。

みなさんも仕事で辛い目に遭ったときは、ココをみて癒されよう。

 パウダーガイドひっぢのガイドサービス(日本語)


2008年6月30日(月)

お弁当

きょうで6月も終わりです。

6月の北海道は行事の多い月でした。よさこいソーランもありましたね。

さて、美瑛町内の保育所から小中学校もまた、6月は大忙しでした。運動会、遠足などの行事が集中するのが6月です。

娘が3人いる我が家では、お弁当づくりに大忙しです。でもお弁当づくりって、面倒ですよね。

ただでさえ忙しいのに、まったくもう!

朝5時半、我が家の台所がいつもより30分早く動き始めます。お弁当は妻とボクの合作と決まっていて、僕が専ら調理を担当して、妻がくるくる動き回って夫婦の2人3脚でお弁当と朝食を完成させるのです。

でも面倒なんだなー。

ふと少年のころを思い出しました。中学の3年間はお弁当でした。

食べざかりのころ、毎日のお弁当が楽しみでお昼が待ちきれず3時間目の休み時間に食べたこと。すっかり食べてしまうから昼にはパンを買って食べたこと。まわりには僕と同じように3時間目に弁当を食ってしまう「早弁仲間」がいたこと。

その日のおかずで一喜一憂したけど、嫌なおかずなんてなかった。女手ひとつで僕と姉を大学まで出してくれた母はフルタイムで働いていて、家事のすべてをひとりでやってたっけ。朝は弁当と朝食をつくり洗濯まで終わらせて、8時には家を飛び出していったっけ。

そんなことを思い出しました。

ああ、弁当づくりが面倒だなんて、とんでもないゼ。

それに、このお弁当、娘たちはすごく楽しみにしてるんだもんナ。

そう思うと、やっぱ、手抜きはできないものです。

ひとつひとつ心をこめてお弁当を作りました。

遠足に運動会、部活の遠征。今月は何回つくったかな?

6月は、そんな季節でした。


2008年6月29日(日)

季節はずれの花粉症

本州では花粉症の季節は終わったようですが・・・。

美瑛はいま絶頂期なんです!

犯人は、牧草。

牧草はイネ科の植物で、いま盛んに花粉を飛ばしています。

この時期に牧草を刈り取ってロールを作ります。これを貯蔵して牛や馬などの飼育に使うのです。牛馬の大事な大事な食糧なんですね。

しいては、いつか僕らの胃袋に入っていくわけなんです。

さて、この牧草ロール。こうなるまえには刈り取りとかくはんという作業があります。特に、かくはんのときには大量の砂塵、もとい、花粉が飛びます。

これが、まるで砂嵐なんですから!

杉・ヒノキ、 じわり確実に効いてきて全身をむしばむ感じ。北海道にはない。

シラカバ・柳類、 症状は強いが効き目は短い。

イネ科の牧草、 劇症。花粉のなかで最もパンチが効いている。長引く。

いまはその、パンチの季節。

もう、めちゃめちゃパンチ受けまくり。夜も眠れません。洟をかむと血が・・・。

もうKO寸前です。

過ごしやすい、とてもいい季節なんですけど・・・。


2008年6月28日(土)

営業外まわりはオートバイでGO!

パンフレットの配布などなど。

こういうとき、以前はなんのためらいもなく車に乗っていましたが・・・。

昨年あたりからオートバイにしています。

ひとりで移動するわけだから、車で走り回るのってちょっと。

かといって、チャリで回るほど時間もない。

そこで活躍するのがオートバイ v

ほどよく暑いこの季節、オートバイはなかなか良い乗り物です。昨日は富良野方面へ、きょうは午後から美瑛周辺を走ってきました。

排気量250ccのオフロードバイクの荷台には大きなカゴを取り付けてあります。荷物はここにポンポン放り込むのです。スイカだって入ります。

僕はずっと750ccとか1000ccとかいう大型のオートバイに乗っていたのですが、さいきんはそういう青臭い虚栄心が失せてしまい、125ccから250ccくらいのオートバイが気持ちいいなあ!と思っています。

仕事とはいえ、オートバイで走り回るのは、なかなか、いい気持ちです。

燃費はガソリン1リットルあたり30kmくらい。まじめにエコドライブに徹すれば35kmくらいになるかもしれません。

エコとは地球にやさしいだけでなく、お財布にもやさしいのです。


2008年6月27日(金)

宿泊予約 by Telephone

夕方、突如電話が鳴ります。

I want to make a reservationなんとかかんとか・・・

やったー、予約だーと思って聞いていると、今夜?え?

