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2011年5月31日(火)

タンポポ

 

ガイドの山小屋の周辺はもちろん、 美瑛町も上富良野町も東川町も、そこらへんじゅうタンポポだらけ。

 

黄色い花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花…。

 

しつこい?

 

しつこいといえば、このタンポポ。いろんな種類が混ざっていますが、近年目立っているのは外来種の大型のもの。

 

ものすごい繁殖力です。放っておけば何倍何十倍も広がっていきます。何度も花をつけては綿毛を放出します。秋までそれを続けるんです。困ったもんだ。

 

綿毛は風にのって、高山帯にすら分布が見られます。ここまま放置しておけばいずれ高山植物もタンポポに侵略されてしまうんではないかなと心配になります。

 

タンポポ。曇りの日や夜間は花を閉じているのであまり「煩い」と感じないのですが、久しぶりの晴れ間の日は、物凄いことになります。

 

黄色すぎて眩しいくらい。

 

まあ、綺麗なんですが、忌々(ゆゆ)しきことといえます。

 


2011年5月30日(月)

BS日テレの取材とか

 

今朝はBS日テレの取材を受けました。

僕が災害支援で留守にしていた2、3週間前にいろいろ打ち合わせがあったようなので、すべて奥さんに任せて自分は普通の「店員さん」役です。

 

役っていうか、いつもの業務を淡々とこなしているだけですが。

クロスバイクのブレーキの調整をしていただけです。

 

何度かNG出されて奥さんは少々テンパってました。

笑ってはいけないけど、焦りっぷりが伝わってきて面白かった。

 

午前中に無事に終了。

夕方、電動自転車も返却されて、奥さんもやれやれといったカンジでした。

 

今年最初の取材でした。

 

ガイドの山小屋もなんだかんだで毎年3〜4回のメディア取材をうけます。

今年もシーズンが始まったな〜って思います。

 


2011年5月29日(日)

濁流に行く手を阻まれる!前十勝

 

「しつこくスキーツアー」は前十勝を目指します。

それにしてもスキー・スノボを担いでやってきたお客さん。

きっと行く先々で目立ったことでしょう。

 

なにあの人たち?

どこで滑るの?

どこに雪あるの?

 

巷(特に本州)はもうほとんど夏ですから。

ある意味、変態扱いかも?

 

きょうも愛すべき変態の皆さん集まりました。

前十勝は雪いっぱいです。入山口となる白銀荘の駐車場には何人もの変態の皆さんが集まってます。かっちゃんも来てます。知った顔も多いです。

この時期になると妙な連帯感があるんですよね〜。

 

さて前十勝。千春沢は増水して渡れません!

ま、渡れなくはないけど、ドボンジャブジャブなかんじです。

 

やばくね?

 

正午にかけて気温はあがります。水量は確実に増えるから、ここで無理したら帰れなくなります。

 

ナマコ尾根に変更しました。

 

途中から霧雨と強風にやられました。東北沖に達した元台風の余波なのか、十勝連峰には巨大なレンズ雲が被さっていました。

 

強風と霧雨は、そのレンズ雲から噴き出しているようでした。

 


2011年5月28日(土)

行ってみて驚いた。まだまだ滑れる三段山!

 

「しつこくスキーツアー」は三段山に行ってきました。

雨の予報なのに、晴れてます。笑えるぜ、天気予報!

 

まだまだ普通に滑れます。どんどん雪は溶けていますが、来週もまだ大丈夫なんではないかな?

西尾根で三段山クラブの仲間たちと会いました。そのなかに災害派遣から帰ってきた友人もいました。お互いガッチリ握手。山の仲間はいいね!

 

さて、久しぶりにじゅうじゅう焼き肉。

うめ〜!

 

北海道に帰ってきたなって実感しました!

 

温泉入ってゴキゲンで帰ってきたら、美瑛の丘は雨でした。

レンタサイクルのお客さんは怒っていたそうです。

 

え〜、雨ですみません。

って、俺は悪くないんだけど、気持ちはわかります。

 

 


2011年5月27日(金)

活動終了のごあいさつ

 

昨日の早朝5時半、宮城県亘理町から帰ってきました。

 

岩手、宮城、福島、北関東、被災地域は広大ですが、縁あって私たちは亘理町で活動することになりました。

 

皆さまはテレビで何度も流された映像を覚えていらっしゃいますか?

