ガイド日誌

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2007年3月26日(月)

新日本海フェリー

小樽から舞鶴へと向かうフェリーに乗りました。

もう春ということもあり、冬の海のように激しく揺れることもなく、なかなか快適な船旅でした。 お客さんもそこそこ乗っていたようです。車両甲板では車にありったけの荷物を積み込んだ、引越と思われる車を何台も見かけました。

フェリーが京都府舞鶴に着き、車が本州を走り出します。まったく雪がない風景を、本当に久しぶりに見ました。

なんだか変な気分です。


2007年3月25日(日)

新米

冬シーズン最後のツアーになりました。

最終日もたくさんの方が来てくれました。例年ならば1人〜2人といったふうに静かにシーズンが終わることが多いのですが、今年は最後まで賑やかでした。

とても嬉しい!

ただ、お天気は微妙でした。平地では雨模様。山はどんより曇り、気温も湿度も高くて天気の悪い夏山の朝のような雰囲気がありました。

試されるツアーです。

初級対象のツアーでは初心者からベテランまで、さまざまな参加者がいらっしゃいます。この日はいつもよりも出発前の簡単スタートアップ講習 に時間を要したので丁寧に講習を行おうと考えたのですが、この日に限って白銀荘前ではイベントが行われており、「邪魔だからどいてほしい」と 。

スノーモービルの排気音でプレッシャーをかけられ追い出されてしまいました。

仕方ないので講習も半端なまま“お助けグッズ”の力を借りて、無理矢理強引にツアーを出発しました。

営業ツアーでは多くの場合、メンバーはお互いの面識はなく、それぞれ体力も技術も年齢も性別もバラバラです。ツアーでは多くの場合こういう“にわかパーティ”ですが、この一行をひとつにまとめての引率は困難に直面するリスクも高 く非常に引率難易度が高いものになります。そのためバックカントリースキーでは、多くのガイドツアーで「ある程度以上の技術のある参加者」を対象に するか、もしくは初心者対応のツアーといえば大抵がスノーシューツアーということになるのです。理由はおそらく、このへんにあると思われます。

きょうは久しぶりにガイド能力を試された、初心に還るツアーでした。完全完敗で、まだまだ経験不足勉強不足だと思い知らされました。

良い薬になったと思います。

何度も何度も転んだけれど底抜けに楽しかった 、自分が初心者だったころを思い出しました。そんな初心者の方でも「楽しい」と思っていただけるツアーを目指したいと思います。


2007年3月24日(土)

きょうの三段山 シーズン・ファイナル

天候:快晴
風速:無風
気温:5℃
雪量:100〜400cm
雪質:締まり雪
新雪:20センチ程度
備考:午前中はサラサラ雪でしたが、午後には重たい湿雪になりました。

〈十勝岳の噴火活動〉

やや活発

前夜にはまた新雪が積もったようで、純白の景色が眩しい土曜日です。

いい天気だというのに、入山者は少ないようです。白銀荘だけでなく富良野岳の駐車場も閑散としていました。

凌雲閣の駐車場に着いてから富良野岳方向を振り返ってびっくり。ホコ岩シュートに真新しいシュプールが刻まれています。それも2本。たったいま刻まれたという感じの、くっきりとしたシュプールです。

しかも、ホコ岩から直接ドロップしたようです。

すごい!

きょうは入山者も少なく、静かでダイナミックな山を堪能しました。 ガイドしのぶちゃん率いる僕らのツアーは総勢12人のパーティになりましたが、見知らぬ者同士にも関わらずよくまとまって、楽しいツアーになりました。

ボード、アルペン、山スキー、それからテレマーク。みんな条件が違うのに、ちゃんとまとまるから不思議です。

パウダーから湿り雪へと変化していく雪を、試行錯誤しながらもみんなうまく乗りこなします。僕は2度も転んでしまいましたが、雪の変化がまた楽しい!