リアリイ?

よーく聞いてみると、ウチを宿と勘違いしているらしい。

またかよ・・・。

ま、仕方ないっすね。まぎらわしい名前だもの。

で、私たちのところは宿じゃないんですよー、と、あまり得意ではないけど英語で説明します。

ところが、どうやら先方は英語が僕以上に苦手らしい。僕が英語で話しはじめたら、明らかに狼狽してるじゃないですか。

一生懸命で、今夜の予約をしようとしています。ヘンな日本語も交えて。

おいおい、だから、うちは宿じゃないんだって!

でも、熱心さだけは伝わってきます。夕方なのに泊まるところが決らなくって、いま焦っているんだろうなあ。

アコモデーションでは通じないようなので、ゲストハウスとかバックパッカーとかペンションとかロッジとかいってみます。

ノット、ホテルでようやく通じました。

 

ぶち。(電話が切られる音)

 

えええーーー!!ごめんなさいの一言もないのかよーーー!!

まったくもう!

近所の安い宿を紹介してあげるくらいのことはしてあげられるのに!


2008年6月26日(木)

美瑛は道路建設ブーム?

なぜでしょう。近年美瑛町では、道路がどんどん拡充されてます。

観光客誘致のため?

ノンノン、観光は美瑛町にお金を落としているわけではないのです。主な出費先であるホテルや土産物屋さんは富良野やトマムや層雲峡のように別のところ。美瑛町には排気ガスと糞尿だけが残されていくなどと、よく揶揄されます。

では道路は何のため?そんなに農業が好況なの?

そうともいえません。少なくとも農家は、自分たちが好況だから道路予算が回されているなんて感じないはず。

なぜだかわからないけれど、いままで土の道で、トラクター以外は通行することのなかった畦道のような農道が、いまどんどん舗装されています。

僕んちの前でさえ、2車線の舗装道路になりつつあります。

ただの舗装道路ではありません。元々の土をすべて掘り取って砂利を1mも敷き詰めた、アスファルトも分厚くて、このまま滑走路にでもなりそうな超高級舗装道路なんです。

でもなぜ?僕んちの前は南50mで行き止まり。この道にあるのは僕と隣の民宿とぅもろうさん2軒だけ。僕らの専用道路なんです。

いったい、何千万円がこの道路に使われているんでしょう?

おれたち2軒で支払う税金の何百年分なんだろう?

道路かあ〜〜。

いいのか悪いのか、よくわからないです。

とにもかくにも、道路がどんどん増えるので、近いうちにMapを作りなおさなきゃいけないみたいです。

それにしても、道路建設のそのお金はいったいどこから湧いてくるんでしょう?

不思議といえば不思議です。


2008年6月25日(水)

なぜだ?

なぜか6月は、宿泊予約が多いのです。

なぜだ?

いつから宿になったんだ?

てゆうか、「宿じゃないって!」

予約はいつも香港からの英語のメール。

 

Dearなんとかさん

メールありがとう。でもねぇ、

うちはアコモデーションじゃないんだよね〜

貸自転車屋さんだよ〜、冬山の登山ガイドだよ〜

貸自転車はいかが?^^; いっちょ冬山でも、登っちゃう?^^;

じゃ、またね。

 

こんな返信をしています。(ホントに)

でも、なぜ宿泊予約が来ちゃうんでしょうか?

何年かまえ、宿泊できるところがなくて困っている外国人を何度か泊めたことがあります。それと関係があるんだろうか?

よくわかんないけど。

I would like to make a room reservation

また来た〜!宿泊予約きた〜!

謎です。


2008年6月23日(月)

砲撃

美馬牛は美瑛町と上富良野町の境界にあるので、陸上自衛隊上富良野演習場での砲撃音がよく響いてきます。

雨雲が分厚く垂れこめていたりすると、その衝撃はさらに倍増。

ドーン!というか、

ズーン、ミシミシミシッ

窓ガラスがビリビリ響き、家がきしみ音をたてます。

お客さんはよく、これを雷鳴と勘違いされるようです。

 

そんな砲撃にもすっかり慣れました。

でも、よく思うのは、これが本州であれば、

「うるせえんだよ馬鹿野郎!」

「補償金よこせコノヤロー!」

「金よこせ!金!金!金!」

絶対にそうなる。

間違いなくそうなる。

何かに言いがかりをつけてお金をせびろうとする人たちはこういうことに決して黙ってはいません。お金お金お金。ほんと、きたない。

そういうのってホント、いろいろありますよね?例をあげるとキリがない。

でも、この地域ではそれはない。皆無です。

あ〜、きょうは演習やってんだね〜、とか

年度末が近いから在庫一掃なんだねー、とか

そんなカンジで、いたってのんき。

ほんと、のんき。

笑っちゃうくらい、のんき。

これが北海道気質。

そういうところが気に入っています。

ボクはもう本州では暮らせないなあ。そんな気がします。


2008年6月19日(木)

