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2010年1月31日(日)

DEEEEEEEEEEEEEEP!! 癒されます三段山。

 

おいしい雪を求めて三段山行きました。

山みただけで、なんだか癒されるなあ。

 

わ〜、雪質も、すごくいいです〜!

 

1発目。まず、おれたち専用ゲレンデの火口脇。

うわ!いきなり最高得点っすよ!

やはり午前一発目というのは格別です。雪いいいいいーーー!

 

2発目。ハタ尾根へ。

ハタさんいました。やっぱりいました。ハタさんはこの尾根の主人みたいなひと。

ごあいさつします。こんちわ!

 

うひゃ〜〜!すげ〜〜いい雪!

みんな、滑ってるときは浮かんでいるというかホバークラフトみたいに雪面スレスレを舞っているみたいに見える。

 

そのうちハタさんも空中浮遊しながら落ちてきました。

かっこえ〜〜!

 

すばらしい。

 

迷わずハタ尾根登り返します。おれたちの奇声を聞きつけたオージー勢がどこからともなくやってきて加勢。インターナショナルですハタ尾根。

 

にわかに日豪合同部隊が結成されました。

 

きょうの参加メンバーには女性が2名いました。HBさんとKZさん。

オージーたちから2人の女性へ浴びせられる惜しみない称賛と喝采の嵐!

 

びゅーてぃフォー!

 

「びゅーてぃフォー!」いただきました!

 

奇妙な一体感が生まれつつあるハタ尾根です。楽しーー!

 

4発目。興奮冷めやらぬまま次をもとめて3段目まで登ってみたら、ガリガリ山のデコボコ山ぢゃないですか。そこで三角山の肩から西へ、西尾根ロング・フェイスを、クルージング〜。気もちいいです。さすがです西尾根。

 

5発目。後半はナマコ尾根へ移動。深雪祭りは終わりません。

途中、山小屋雪洞を見学。いざというときの避難用の雪洞があるんです。

場所は、ひ・み・つ・ですが。

 

そしてナマコ。またまた、うひょーな出来事が!

雪が良すぎて1日がなかなか終わらないっす。

 

と、ここで雪崩発生!(という想定)

救助訓練が開始されました。

 

きょうはメニュー盛りだくさんです。

 

埋没は2名。ひとりはデブリ末端近く、もうひとりは滑走中に巻き込まれて場所はまったく不明という想定でした。

 

捜索は難航しました。難航を極めました。

 

すごくいいチームワーク。でも、現実はそれを上回ってはるかに過酷だった。

でも本当の修羅場はきっと、もっと過酷。いや残酷。

 

きょうのパウダーはすごくよかった。

でも、潜むリスクは高い。

 

みんな、凹むな!

顔をあげよ、前へ進め!

 

次はもっと、その次はもっと上達する。必ずそうなります。このチームは進化する。

 

山小屋チームはいつかきっと最強のアバランチレスキューチームに成長すると思っています。

少なくとも今でも、標準的な山岳会レベルよりは高いスキルを持っています。

 

一般的な雪崩講習ではなかなか出来ない人命救助活動に特化した、そして実際の事故に極めて近い条件での訓練を、これからも地道に重ねていきたいと思います。

少しずつ前へ、前へ、僕たちは進みます。

 

これがいつかきっと、役に立つ。

 

仲間を失いたくないから、これからも続けます。

僕も一緒に学んでいこうと思います。

 

※ビーコンは事前に埋設してありました。埋設から2昼夜が経過、さらに積雪があり痕跡はまったく残っていませんでした。

 


2010年1月30日(土)

豪雪につき・・・。降参。

 

すごい雪を求めて豪雪地帯にあるゲンコツ山に行きました。

そしたら、ほんとうに凄かった。

 

雪壁、高っけー!

 

必死でよじ登ったのにはワケがあります。だって先行者のトレースがあったんだもの。いやはや不純な動機。岳人にあるまじき行為。

 

すげー雪だけど、ラクじゃ〜ん。と思ったら、

 

期待はあっさり裏切られました。

そのトレースの深さは膝以上。まるで溝、ってゆうか、溝そのもの。塹壕のなかを僕らは突き進んでいくカンジです。

 

でも、塹壕はものの100mで終わっていた・・・。ガ〜ン・・・。

 

ええ、続きを掘りましたよ塹壕。

死ぬかと思いました。

 

ゲンコツ山のピークははるか先にぼんやりと、降りしきる雪の一瞬の止み間に見えるだけ。遠い。

 

途中、ゴキゲンな斜面をみつけて試しに滑ってみます。

む、無理!

 

雪、深すぎますから〜・・・。

それでも深雪の奈落の沢底まで落ちていく私たち・・・どうなっちゃうの私たち・・・。

 

登って尾根に戻るのはまさに命がけでした。

 

尾根筋に到達したところで迷わず撤退決定。

はぁはぁはぁ・・・、もう無理っす。

それでも車に戻ってきたときには午後2時になってました。

 

さて、お口直ししますか!ということで仕切り直し。

この山を越えたら豪雪の集落があります。そこに噂のスキー場があります。なんでも町民スキー場規模なのに斜度が「本気」という、変態系には有名なスキー場です。

 

吹雪のなか車を走らせます。やがて見えてきました変態スキーフィールド。

 

うわ。マジっすか??

本気すぎますって!

 

壁にしか見えないんですけど?

 

美馬牛に帰ってきたのは午後7時。

もう、ふらふら・・・。

 


2010年1月29日(金)

山に7万5千円を埋めてきた

 

埋めました。マジっす!

 

埋めたのは、アバランチビーコン。発信状態になってます。これから1週間以上、電波を発信しつづけることでしょう。

 

見つける予定です。でも、もし見つからなかったら?