こういう時間が永遠に続いてほしい・・・。

冬よ、まだ終わらないで・・・。


2007年3月23日(金)

今から楽しみな焼肉GW

早いもので、今週末はいよいよシーズンファイナルのツアーです。

暖かだったこの冬ですが、2月下旬あたりから寒が戻り、3月に入ると雪の日が続きました。ドカ雪もあり、一時はすっかり真冬に逆戻りしました。

やはり、最後までわからないものです。

3月に入って積雪が一気に増えて、このぶんだとGWはまず大丈夫。たっぷりのザラメ雪と焼肉を目いっぱい楽しめることでしょう。

まだまだ先のことだと思っていたら、GWは早くも予約が込み合ってきました。そして今日、なんと初日の4月29日が満員に至りました。

気が付くと5月の3、4、5日も満員間近です。うれしい!

やっぱりみんな肉が好きなんですよね〜。

春が足踏みしていましたが、3月も下旬になって山もようやく春めいてきました。焼肉の季節はもうすぐです。


2007年3月22日(木)

久しぶりに安政火口へ

快晴になりました。きょうのツアーは久しぶりに安政火口を歩いてきました。

まぶしいです。ここは遮るものがありませんから。

きょうご参加のSさん、もうまったく自信がないけど山に行って見たいのです、ということでしたので、スキー技術的にはもっとも易しい安政火口をきょうのコースとしたのですが、いえいえなんのなんの。Sさん、全くもって上手なのです。

スキーの着脱から始まって歩き方、登り方、まっすぐ滑り方、少しカーブさせる滑り方とひと通りのレクチャーをしたら、たちまちマスターされて、どんどん登って滑ります。

歩いていると、崖尾根を、ボーダーさんが飛んでいました。

青空をバックに、きれいな放物線を描いてライダーが舞います。息を飲む瞬間。時間が止まったような気がしました。

飛行時間は20秒にも30秒にも感じられましたが、はっとした瞬間にテラス状の雪面に着地。一息おいて雪と板が擦れ合う滑走音が谷にシャ−ッと鳴り響きます。

思わず拍手。ヒュ〜ヒュ〜!!

空飛ぶ相棒ライダーさんをカメラマンさんが撮影されていました。なんでも今春に発売されるれっきとした商品DVDの撮影だったようです。

素晴らしいものをリアルで観覧させていただきました。

この日はあまりに天気が良すぎてすっかり日焼けしました。


2007年3月20日(火)

きょうの三段山 ドギーの季節。

晴れると思っていたら、この日も小雪混じりでした。夜には新雪が積もったようです。羽毛のような軽い雪です。

積雪深はこの冬のピークに達したと思われます。これだけ降ったら連休は間違いなく良質のザラメでフォ〜!でしょうね。うれしー!

 ドギーでGo!

 加速します・・・

 お見事!

いやぁ〜、今年もドギーの季節がやってきましたね。いいカンジに雪も締まってきました。ドギーに最適な季節の到来です。

ここ三段山をバックカントリードギーの聖地にしたいものです。


2007年3月19日(月)

きょうの三段山 正確には三段山ではない?

ふだんあまり行かないGBルートを滑りに出かけました。

このルートは、僕とチャック(富良野在住、オーストラリア人BCパウダーガイド)くらいしかやって来ないので、いつも静かなのです。

原生林のなかを駆けぬけるこのルートは沢筋が入り組んだ複雑な地形で、なかなか思うように点と線が結びつかないという難点もあります。

きょうは久しぶりにGPSを使って方角を補正しながら滑りました。

途中、いくつか「ほほ〜う」と唸るような斜面があります。斜度は初中級くらいです。西尾根〜女王様スロープを繋いだような雰囲気ですが、ロケーションやダイナミックさはこちらのほうがナカナカです。しかも、おそらくここがメジャー化することはないでしょう。

いいんじゃないっすか!ココは!