切ない台湾

6月は、台湾からのお客さんが多い季節です。

いまごろの台湾は蒸し暑いんだとか。な〜るほど。沖縄の南だもんな〜。

台湾の70歳以上の方の多くが、ごく自然に日本語をお話になります。大型バスでやってくるお客さんのなかには必ずその年齢の方が何人かいらっしゃいますから、世間話をすることも多いのです。

戦争の話題は極力避けるのですが、先日は会話に加わったバスの運転手さんの話に引き込まれるように、その話題になりました。

僕の母と同じくらいの年齢と思われる女性が、ふと口を開き、こう言いました。

「戦争が終わったとき、私たち、なぜ日本に連れていってくれなかったの?」

雷にでも撃たれたような衝撃を受けました。

 

台湾はよく中韓と比較されますが、それは違うと僕は思う。

台湾は日本国だった。植民地じゃあない、かつての台湾人の多くが、自分たちは日本人だと思っている。いや、日本国民であると信じていた。

当然「日本国」を、信じていたはずです。

李登輝、前総統も、そうでした。氏は、京都大学を卒業されています。

この時代の方たちは日本人以上に、日本人らしい精神を持った方たちです。

実際、誠に礼儀正しい。

日本人以上に日本人らしい人たち。昔の日本人そのままなんです。僕でさえ、なんとなく懐かしく感じられるんですから。昭和の年寄はこうだったなー、とか。

しかしながら、日本政府は敗戦のとき、台湾を日本ではなく「台湾」として扱った。日本国として扱わず、突然切り捨てた。国土だけではなく、そこに暮らす「日本国民」を。

台湾に暮らす方たちは置き去りにされ、過酷な運命が待っていたといいます。

略)

さて、懸念されるのは将来の中台関係。再び軍事衝突が勃発する可能性が否定できないといわれています。

そのとき、日本は?

もちろん憲法の制約上、日本が軍隊を派遣して台湾を守る戦争に参加することはできないでしょう。でも、台湾のひとたちは、そのときはきっと日本が助けてくれると。そう信じているような気がします。

「共産党が攻めてきても日本が助けてくれる。」

「日本は来るさ。援軍をよこして助けてくれるに決まってる!」

*    *    *    *    *    *    *

台湾の方々の多くが日本が大好きです。とくにお年寄りは、ほんとうに日本がすき。いまだに恨み節を聞いたことがありません。

でも、きょうの言葉は僕の胸にぐっさり刺さりました。

60年前それはきっと、悲痛な叫びだったと思います。

台湾は取り残され、占領された。そこにはアメリカではなく大陸から国民党軍が、軍靴を轟かせて乗り込んできたといいます。

「どうして私たちを日本に連れていってくれないのですか?」

 

そしてもし、もしも再び、そのときが来たら。

僕らには何ができるでしょうか。

何か手だては。なんとかならないものなのでしょうか。

ところで僕は、いざ有事の際、アメリカが自国の兵隊を傷つけてまで日本を助けてくれるとは思っていません。それは、日本が台湾を守れない(守る気がない)のと似ている。

いっぽうで、中東でのアメリカ国益戦争に加担する日本。

 

この国が狂ってきたのでは?と考えるのは、僕だけではないでしょう。

みなさんはどう思われますか?

 

僕は台湾が好き。台湾の人々が好き。いつか、何かの形で報いたい。

きょうは長々と書いてしまいました。


2008年6月16日(月)

美瑛町観光協会の対応?

美瑛町観光協会のWebがリニューアルのようです。

http://www.biei-hokkaido.jp/

まだ、完成していませんが、本格的なシーズンをまえにまもなく全面オープンするでしょう。楽しみ〜♪

でもでも?

前バージョンからは、なぜか「パノラマロード」のまわり方、の案内がJR美瑛基点になっていたんです。

これは主に、徒歩や自転車でまわるバージョンです。けっこうコレを使うひとは多いと思います。

なぜ?