 

「宮城県名取市上空」淡々と語る映像の主。

黒い津波が田畑を押し流していく、逃げる車や人々を飲み込んでいった黒い津波。高速道路にぶつかって止まった黒い水。

長い長い沿岸を、第一波、二波、三波、それ以上襲来する津波。その映像は何度も何度も放映されました。

仙台市南部(若林区)から名取、岩沼、亘理、山元…。ビデオカメラはその一帯を映し出していました。

 

あの現場で私たちは活動しました。

 

1か月前の最初の活動のとき、

ともかく凄惨でした。言葉を失い、足がすくむ思いでした。誰もがみな一度は静かに泣きました。当事者ではない私たちが涙を流すなど言語道断ですが、仕方がありませんでした。誰にも見られないように涙を拭いたものです。

 

このように災害派遣は、甘くはありませんでした。

 

最前線では自衛隊の方々や全国の消防、警察の皆さんが行方不明者を捜索していました。頭上では遺体回収のヘリが旋回していました。

 

どうなることかと思ったものです。とりあえず足元の瓦礫を片づけるようなことから私たちの活動は始まりました。それが一歩でした。

理不尽な悔しさを力にかえて、誰もが黙々と働きました。

 

あれから1カ月ー。

 

現地は確かに復興に向けて大きく動き出したことを実感します。道路は開通し、大型瓦礫の撤去が進み、被災家屋の整理も進んでいます。

早いお宅では修繕が始まっています。なんとか生活をはじめた方も少なくありません。物資は行き届き、経済活動は再開し、一見すると普通の生活が戻ってきたように見える地域も少なくありません。仮設住宅への引っ越しが始まり、学校も再開しました。

 

営業しているパチンコ屋の裏の田んぼには、流されてきた乗用車がポツン、道路に漁船が路上駐車している風景。ある意味で妙な?光景が見られます。

 

今でも被災地域の最前線では、多くの災害ボランティアが活動しています。1軒1軒、確実に、前に向かって進んでいます。力強い、頼りになる仲間たちが、きょうも活動していることでしょう。

 

私たちの活動で確実に、1軒の被災家庭の再出発が1日、1日と早くなります。それだけは間違いありません。それを実感する毎日でした。

 

活動をおえて挨拶するとき、ときに涙を交えて語られる感謝の言葉が、日々の私たちの活動を支えました。

感謝の言葉。災害ボラにとって、それ以上の報酬はありません。

 

それぞれの活動の詳細をブログにして報告することはいたしません。写真も撮影していません。それらはみな心のなかにあります。

私たち災害ボラは陰の存在です。ことさら功績を顕示することはいたしません。みなきっと同じだと思います。柱のように、見えないところからグイッと支えていきたいと思います。

 

これからもずっと、宮城県と亘理町を見守り続けたいと考えています。

復興に何年かかろうと、亘理町の未来を見届けたいと思います。

 

皆さま、これまでのご支援ありがとうございました。

 


2011年5月10日(火)

今夜出発

 

ガイドの山小屋ハイエースは普通のハイエースよりも大型の、1,25トン積載の貨物乗用兼用車なんですが、このようにすでに満載状態です。

 

運転席の後ろに深型一輪車。(写真)

深型一輪車搭載チームはあまりないかも!

 

みなさんから送っていただいた支援物資は仕分けして箱詰めして、ちゃんと積んであります。

 

第1回の災害支援では、積荷は衣類や食料品が中心でしたが、それらはすっかり姿を消して、今回は、ほとんどすべて復興のための資材です。

 

進んできたな〜と、思います。

 

この車で現場に向かい、作業員を運び、夜はこの車のなかで寝るのですが、今のところ僕たちが寝るスペースはありません。

 

現地に着いてから、物資を降ろしてから、ですね。

いちおう、テントも積んでますから、なんとかなる!

 


2011年5月9日(月)

第2次災害支援の準備

 

準備は着々と進行中。

きょう、支援物資の目録(納品書)をつくり、仕分けして箱詰めしました。

以下のとおり

 

支援先:宮城県亘理町災害ボランティアセンター

 

 

作業用ゴム手袋 82

・L  40

・LL 42

特厚耐油ゴム手袋 60

・L  36

・LL 24

園芸用ゴム手袋 5

・L  5

鉄板入り中敷き 28

・25.0 3

・25.5 2

・26.0 3

・26.5 6

・27.0 8

・28.0 6

作業用防塵マスク 50枚入り 

・4箱

 

深型一輪車 2台

ノーパンクタイヤ 2個

ブルーシート

 

剣先スコップ 2

角スコップ  3

バール    1

 

土のう袋 たくさん

 

これだけの支援物資が集まりました。

当初、まさかこんなに集まるとは夢にも思いませんでした。

 

本当に本当にありがとうございます。

みなさんの思いを満載しました。

 


2011年5月8日(日)

晴耕雨読、晴遊雨打 

 

雨の日曜日です。お客さんもまばら。

暇なので、HPを更新しました。

GWも終わりましたから、いつまでも雪の季節のメニューではいけません。

 

十勝連峰はまだまだ雪山なんですけど。本音ではもっと雪を楽しみたいんですけど、世間に取り残されてはいけません。

 

おまけに、そろそろ夏の予約も始まりました。

特に7月の連休から下旬にかけては予約の入るスピードが昨年よりもかえって早いような気がします。どんどん埋まっていきます。

 

今年は外国人観光客満載の大型バスがきませんから、どっしり構えて落ち着いて皆さんをお迎えできますね。

それはそれで良かったなと思ってます。

 

夏用のホームページになりました。

TOPの写真は、どこでしょうね?

ほとんど知られてない場所です。

もちろん美瑛町内です。

 


2011年5月7日(土)

暴風で大変なんです、東谷! 