エゾマツの原生林に覆われた静寂の森は悪天候に強いと思われます。次の機会には、これらの斜面をひとつひとつ順番に楽しんでみたいと思います。

あとはこれらの斜面をうまく線で結びつけて4つくらいのステージにまとめることができればいいなぁ、と思っています。

なかなか良い雪で、久しぶりに吼えました。


2007年3月18日(日)

ガイアシンフォニー

居合わせたお客さんたちみんなで第5番の上映会に行ってきました。

上映会には多方面から様々な方々がお越しでした。僕にとっても久しぶりに会う思わぬ人たちとの再会があって、なんだか同窓会?のような雰囲気でした。

いつもはフィールドで先頭きってラッセルしているガイドしのぶちゃんが、緊張した面持ちで司会進行をこなしていました。旦那さんがせっせと裏方仕事に精を出しています。2人3脚でなんだかいいな〜。

出産のシーンでは、我が娘たちの出産に立ち会った日のことがつい昨日のように思い出されて胸が熱くなりました。

トマト栽培の項では思わず唸りました。会場にも低いどよめきが広がり、いかにも東川らしいな〜と思いました。

水、光、大地、生命は繋がっている。身近な事柄から感じ取ることができる映画でした。


2007年3月17日(土)

お土産の話 話題沸騰?ホンマかいな

なんでも、大流行の兆しなんだそうです。

これ、アンパンマンじゃないですよ。「まりもっこり」というそうです。まりものキャラクターです。

携帯ストラップとか、卓上用とか、ちょっとしたキーホルダーとか、フェイスタオルとか、いろいろあります。

若干セクハラ商品なんですが、女性のお客さんに言わせると、どうやら

「ギリギリセーフ」なんだそうです。

写真の商品は650円前後だったと思います。(吹上温泉白銀荘にて)

きょうの前十勝、良き雪でありました。

雪の量は十分すぎるほどあります。フリコ沢がすっかり埋没していました。


2007年3月15日(木)

登山愛好家が撒き散らすゴミ

きょう、樹林帯で見苦しいものを発見しました。

目印として取り付けたつもりであろう、ポリエチレンテープです。しかも、どこまでも続いています。

いったい誰が何のために取り付けたのでしょうか?

自分のため?自分の足跡を誇示するため?

よくわかりません。しかも、樹林帯のなかを彷徨っています。

目印をつけなければ山歩きをする自信がない人でしょうか。それにしてもゴミを取り付けてまわるなんて言語道断です。

これを「ゴミではない」と言い張る人もいます。

そういう方は一度でいいから、1日かけて山に散在するこれを取り外してみてはいかがでしょうか?膨大な量なんですよ。

その結果、ゴミ袋2つ分にもなったポリエチレンを見てどう思うでしょうか?あらためてそれを山に撒き散らすことが出来ますか?

これが結局はゴミであるということを再認識することになるでしょう。

ポリエチレンテープだから許される、タバコの吸殻だから許されない、という理屈はおかしいです。取り付けた本人の自己満足にすぎません。

あくまで有用ということであれば名前を書くべきです。多くの山岳会は目印に名前を記入していますし、万一の残置を考慮して、木綿布を使用しています。

目印は、使用したあと下山時に回収する。これがルールです。自分が歩いたあとを誇示するようにゴミを残していくことは登山愛好家だけでなく人としてのマナーに反する行為です。これぞと思う重要地点に記されたマークは有難いこともありますが、樹林帯のなかの迷走するポリエチレンテープは思慮の浅さを象徴しています。そうでなければ山に対する自信のなさでしょう。

山屋は自然を愛する人。それは誤った認識です。実際にこういう人がいます。これに対しては根気よく取り外して回る以外はなさそうです。


2007年3月13日(火)

このままでは終わらない

積雪の少ない冬でした。

「このままで終わるはずがないよ」

2月までは誰もが口々にそう言っていました。下旬になると−20度の寒い夜がつづき、もう1回くらいドカ雪があることを予感させました。

しかし3月になって雪はどんどん溶けて、このまま春になってしまいそうでした。

しかし、やっぱりこのままでは終わらなかったのです。

ウッチーさん(お客)の車は、突き出したワイパーまで埋もれて、ただの雪山になってしまいました。昨日午前の写真と比べてみると面白いですね。

今回の大雪は、美馬牛では55センチの積雪となりました。久しぶりのヘビー級です。

久しぶりにロータリー除雪機の出動です。駐車場の除雪にはたっぷり2時間かかりました。この写真は除雪の断面図。右は未除雪、左は除雪済です。断面の高さはだいたい60センチ弱くらいです。