パノラマロード(JR美馬牛)はJR美瑛と比較して、標高差が100m以上あります。100mの登山です。自転車や徒歩ではけっこう、しんどいです。

実際に美馬牛は、美瑛の町に住んでいるひとからは「山」って呼ばれています。地元のひとは、「丘」とは呼びません。

あ〜、山に住んでるひとだね〜、とか。

山は雪がすごいでしょう?とか。

こんなかんじに言われます。ここは山なんですよ、はい。

実際に、美馬牛峠っていいますから。

さて、こんなかんじなので以前のパンフレットなどでは、

パッチワークの路・新区画ダム方面・白金温泉方面はJR美瑛が基点、

パノラマロードはJR美馬牛駅が基点、

こういうふうになっていました。それはごく自然の、なりゆきだったと思います。当たり前のことですが。

でも、いつの間にかすべてがJR美瑛が基点になっていたのです。僕ら美馬牛のひとは、けっこう長いこと、そのことに気付かなかったです。

商売の方は観光客が減って売上が落ちたな〜とか、また美馬牛の宿泊業の方も、宿泊が減ったな〜と感じたりしてたんじゃないでしょうか。

美瑛町観光協会という唯一の公的な案内所がすべてをJR美瑛を基点にインフォメーションしてましたから、その影響は否定できなかったと思います。

だから、これを元に戻していただけるように、いまお願いをしています。

対応はちょっとしぶいんですが(一応、お役所ですから)、でもきっと、これで現実に合ったものになると思います。

美瑛からレンタサイクルや徒歩で美馬牛に向かったひとならば、あの延々と続く登りに辟易としたことでしょう。

その逆ならラクなのに。美馬牛から美瑛にかけては下り坂です。

忘れ去られつつあるかも?の美馬牛に足を向けるひとも増えるでしょう。商店や宿泊施設にも活気が戻ってくるんじゃないでしょうか。

インフォメーションが旅人目線に改善されるといいですね。

交渉の結果は?

乞うご期待!


2008年6月14日(土)

同級生

近年は外国人のお客さんが激増しています。

ある夏の日の来客数の半分以上が外国人なんてことは当たり前だし(団体を除いても)、外国人しか来なかった、なんていう日もあるくらいです。

こんな様子なので僕たちの英語力も改善されてきた、というか、それなりに慣れてきたのですが、いやいや、慣れたって言えるのか?本当に?

僕などはほとんどまじめに英語の勉強をしたことがないので、かな〜りやんちゃな英語を話します。なんとなく伝わっているようだけど、どうやら文法とかは全然ダメらしい。

実際、電話では全然伝わらないことから、あらためてそのことが痛感されるのです。

でもな〜

英語は心だ!

勢いで話せ!

押せ!押し倒せ!

万事そんなかんじ。

実は、ぼくときたら、自分の英語が正しいか正しくないかの違いすらわかってはいません。ただ、ありがたいことに相手が言っていることが大抵はわかるので、それが唯一の救いかも。英語ニュースもなんとなくわかる。

だから、わかってる気になってる。

たぶん、中学生のころから洋楽ばかり聞いていたからだと思います。ジャーニーとかブライアン・アダムズとかローリングストーンズとか。ポリスなんて、とても発音がわかりやすい。こんな勉強は楽しい。

アイ・ワナ・ロック!

ところで受験英語が得意な妻も、英会話はからきしダメなのだそうです。

あああ、なるほど。確かにダメみたい。ちんぷんかんぷんなこと言ってます。

わかんないのかよ、ば〜か。

勝ち誇るボク。

高校生のころ同じ教室で学んでいた2人なのですが、まさか今になって逆転するとは思ってもいませんでした。

でもやっぱり、オレはいまだに落ちこぼれみたい。ときどき痛感します。

つい最近も、安い=cheapを、ceepと書いた。ただ発音のままに書いた。

この間も、道=roadをloadと書いたです。妻にめちゃめちゃ馬鹿にされました。それはダウンロードのロードでしょう?

が〜ん・・・

英語だけでガイドできるようになるには、先はまだまだ険しそうです…。


2008年6月13日(金)

新しい電動自転車の実力

電動自転車というか、バッテリーの実力というか。

いや、すごいっすね。思った以上でした。

新しく導入した電動自転車はパナソニックです。

BE-EPE633T2標準モードで106km、

オートマチックモードで144km、

最高出力だけでも70〜80kmも走るらしい。

ホンマか?

絵に書いた餅ちゃうか?