 

天気予報は曇りのち雨で、降水確率は午前10%、午後60%。

しかし、目覚めたらすでに雨が降っておりました。(5時起床時)

 

「参ったなあ。思ったより早く来ちゃったなあ(雨が)」

 

落胆しながらインターネットの気象レーダーで雨雲の動きを追ったところ、雨はまもなく止 み、午後までお天気が持ちそうだ、ということがわかってきました。

じゃあツアー実施するべ、ということでヤル気モードに。

 

みなさんが集まるころには日差しが降り注ぎはじめたので、ひと安心。

 

十勝岳温泉から入山し、ひと滑り、ふた滑りしながら上を目指して三段山東谷へ。

きょうは上手なお客さんばかりなのでここまでクイックリーに進行します。

 

「ここ滑ろうよ」ということで東谷の斜面のひとつに入ったのですが、先ほどから風速20mに迫ろうとしていた強風はここにきて最高潮 、ついに風速20mを超えました!

 

十勝連峰の稜線を東から西へと吹き下ろしてくる風は、東谷のなかに集まって勢いを増し、唸り声をあげながら猛烈な勢いで駈け下りてくるのです。

 

ボコン!ドスン!というかんじで、体が押し倒されそうになります。お相撲さんに両手でドスドスされてるかんじっていうか。(てゆうかドスドスされたことないけど)

 

しかも東谷の雪は最悪のボコボコ&ズリズリで、ネトネトのビタ止まりで、モサモサのウネウネ(もういいから)

 

「こりゃタマラン!」

 

ほうぼうの体でナマコ尾根へ向けて決死の渓谷トラバース撤退を敢行します。

やれやれ。

 

それでも安全なルートを開削して、なんとかナマコ尾根の頂上付近に到達。

フッフッフ。

 

このとき、実はこっそり、

「俺のルートファインディングって完璧やん」とか、ひとりで自惚れてました(笑)

たまたまなのに(笑)

 

風は相変わらずだし雪もひどい状態ですが、急斜面の途中で進退極まって苦渋していた先ほどと比べると、なんという天国でしょう!

 

ナマコ尾根、いいね〜。

 

広く明るくなだらかなナマコ尾根を、わりと快適にズリズリと滑っていく僕たちでした。

 

さて、本日のメシは焼き肉ではなく、ピリ辛味噌モツ煮込みうどん。

4人あたり1kのモツが投入されます。しかも、民宿「星の庵」さんから大量の巻き寿司の差し入れもあって超豪華。

 

キョーフーでキョーフの東谷も、終わってみれば大満足。

おいしいモノのパワー恐るべし。

 

幸せだな〜。

 

温泉から出ると、まもなく雨が降り出しました。

今年のGWはこれで終わりかな。

 

GWの焼き肉スキーツアー。自粛ムードだしお天気は良くないし、今年はどうなることかと思いましたが、終わってみたらそこそこ順調で、たくさんの方に参加していただきました。

 

ありがとうございました!

 


2011年5月6日(金)

快晴、前十勝! 

 

快晴ですよ!気温もぐいぐい上昇です。

 

日差しに促されるように前十勝を目指します。

快晴だというのに人は少なく、自分たちが行こうとしている正面スロープには人影がなく真っ白でノートラック。純白の斜面がどーんと立ちはだかっています。

 

眩っ!

 

これこれ!このカンジがゴールデンウィークなんですよ。

 

気の早い方は半袖Tシャツ1枚ですし、僕もアンダー1枚に半袖のベストしか着ていません。マウンテンハード社製のレインパンツは中が蒸れ蒸れで、左右のベンチレーションジッパー全開でも暑くって大変。

 

周囲でいちばん見通しの良い台地上に焼き肉baseを構築します。

構築作業には40分ほどかかりますが、その間に腕に覚えのある参加者たちは正面スロープにわっせわっせと登っていき、ガシッとひと滑りしています。

そのへんの緩斜面でワぁぁ、キャぁぁと嬌声あげている人たちもいます。

僕はせっせと穴を掘ります。

 

12時半、そこらへんに散っていた皆さんが、わらわら集まってきました。

MSRドラゴンフライ、MSRウィスパーライトに点火。

機材が十分に加熱されると、ゴォォォォッ!というガソリンバーナー特有の火勢で勢いよく炎が唸り声を上げはじめます。

 

焼き肉を投下。野菜も投下。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

「あああ、たまらんにおい。」

 

取り囲む皆さんの顔が、そう言ってます。

箸を握りしめて、じっと焼きあがりを待つ面々。

 

食い入るような視線がふたつの鍋に注がれ、戦闘オーラ全開。(鋭!)

 

火力の強いMSRウィスパーライト擁する男子チーム5名の鍋が先に焼きあがりました。

男子チームが食べ始めると、遅れている女子チームに焦りの色が!

 

かまわず男子チーム、肉にがっつく!

男子チーム、もやし一袋入れ過ぎる!それは女子チームのもやしです!