2007年3月12日(月)

春の大雪

昨夜からドカ雪になっています。

今ごろになって大雪かよ、おいおい。

美馬牛ではすでに40センチくらい積もりました。車の出し入れが大変です。まだまだ降りそうだから除雪機を出して作業すべきか否か悩みます。 いったん除雪してもさらに降るから二度手間なのです。

ウッチーさん(お客)が置いていった車が埋没していました。

インフルエンザは良くなってきましたが、喉の痛みが治りません。

お昼前に美瑛町立病院に行きました。 抗生物質が欲しかったのですが、出してもらえなかったです。長期旅行に持っていく抗生物質を、こういう機会に蓄えておくのですが作戦失敗。2千円の損。ズルイこと考えた罰です。

道路は除雪が追いつかず、なかなかタイヘンなブリザードでありました。往復するだけで疲れました。

ところで、山はどうなっているんでしょうね?

ラッセル地獄が待っているかもね?下りもラッセルとか。

いや、パウパウ天国かもしれませんよ。どっちでしょうね?

せっせとWebの砂漠のチャリ旅の記録を更新してます。でも、ふと顔をあげると窓の外は吹雪なんです。

なんだか夢をみているようです。


2007年3月11日(日)

春山は悩みも多いのです。

熱は下がったのですが、広く腫れあがった喉の痛みが止まりません。

まだフィールドには出られないようなので、山へと滑りに出発するツアー一行の車を玄関で見送りました。昨日は晴天だったのですが、きょうは雨まじりのみぞれ模様。風も強くてガイドしのぶちゃんは悩みながら出発していきました。

万事控え目なガイドしのぶちゃんですが、彼女の意に反して実はかなり有名です。テレビや新聞にも何度も出ている常連さんですし、山岳ガイド業界ではちょっとした有名人です。三段山クラブのDVDにも頻繁に登場します。決して目立ちたがらず、清楚清潔さわやかなで飾らない人柄は老若男女を問わず人気があります。さらに背の高い美人なので心をよせる殿方もいらっしゃるかもしれませんが、う〜む、残念ながら人妻なのです。

実に、ガイドの山小屋には勿体無い人です。

きょうは気温高く、風もあって、下手をすれば雨になりかねないという1日、コース選択には悩みます。標高を上げれば風に遭い、標高を下げれば雨に遭う。

さすがのガイドしのぶちゃんも悩んでいたようでした。

さて、病欠している僕は冬の間には忙しくてなかなか更新できなかったオーストラリア縦断日記の更新を進めます。

実際のフィールド日記は単調で愚痴っぽく、また危機回避場面などは洒落にならない記述もあります。なるほど鬼気迫るものはありますが、そのまま転載できるものではありません。この日記と、実際に手にしていた資料を読み直しながら書き直します。わずか3ヶ月前のことですから記憶が生々しく蘇ります。

集中没頭していると、まるで今、MTBで砂漠を走っているかのよう。自分の部屋が、アウトバックのどこかの安宿にいるように思えてくることがあります。

けっこう楽しく、リアルすぎて時に苦しい作業です。

夕方、しのぶちゃんたちのツアーが帰ってきました。

「やられたやられた〜」と、みなさんいかにも楽しそうでした。

※雪質が微妙だったようです。


2007年3月9日(金)