さっそくモニターのお客さんに試してもらいました。

そしたらすごいです。パノラマロード1周25kmにくわえて留辺蘂往復10km、計35kmを完走してもなお、バッテリーは70%も残っていました。

半分も使ってないじゃないか・・・。

基本は最高出力、平坦なところや下りでは、ときどき標準モードで。という、めちゃ贅沢な使い方で。

それでもたったの30%しか消耗しなかったとは、驚異的な燃費です。

エコだ〜〜

つまり、1回の充電でこの3倍は走るってことです。富良野往復できます。

ファーム冨田まで余裕で往復できるじゃん。シンバカフェにも寄れるぞ。

富良野の唯我独尊にカレー食いに行けるじゃん。

もしかして旭山動物園もイケるのか?

層雲峡、片道なら大丈夫じゃね?

夢は膨らみますね〜。

新しい電動自転車は、1日プランで貸し出します。でも、5台しかないので先着5名です。

すごく人気がでそうです。


2008年6月11日(水)

トイレ全力投球!

昨年、店舗を改装したとき、お客さん用のトイレがなくなってしまいました。

これが不評。たいへん!

特に団体のお客さんが大変なんです。30人、40人が「トイレトイレ!」といって上へ下への大騒ぎ!そりゃあそうです、朝いちばんで層雲峡を発ってバスにのってここまで走ってきたわけだから、そろそろ限界になっちゃう。

かといって全員に自宅トイレを使ってもらうわけにはいかないし。

家のなかにひとりが入ると、それを合図に全員が突入しちゃうんです。実際に、この種の「悲劇」はこのあたりの民家で時々発生しているのです。

「こんどは○○さんがやられたらしいよ。」

「○○さんのところではひとりにお茶を出したら20人が押し寄せたそうよ。」

「○○さんの畑に本州からきた写真ツアーのひとが何十人も入っていって人参が根こそぎ潰されたらしい」

「○○さんの畑には観光客のひとの車がぬかるみにはまってそのまま放置されてるらしい」

ウソでしょー!マジぃ!地域住民たちは震えあがっております。

さて、トイレ問題に話は戻ります。

右往左往人々のなかには裏にまわって草木のなかで野立てしちゃうひとも。

さらには…!…、か、書けませんよそんなこと。

でも先日、草刈り中に草の間にどどーんと居座る運古をみつけたときは、オレのちっちゃなハートが傷ついたなあ。

オレは決心したです。

「トイレを作ろう。」

ただいまトイレ増築中。費用100万円也。うひゃ〜!

おれたち当分はタダ働きっすね。

みなさん、たくさん遊びにきてね。商売が繁盛しないとボクんちはトイレ増築がきっかけで倒産しちゃいますから!


2008年6月9日(月)

後悔

車両問題が悩みの種です。

ぼくの車は貨物用自動車で1250kgの荷物を積むことができ座席は9人分ついています。 後部座席には最初からシートベルトはついていません。

この車にみんなで相乗りしてスキーやらMTBやら大きなザックなんかをポンポン放り込んで野山に出かけます。 ガイドツアーを支えるツアー車です。

さて、道路交通法が改正され後部座席にもシートベルトが義務化されました。

でも?

この車、最初からシートベルトがないけど、どうすればいい?

また路線バスはどうするんでしょう?吊革は?と心配してみたり。

数年は移行措置だといいますが、いずれ完全履行されるでしょう。

さらに、車両の老朽も進んだようで登り坂ではゼエゼエ息切れがします。

3年前に手放したハイエースが惜しい。やはり、 アイツは手元に置いておくべきだったと今更ながら後悔しています。

その車は3ナンバーの10人乗りで全てのシートベルトは標準装備、エンジンはランドクルーザーと同じもので30万キロ以上走ってもへっちゃらというタフなやつでした。 世界中で走り回っている「世界のトヨタ」を象徴する車です。

値段は高かったけど、こいつは一度も故障したことがなかった。

一方でいまのツアー車は値段も安かったです。その分、足も重いし装備も貧弱。寿命も短い かも。やっぱり、「安かろう=悪かろう 」なんですよね。

車の屋根にカヌーを2艇のっけて元気よく走りまわっていたハイエース1号車が頭から離れないのです。 「ガイドの山小屋」設立のときに最初に買った車でした。長い間、新人プロガイドの僕とともに過ごした相棒、支出が収入を上回るという貧しかった日々を、文字通り苦労を共にして走り抜けてきました。(写真)

月末の給与や光熱費が払えないという日々もあったけど、こいつと一緒に走れば少しずつだけど稼ぐことができました。

こいつがいたから切り抜けられた。

あああ、僕はいま猛烈に後悔しています。あいつこそは僕の、かけがえのないパートナーだったのに。 いま、あいつがここにいたら…。

いまごろ、どうしているかなあ。

ガイド日誌2005年10月18日


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