抗議する女子チーム!一触即発!(嘘です)

 

まもなく女子チーム4名のドラゴンフライも加熱が行きとどき、ようやく座の全体に笑顔が戻ってきたのでした。

 

そのころには常に火勢全開の男子チームはやや焦げ気味に…。

 

みなさんお顔も日焼けで焦げ気味。

快晴の1日でありました。

 


2011年5月5日(木)

天気快復、焼き肉Go! 

 

きょうは久しぶりに崖尾根を越えました。

 

降水確率0%というのに小雨が降っていて、しかも時折真っ白なガスがあたりを覆うという、あいにくのお天気。快復を信じて尾根を越えるトレースをすすみます。

 

雪はサクサクしていて、尾根越えもあっけないくらいサクサク進みました。

樹林コースは夢見心地ないい雪にも恵まれて、もうサイコーっす。

空も明るくなってきました。

 

5/3に使用した西尾根の焼き肉base跡を再利用して、きょうの焼き肉は6名分。

 

男子チーム3名、女子チーム3名にグループ分け。

 

MSRドラゴンフライとMSRウィスパーライトインターナショナルに相次いで点火。

つづいて焼き肉を投下。任務遂行いたします。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

幸せの音色と香りがあたりに漂います。

ヒグマもうっとり♪

 

MSRドラゴンフライ(右写真)を使う女子チームの焼き肉は完璧な出来具合です。

最後の焼うどんに至っては至極の出来でありました。

 

いっぽうでMSRウィスパーライトインターナショナルを使う男子チーム、

このウィスパーライトというモデルは丈夫で軽量コンパクトというクライマー向き、ミニマミスト御用達の定番モデルなのですが、常に強火で火力調整ができない。焼き肉も焼きうどんも焦げ気味っす。(哀)

 

女子チームが使ったMSRドラゴンフライは火力調整が自在。特にご飯を炊く時には弱火が欠かせませんから私たち日本人にはやはりドラゴンフライが向いていると思います。僕は 以前からウィスパーライトを使って自転車旅をしていましたが、ドラゴンフライに買い替えてからというもの、随分と食生活が豊かになりました。

 

これから、ガソリンバーナーを1台だけ買おうという方、MSRならばドラゴンフライがオススメです。ホワイトガソリン、レギュラーガソリン、軽油、灯油、航空燃料、なんでも使えるので辺境の旅にもオススメです。自分はもっぱら自動車用レギュラーガソリンを使ってます。世界の辺境数あれど、自動車用ガソリンが手に入らない環境ってそうそうあるもんじゃないですから。

 

ちなみに、ホワイトガソリンは、ニュージーランドやオーストラリアですら、入手は困難です。

 

さあて、場所は戻って、北海道十勝連峰。ある意味で辺境っすね。

 

いい雪、いい景色。

空は少しずつ青さを取り戻して、穏やかな春の気配を漂わせます。

今年のGWは例年になく寒いのですが、やっぱり日差しは5月のもので、

ほんの少しの日差しにも力強さがあって体がじわり汗ばむくらい。

 

それにしても、とても残雪の多い5月です。

この調子でいけば、今月末までBCスキーを楽しめるんじゃないかなと思います。

 


2011年5月4日(水)

ツアーはほぼ満員なのに、雨でぇす(泣)

 

こういうとき、どうすればいいんでしょう?

 

とりあえず催行を強行すれば、収入は確保されます。

でも、それって「正しい品質の商品」の提供では断じてない。

 

劣るとわかっていて定価で売ることが正しいのか。

自分にもわかりません。

 

なにしろ、自然相手のこの仕事です。天気が晴れて当然というわけでもない。

 

しかし、雨でひどい思いをすることがわかっていて、その日に約束された収入欲しさに催行を強行することに、自分は正義を感じません。

 

だからといって、ただ中止にすればいいというものではないことはわかっています。何しろそれが長い間の悩みでした。

 

この15年、ずっとそのことと戦ってきました。

雨の日には雨の日メニューを実施していたこともあります。

 

でも、それはそれで、お客さんの間には不満がくすぶって、結局はロクなことがありませんでした。ここには書けませんが、いろいろなトラブルが起こったものです。

 

やまない雨はない。

無理をせず、自然には逆らわない。

 

それがいちばんだと確信できるようになったのは、つい最近のこと。

 

たとえば旅の途中で自分なら、自分の旅は大抵は自転車旅なのですが、雨の日にはまずテコでも動きません。

ロクなことがないことを痛いくらいわかっているからです。

 

溜まった洗濯をして、本を読んだり、日記を書いたり、暇そうにしている女の子をナンパして話し込んだり(英会話の勉強になるしょ?)して過ごします。結局それがなんとなく充実した1日になったりします。

 

ボクのお客さんは旅なれた方が多いので、それぞれが自立されていますから、安心して「中止」の判断ができるということもあります。

 

半年がんばってようやく得た、貴重な休みの1日。

楽しみにしていた北海道。

 

それぞれの思いを台無しにしないためにも無理な判断はしないでおこう。

そう思ってます。

そういう個々の山岳ガイドの判断があれば、いくらか山岳遭難は減らせるはず。

大抵の遭難は、ひどい天気のなか強行したときに起こっています。

 

山の神がご機嫌斜めのときは、そっとしておいたほうがいいんです。

 

でもやっぱり〜、

GWのクライマックスが売上ゼロになったのは、痛すぎます!(泣)

 

払えるのか?税金!車検!