流行最先端

インフルエンザにかかってしまいました。

おととい、ツアーから帰ってきて、なんかおかしいなと思ったら熱がどっと出てきました。急いで病院にいきました。

たぶん、娘の入院していた病院で、お土産に貰ってきたんだと思います。たくさん患者さんがいましたから。

それにしても予防接種していても、流行に敏感なヒトはかかっちゃうんですね。インフルエンザの症状って、きついですね。しばらく家族とは隔離です。

窓の外を舞う粉雪を眺めながら、地団駄踏んでいます。

週末には、間に合わなかったなあ。

残念です・・・。


2007年3月7日(水)

週末は激パウの予感

久しぶりにまとまった雪が降っています。雪雲を呼ぶという西の風が吹いていて、分厚い雲がどんどん流れ込んできます。

典型的な冬型の気圧配置。

しばらくほとんど雪が降らず、しかも強風荒れる日が多く、山は固いバーン状態が酷くなっていました。しかしながら、そのバーンが下地になり、このうえにふんわりたっぷり新雪が積もり、一晩おいて安定したらどうなるか?

うっふっふ。それはもちろん、●パウなんでしょうね。

しかも週末の天気予報はナカナカ良いのです。

良いのですよ〜。コレが。

ですから、なんだか、ただならぬ予感がするわけですよ、僕はっ!

鼻が膨らみます〜。

とりあえず、3日3晩降り続いていただきたい。50センチくらい欲しいですね。

さて、久しぶりに深雪パウダーが帰ってくるでしょうか!

期待してます。

こうしている間にも雪が、どんどん降ってます。

こういう状況がうまく週末に重なるチャンスというのは、もしかしてシーズン最後なのでしょうか?


2007年3月6日(火)

我が家のCo2削減計画。

もう3月だし日差しも暖かいから、ということで全館暖房をやめてみました。

たちまち室温は10℃を下回り、ふつふつと家族の不満が噴出。2歳の次女など、階段が冷たいと言ってはベソをかき、またお風呂のまえに服を脱いだ途端に「寒いよ〜」といって泣き出す始末。おお、ごめんごめん。

でもいいのです。Co2の削減なのです。

今年は暖房をこまめに切るようにしました。そうするだけで灯油代は昨年よりも1ヶ月あたり1万3千円も節約できました。

車も、スタッドレスタイヤを質の良いものに交換してグリップ力を高めました。さらに停車時にはエンジンをこまめに切ります。運転時もアクセルも優しく踏む「エコドライブ」を心がけました。

それだけで燃費が20%向上しました。思わぬ節約効果です。

新しいタイヤは割高でしたが、一冬で元は取れたし、滑りにくいので安心して運転できます。さらに化石燃料の消費も20%削減できました。

家計にやさしく、地球にやさしい。

これはいいですよね〜。

でも、3月に入って全館暖房をやめたことについては家族に不評です。居室だけは十分に暖房しているのですが、家全体はキーンと冷え切っています。

冬の体育館みたいで、ちょっと懐かしいのです。小学生のころの剣道の寒稽古を思い出しました。

それに室内が10℃以下なんて、本州では当たり前のことですよね。

しかしながら、うちは女系家族なので、父ちゃんは孤立を深めています。


2007年3月5日(月)

春がきた?

旭川から美瑛に向かう国道237号線。美瑛の市街地の手前には美瑛坂という小さな峠があります。この峠の下りでは、美瑛の市街が見渡せます。

きょうお昼ごろ、車で国道の美瑛坂を下りました。すっかりアスファルトが現われていて、いまにも向こうからレンタサイクルの行列がやってきそう。

美瑛の町はすっかり春の雰囲気です。坂から見渡す町の建物の屋根の雪は落ち、残雪は薄汚れています。冬の色が「真っ白」だとすると、雪解けの季節は「灰色」です。 灰色は4月の色。いまは、どこから見ても4月の風景です。

そういえば、旭川から美瑛に向かう国道脇の田畑では早くも融雪剤の散布が始まっていました。畑が灰色でした。そろそろ農家さんも忙しくなってきます。

いよいよ雪解けがはじまりました。今年は少しばかり早いですよ。

それにしても、すごい風。春一番かな?おまけに旭川ではけっこう激しく雨が降っていました。

4月と錯覚しそうですが、まだ3月なんですね。


2007年3月4日(日)