 


2011年5月3日(火)

わぁ〜い、新雪ですよ! 

 

天気予報に反して実際にはあやしいお天気のなか、車を走らせます。

標高が増すごとに、あやしいどころか、あたりは銀世界に。

 

う、う、美しい・・・。

 

雪まじりの道路は次第に雪道になり、圧雪アイスバーンの本格的な冬道になってしまいました。イエ〜イ

 

冬好きな俺たちにとって、一面の銀世界の再来は、また冬が戻ってきたかのようで嬉しいんです。

 

新雪ですかと言えば

新雪ですという

 

パウダーですかと言えば

パウダーですという

 

こだまでしょうか

いえ、まさかです。

 

ポポポポーン♪

 

ああ…、馬鹿なこと言ってないで先に進みましょう。

 

まさかの新雪に驚いたりヨダレ垂らしたりしながらスキーにシール装着して、せわしなくハイクアップします。新しい積雪は20〜30センチほどにもなっています。

 

少し湿った白砂糖のようで、悪くない。

 

西尾根に到達、焼き肉baseを設営。

MSRドラゴンフライに点火。謹んで焼き肉投下いたします。

 

じゅうじゅうじゅう、といえば

じゅうじゅうじゅう、という

 

うめえうめえ!といえば

うめえうめえ!という

 

こだまでしょうか

いえ、焼き肉です。

 

しつこい?

 

西尾根だけじゃ足りないので、ハタ尾根まで遠征します。

上のほうはちょっと固めだけど、悪くない。

 

午後も遅くなるとだんだん空が明るくなってきて、次第に雪があやしくなってきました。新雪は重たくて泥のようにからみつき、足がもぎとられるようなかんじ。

 

うへ〜!

とか呻きながら、ボフッと突っ込むひとが続出。

山小屋も、前転したり側転したり、全身全霊で戯れました。

 

試される雪でしたが、楽しかった〜。

 

やっぱりGWの北海道って、楽しすぎる!

 

ポポポポーン♪

 


2011年5月2日(月)

平野部でも雪!マジですか? 

 

またまた朝から雨です。参ったな。

こればっかりは・・・。

やまない雨はない。無理してツアーを実施したりせず、じっと雨があがるのを待つしかありません。

 

なにしろヒマなので、圧力鍋でごはんを炊いてみました。

 

第1回災害支援活動(ボランティア)では、燃料も食糧すべて持参して、1週間ずっと自炊しました。

毎晩、一度に6合の米を炊いて6等分して男2人の3食分にあてました。

4人パーティ用のコッフェル(キャンプ鍋)で6合を炊くのですが、許容ギリギリのうえ、時間もかかります。時間がかかればそれだけ燃料もたくさん使いますし、食事の時間も遅くなるのが大きな悩みでした。

 

そこできょう、家庭用の圧力鍋を試してみることに。

きっと大幅な時短&燃料節約になるはずと考えましたので。

 

以前、辺境地への自転車旅には少々重たくても小型圧力鍋を採用したいと考えていたので、それを思い出したのでした。

 

結果は、なんと20分弱で、完璧なご飯が炊きあがりました!

 

すばらしい…。

 

圧力鍋!これでお悩み一気に解決かも!

 

ふと見ると、外は季節外れの雪じゃないですか。

マジですか!?

美瑛はじめ旭川地方は、夕方から雪が降っています。

 

いや〜、さすがは北海道、GWも油断なりませんね。

 


2011年5月1日(日)

よくあるGWの出来事と、感動出来事

 

朝から冷たい雨ですよ。

こればっかりはどうしようもありません…。

 

GW、どうしても1日か2日は雨の日があります。毎年のことですが、残念…。

 

夕方、帯広にお住まいのM上さんがなんと、深型一輪車を2台、自家用車に積んでさっそうと現れました!

 

か、かっこいい・・・。

 

この深型一輪車、標準型の一輪車よりもバスケットが深いぶん幅がコンパクトで、狭い場所にもスイスイ入るし、重心が低いので重量物運搬がラクです。

連休明けに向かう第2次災害支援には、コレが大活躍します。

(主に瓦礫撤去と泥出し運搬が仕事です。)

 

これでバリバリ働けそうです!

ありがとう!

 

旭川のHBさんは鉄板入り中敷きを、ホーマック南6条店の在庫全部買って持ってきてくれました。男前〜。

埼玉県ふじみの市のYDさん夫婦は、鉄板入り中敷きや特厚作業ゴム手袋「耐油MAX」をたくさん送ってくださいました。

石狩市の新婚さん、NKさんはなんと作業用ゴム軍手を1箱(!)送ってくださいました。びっくりした〜

札幌のODさんはツアーに参加がてら、荷物の隙間にたくさん作業ゴム手袋やら鉄板入り中敷きを押しこんで持ってきてくれました。

 

俺たちの災害支援チームは、みなさんのチーム。

心はひとつ!俺たちも皆さんの心の分までがんばってきます。

 

ちょっと感動したな〜。

 

5月10日に予定通り出発します。

 


2011年4月30日(土)

これぞGW、前十勝焼き肉ツアー 

 

 

場所:前十勝

気温:7℃前後

雪質:ザラメのうえに3〜5センチの湿雪(ビタ止まり雪)

雪量:十分

 

焼き肉ツアー第2弾、

お天気は晴れ、空気は澄んでいて、言うことなしの好条件です。

 

ずっと予約ゼロだったのに、前日になって突然予約が入り始め、女性3、男性2、参加者5人になりました。賑やかに出発です。

ありがたやありがたや。

 

フリコ沢にはまだスノーブリッジが残されていて渡渉にも支障ありません。

残雪のボリュームも充分です。

 

カバワラの下部テラスに焼き肉baseを築くことにしました。

 

まずは基礎をスコップで掘り掘りします。

途中、我々の大切な肉がスキー犬「ミックス」の強襲を受けます。

コラっ!」

続いて三段山クラブの面々が通りかかります。お久しぶりとご挨拶。

メンバーのなかには半分くらい、知らない方がいらっしゃいます。

俺たちもいつの間にか歳をとってきたってことなんでしょうか。

 

ふたたび一人でコツコツと掘り掘り。

 

しか〜し!

やたら風が強い。しかし前十勝は風をさえぎるような場所もない。

仕方ないのでツェルトを追加設営しますが、風の圧迫が強くて設営大変!

 

40分かけてようやくツェルトによる防風壁&コの字形baseが完成しました。

13:00 MSRドラゴンフライ、MSRウィスパーライト相次いで点火、

つづいてジンギスカン投下。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

きょうも、肉、うメェ〜!

 

しかし、MSRウィスパーライトがややご機嫌斜めで、

ときどき鍋ごと炎に包まれたりします。

 

ガソリン炎の迫力すげー!

とか、そういう問題ではなく。

 

それでもなんとなく解決して、おいしい焼うどんも堪能して、全山ビタ止まり雪と戯れ、楽しい前十勝ツアーは過ぎていくのでした。

 

ハッピーな1日でした!

 

 


2011年4月29日(金)

吹雪の洗礼、酷寒焼き肉ツアー 

 

 

場所:三段山西尾根

気温:2℃前後

雪質:ザラメのうえに5〜10センチの湿雪(ビタ止まり雪)

雪量:十分

 

今シーズン最初の焼き肉ツアー、

あまりよくない天気予報でしたが、前線が遠のくにつれて、このまま天気は急速に回復に向かうはずと信じての決行になりました。

 

案の定、山に着くころには所々に晴れ間がのぞき、日差しも射し始めました。

やったぜ〜

 

西尾根は風が強かったため、西尾根下の樹林帯のなか、ダケカンバの大木の陰に焼き肉baseを築きます。

12:30 MSRドラゴンフライに点火、

つづいてジンギスカン投下。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

焼き肉、うメェー!

 

ちなみに今日、4月29日は、4=よう(羊) 29=ニク(肉)

羊肉の日、だそうです。

 

偶然って、素晴らしい。

 

うメェうメェと騒がしくしていたら、気がつけば何やらあやしい雲行きになってきて、あっという間に天候急変、猛吹雪になってしまいました。

強風に打たれるわ、猛烈な雪でお皿やら鍋やら、あっという間に積雪の下に。

 

いやぁ、GW、まだまだ山は油断できませぬ。

 

 


2011年4月26日(火)

ベンチとか、看板とか、物干し竿とか。

 

きょうはガイドの山小屋の店舗まわりの環境を夏の営業仕様に整えました。

あいにく断続的に小雨が降るお天気でしたが、さほど寒くはありません。

もうすぐ5月です。タイヤも夏タイヤに替えました。

 

ベンチを並べたり、看板類、料金表などを出したりしました。

凍結を嫌って出すのをためらっていた屋外用の水道も準備しました。

さすがにもう水道管破裂するほど冷え込むことはないでしょうから。

 

物干し竿も出しました。そろそろ外で洗濯物乾かしてもいいかも。

 

外のお客さん用トイレも、まだ解錠はしませんが、使えるようにしました。

西南向きなのでココは暖かいんですよね。ト・イ・レ。

 

なんだかまだ実感湧かないんですが、今年もGWが来るんですね〜。

電動自転車の予約も順調に入り始めました。

 

本年分の海外からのツアーの予約は残念ながら全滅しました。

 

しかし!

 

やっぱり最後は国内の、ニッポンの北海道ファンの皆さんに支えられるんだなあと、

あらためて噛みしめているところです。

 

静かな北海道の夏。

 

ラベンダーの季節にも大混雑したり、殺気立ったりしない。(笑)

 

団体バスとかレンタカーとか走り回らない、空気のきれいな夏。

牛がモーと鳴き、雲が流れ、風がそよぐ夏。

麦の穂がざわざわ揺れる、シラカバの小枝をエゾリスがちょこちょこ走る。

 

ええ、営業的には、かなーり、キツイですよ。

でも、

 

個人的にはちょっと、嬉しいかも。

そういう夏も悪くないなと、思ってます。

 


2011年4月25日(月)

ゴールデンウィークの予約が!