モナモナ2

やっぱり山本モナのことではないですよ、念のため。

きょうもバックカントリーツアーをガイドしのぶちゃんに任せて、僕は3女が入院している病院に向かいます。病院では24時間、妻が付き添っています。ちょっとお疲れのようです。病院に着くなり2歳の次女が「おかあさんっ!」飛びつきました。やっぱり寂しかったんだろうナ…。

さて、今週末もやっぱり山には雪が積もりませんでした。寒い日が続いていましたが、きのうあたりから気温はやや高めに推移しています。

きょうも山の雪はモナモナなのかと思いきや、けっこう良かったんだとか。雪質の変化ってわからないものです。一晩でガラリ変わってしまうんですね。

でも、もっと雪がほしいです。明日からお天気は崩れるようです。降るかな?


2007年3月3日(土)

モナモナ

山本モナのことではないですよ、念のため。

バックカントリーツアーをガイドしのぶちゃんに任せて、僕は2人の娘を連れて病院に向かいます。きょうはひな祭りです。

山の雪はかなり激しいようです。

「モナモナ試される雪です〜」しのぶちゃんのメールが届きます。

モナモナとは、モナカ雪のことでしょう。妖怪板掴みとも呼ばれています。

しばらく雪が積もっていないのです。ガリガリでモナモナなんですね〜。


2007年3月2日(金)

市立旭川病院

ずっと高熱を出していた3女の容態が思わしくなく、入院することになりました。1歳になったばかりで遊びざかりの元気っこが急激に生気を失っていくのを見ることは辛いことです。気になってほとんど仕事になりません。

市立病院に初めて来ました。建物も綺麗ですが、看護士さんたちの印象も病院によってずいぶんと違うものだなと感じました。

ナースステーションには看護士さん全員の顔写真と名前が張り出されていて、それだけでなんだか安心できました。

市立旭川病院へは美馬牛から1時間以上かかります。いつもお世話になっている旭川医大が40分ですから、所要時間も距離も倍です。それがちょびっと負担なんですが、しかし安心して預けることができます。


2007年3月1日(木)

オプタテシケ・ルックアウト

天候:快晴
風速:無風
気温:-7℃
雪量:80〜120cm
雪質:締まり雪
新雪:10センチ未満
備考:春の山のようでした。

〈十勝岳の噴火活動〉

やや活発

旧トムラウシ登山道、標高900m付近 オプタテシケやトムラウシ山を展望する高台にて。

快晴です。気温は低くて肌寒さを感じますが、日差しには春3月を感じます。

きょうは蝶ケ岳ヒュッテのNさんと、下北半島のニホンザルの生態を追うのが趣味という謎の医学生の2名を引き連れて、たまには違う山域に行こうということで三山台からトムラウシへと続く尾根を目指して登ることにしました。言うまでもなく大雪山の核心部です。

きょうのテーマは「テレマークでパウダーを滑る」ではありません。

「プラネット・アース でっかい旅」。ともかく何かでっかいモノを探しに行こうという日なのです。実はコレが僕のツアーの基本理念、原点なのです。

黙々と単調な林道歩きをつづけ、途中からはダケカンバの多い2次林に入り、シカやウサギなど無数の野生動物の足跡を辿りながら春特有のサクサクした雪を快調に踏みしめて緩い勾配を登り続けます。

お昼頃、稜線に到達。空が真っ青。

ど〜んと、目の前にオプタテシケ山。

空中散歩の気分とでもいいましょうか。圧倒的な迫力です。

眼下には、うなる大海のように原生林の樹海が広がっています。

テレマークスキーでの山の旅。毎日のようにスキーを履いて出かけていますが、毎日違った発見と驚きがあります。きょうは凄かったナ。

このコースは、いわゆる「裏メニュー」なのですが、条件さえ整うならば、これからもたまに行ってみようと思います。予告はできませんが。

※このコースは非公開の聖域にさせてください。詳細の公表はご勘弁ください。


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