 

急に予約が入り始めました。

 

ありがたい〜。

 

山を振り返れば、真っ白な十勝連峰。雪はたっぷり。

 

さあ、焼き肉ツアー、

焼きまくりましょう。

 

特に5月3日〜5日は混んできました。

コチラで確認してください。

 

 

今年は定員が少ないので、たぶん満員になると思います。

焼き肉の鍋を3台から2台に減らしたんです。火器が不足してますから仕方ない。

 

7人で締め切りますので、満員の際はご容赦ください。

 

うまい肉、買いにいかなきゃ。

 


2011年4月24日(日)

美瑛町美馬牛、きょうのガイドの山小屋

 

雨があがって日が射してきました。

日差しが快復すると、動植物が活発に動き回ります。

 

キツツキが木を叩き、小さな羽虫が飛びまわっています。どうやらミミズも土の中で動き回っているようで、そこらへんじゅうミミズの土おこしの痕が見られます。

 

写真の植物、わかりますか?

 

山菜界の横綱、ギョウジャニンニクといいます。

 

北海道ではキトビロ・ヒトビロ・プクサなど、主に地方名で呼ばれます。いずれもアイヌ語で、プクサはオホーツク方面で主に使われています。

 

写真は、わが家の裏で勝手に生えてるやつ。今朝撮影。食うのはまだ早い?

 

雪がとけて最初に咲く花、福寿草です。かれこれこうして1週間ほど咲いています。

 

昼間は花びらが開き、夜間や雨天は閉じられます。夏には葉もふくめて枯れてしまい、どこにあったかもわからなくなります。

 

写真は、わが家の原野(敷地)にて。勝手に生えていますが、美馬牛では道路の法面などで普通に見られます。ただし食えませんよ。

 


2011年4月23日(土)

丸太の皮むきまくり

 

今朝は「美馬牛小学校」の遊具などを整備する「環境整備」に行ってきました。

毎年この時期に小学校の父兄と教員が集まって、冬の間倉庫やブルーシートで覆われていた校庭の遊具等を設置するのです。

 

これが始まると、いよいよ春がきたなあと思う、春の恒例行事なのです。

 

ブランコやベンチを設置したり、遊具の梱包をすべて取り払ったあと、新しい遊具を作るために近所から伐り出されたカラマツの丸太の山に全員が集まりました。

 

この日のメインイベント。丸太の皮むきです。

 

そうそう、「北の国から」で五郎は2年間せっせと丸太の皮むきをしたんですよね。あの作業です。

 

うお〜、北の国からや〜。

 

ひそかに感動したのは僕だけじゃなかったハズ

 

けっこう大変な作業なのですが、美馬牛の父兄と教員、50人ほどが全員の総力を結集して、2時間ほどかけて丸太はきれいな裸の丸太の山となりました。

 

人の力ってすごいな〜と、思いました。

 

こういう学校行事は、本州ではありえません。

みんなで力を合わせる。それも大人が。

そういうことが日常から普通に行われている北海道の地域性。

 

ちょっと誇らしく思います。

 

ただ、ずっと昔から住んでいるひとはそれが当たり前だと思っているので、そんなことまったく意に介していないのです。

 

そういう気負いのないところも、好きだなー。

 

(写真は五郎さん)


2011年4月22日(金)

雪、とけまくり

 

雪はせいぜい、屋根からの落雪が残っている程度。

 

それもあとわずかになりました。

 

雪の下からカナディアンカヌー(グリーンの船体)が顔を出し、

 

今となっては純白の粉雪が懐かしいわけです。

 

庭には水が溜まりまくり。

 

ぬかるみまくりなので、畑作業はまだまだ当分先のこと。

…、地味にやっかいです。

 

こういう水たまりにカエルが卵を産んだりします。

ザゼンソウやミズバショウがそろそろ顔を出すころです。

 

フキノトウ咲きまくり。

 

いつものことです。

とても食べ切れるものではないので、そのうち草刈り機で一斉に「ギュィィィィィィィィィィーーーン!」とやってしまう運命にあります。

 

ふき味噌にして保存食とか言うなー!なにしろ、沢山ありすぎ。生えすぎ。(苦)

 


2011年4月21日(木)

ガイドの山小屋の車、災害支援仕様車の正体とは !!

 

今、こんなことになってます!

 

前から、

 

・運転席(3人)

・生活スペース(1800×1550)

・作業員スペース

 

トヨタ・ハイエース スーパーロングバン

全長499cm 積載量1250kg

 

ふだんはツアー参加の乗客9名をのせて十勝連峰の周辺の山々を走り回っているアイツです。 

 

・作業員スペースです。

 

資材およびチーム4〜6名が対面で乗車することが可能です。(あくまで被災地移動時のみ)

資材は、深型一輪車2台(写真は浅型)、角スコップ3〜4、剣先スコップ2、バール大小、水タンク、工具などが搭載されます。 

 

・居住スペースです。

 

広さは1800×1550

だいたい2〜3人用テントと同じ広さがあります。

天上高は床面から130cmほどです。

寝袋を敷いて2名が寝ています。

炊飯などは作業員スペースで行います。

 

・仕切り板です。

 

狭い空間ゆえ、活動が1週間にもなりますと、相棒との間にもさすがにストレスが漂い始めるもの。

この仕切りは、とても重要なんです!

差し込み式。可動式で簡単に外せます。

就寝時以外は取り外して広く使います。

 

・ちゃんと平時は元に戻します!

 

GWには元の山小屋号として、十勝連峰、残雪の野山を駆け回ることでしょう。

原状回復は5分〜10分あればオッケー。とても簡単な構造です。改造予算はすべて含めても1万円〜1万5千円程度で済みました。

 

(おまけ)おでん屋えとり ブロークンリバー 押忍!


2011年4月16日(土)

災害ボランティアについて

 

長文になりましたので、こちらにまとめました。

 

これから災害ボランティアに行かれる方へ

 

 

番外編おまけ

山小屋が亘理町災害VCブログに。車(旭川ナンバー)もオートバイ(香川ナンバー)も・・・笑  →コチラ

震災から1カ月、チーム亘理VC 真ん中あたりに山小屋が・・・笑 →コチラ

ボランティアがボランティアされてしまった・・・6:12あたりに山小屋 笑 →コチラ(YouTube)

 


2011年4月6日(水)

行ってきます

 

宮城県亘理町へ、災害復旧のお手伝いに行ってきます。

美瑛町内の方々から提供いただいた文房具やお野菜はじめ救援物資の数々、確かにお届けします。

 

なお、ガイドの山小屋の業務は通常通り行っております。

予約問い合わせなどは通常通りです。

GWには夏営業が始まります。

 

16年前、阪神大震災の救援活動に関わりました。

あのとき出来なかったこと、心残りだったこと、やってきます。

 

自分たちにできる精いっぱいを発揮してまいります。

 

ありがとうございました。

 

 


2011年4月1日(金)

春がきた

 

雪解けがすすみ、アスファルトもすっかり顔を出しました。

 

北海道で住みたくないと考えている方のほとんどの方が口をそろえて言うのは、

「寒いのが苦手だから。」

 

チッチッチ。

 

本州のほうが僕たちには寒いんです。

 

3月下旬、家族を連れて帰省しましたが、温暖なはずの四国も、神戸も、どちらの家も寒くて参った。

子供たちを連れて神戸の王子動物園に遊びに行った奥さんも、寒くって耐えられな〜い、といって早めに引き揚げてきました。

 

北海道に慣れてしまった身には、本州の早春は寒すぎます。

花粉も辛いですしね。

 

実際の生活では「寒さ」はほとんど問題になりませんが、北海道の冬の生活の本当の懸念はといえば、なんといってもツルツル路面でした。

 

春4月。

それも、ようやく解消されたと言っていいでしょう。(山間部と夜間を除く)

 

冬の間、燃料タンクからガソリンを完全に抜き取り、キャブレターを乾燥させて、バッテリーを取り外していた3台のオートバイ。

 

まずは働き者で経済性抜群※のホンダ250ccの車体に、冬の間は取り外していたバッテリーを再搭載しました。

ゆっくり1晩かけて充電をおこない、燃料タンクをガソリンで満たし、キャブレターにガソリンを通して、電気ストーブでエンジンオイルをあたためて、満を持してエンジンを試動させました。

 

きゅるるる

きゅるるる・・・

 

ババババババババ!!

 

最初のうちはゴホゴホと苦しそうに咳き込んでいたものの、そのうち元気に動き出しました。

始動成功。

 

オートバイ。

 

春ですね。

 

さて。

僕たちもいつまでも落ち込んでばかりいられません。

お客さんは来ないかもしれないけれど、どこもかしこも閉まっていたり廃業してたりしたら、折角やってきた旅人は残念に思いますよね。

 

ネガティブなことばかり考えてないで、いつものように過ごしたいと思います。

 

オートバイで美馬牛小学校の裏を走り抜けてきました。

何事もなかったかのように、雪の十勝連峰がどどーんと鎮座していました。

 

ヤツはやっぱり、でっかいなあ。

 

ガイドの山小屋は、休業しません。

GWから、いつものように夏営業を開始します。

 

何年か先、ニッポンが再興したとき、みなさんが再び北海道を訪れたとき、ガイドの山小屋は以前とかわらずココにある。

それを目指していきたいと思っています。

 

カッコイイこと言ってしまいましたが、何しろ失業同然になってしまったので簡単なようでちょっと大変なことなのかもしれません。

でも、それが今の僕に出来ることだし、「目標」にしたいと思ってます。

 

みなさん、それぞれの持ち場で、ニッポンの復興に貢献しようじゃありませんか。

 

※車の3〜4倍の燃費、ガソリン1リットルあたり30km〜40km走ります!車検不要、山道も、高速道路も走れます。

 

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