 

知らねーよ!

埋蔵文化財になるんじゃない?

 

 

きょうは忙しい1日でした。

 

まず駐車場の除雪作業で朝が始まり、休憩なしで美瑛の丘のツアーをおこない(お客さんはきれいな女性1名だけでした)、午後、さすがにバテて1時間ほど眠り、慌てて起きて吹上温泉にむけて車を走らせること40分、降りしきる雪のなか午後3時10分に登山を開始しする。超ハイスピードで登りまくり、せまる日没に焦りまくりながら薄暗い奈落の谷底にひとりでくだり、猛烈な勢いで深い穴を掘り、発信状態にしたビーコンを穴の底に放り込み、もうひとつ穴を掘って放り込み、穴を雪で埋めてさらに登り、あたりが薄暗くなてきたのでスキー下山を開始して、

 

なんとか日没までに戻ってきました。めちゃめちゃええ雪でしたよ。

 

一度家に戻って、本日2度目の駐車場の除雪に精を出し、それが終わったところで無料の美瑛町民スキー場にいき、普通のテレマークスキーと細板テレマークスキーの練習を終業時間ギリギリまでおこない、

 

美瑛町民スキー場はきょうも貸切でした。ボク一人のためにナイター照明つけてもらってロープトゥ動かしてもらって申し訳ないです。しかも無料。

 

美瑛町ありがとー!

 

ビーコン?

どこに埋めたか、もう忘れた!

 

ビーコン2台、7万5千円分の宝が埋まってます。

 


2010年1月28日(木)

極細、テレマークスキー(ややマニアック)

 

ぼくが初めて買ったテレマークスキーは、ブラックダイヤモンド(登山用品メーカー)の、「シンクロX」という名のテレマークスキーでした。1996年のことです。

 

スキーのトップ幅(もっとも太い部分)は72mmしかありませんが、当時はそれでも「太っ!」って思ったものです。

 

テレマークスキーでありながら、キャンバーといいますが、クロスカントリースキーのように歩くことを重視するためのバネ構造、弓なりの反りがあって、歩行や登はんに適するもののターンするのがとても難しいという特徴?がありました。

翌年に発売された「ポーラスター」はシンクロXとまったく同じ太さでありながらその点が改良され滑走性能が格段に向上しています。ボクはすぐに「ポーラスター」に乗り換えたので「シンクロX」を愛用していた期間はごくわずかでした。

 

でも、「シンクロX」はデザインがとても美しかった。

その後現在までずっと「美術品」として自宅の壁に飾ってありましたので、良い状態が保たれています。錆もなく、利用回数も少ないので滑走面の痛みも少ない。

 

今週、ひょんなことがきっかけで「シンクロX」を復活させることになりました。

 

まず、ビンディングの取り付け。古い時代のビンディングは倉庫にいくらでも転がっていたので適当に見つくろい、元々のネジ穴に緩み止め剤を充填して取り付けました。それから板のクリーニング。滑走面を丁寧に磨き、ベースワックスを塗ります。ムラのないよう何度も塗り重ねるので面倒な作業です。カットソールというウロコ状の加工があるので、気を使います。

 

13年か14年の眠りから覚めたブラックダイヤモンド・シンクロXは、なかなか美しい出来栄えです。2m以上の長さがあり、そして細い!太さは現在のテレマークスキーの半分くらいしかありません。もちろん重さも半分くらいしかありません。

 

でもそれがかえって美しいデザインを引き立たせているように思えます。

 

きょう夕方、終業直前の美瑛町民スキー場で試運転をしてきました。

美瑛町民スキー場はファミリーゲレンデ程度の傾斜しかなく、ふつうに滑るには物足りないくらいですが、でも5回の滑走のうち2度も転んでしまった。

 

長い眠りから目覚めた細板、なかなか手強い。

 

 14年前のデザイン

 

 新旧太さの比較

 


2010年1月26日(火)

北海道でうどんを叫ぶ

 

18歳まで四国高松で育ったボクは大人になるまでほとんど雪を見ることなく育ちました。瀬戸内の港町高松では、雪は年に数回ほんの少し舞う程度です。

ですから、まさか自分が北海道でスキーを仕事にするなんてこれっぽちも考えてなかったです。人生ってわからない。

 

四国高松(香川県高松市)といえば、讃岐うどん。

ごく控えめに言っても、そこはうどんの国。

現実に、県民たちは日々うどんを食べてます。観光名物じゃない。

大阪におけるお好み焼、みたいなかんじでしょうか。

 

四国といえば、うどんですが、少し誤解もあるかもしれません。

たとえば、徳島で食べる讃岐うどんは、青森で「わんこそば」を食べるようなものだし、松山で食べる讃岐うどんは、鹿児島で長崎ちゃんぽんを食べるのと同じです。

 

それから高松には坂本龍馬はいません。いちおう念のため。

 

讃岐うどん。香川県におけるうどん消費量が年間一人平均230食という統計がありますから、ほぼ主食といっていいと思います。

(ちなみに米の消費量は全国最下位だそうです)

 

高校生のころ、部活の帰りの定番といえば、かけうどん大(150円)+ちくわの天ぷら(70円)でした。昭和60年くらいのことです。 僕らの生活の片隅には、常にうどんがありました。うどんの国、香川県。イエーイ。

 

このように、うどんは僕らのソウルフードなんですが、いかんせん現在住んでいるのは北海道北部。ちゃんとした讃岐うどんの店などない。

と思ったら、数年前にオープンした「イオン旭川西ショッピングセンター」には、さぬきうどんの全国チェーン「はなまるうどん」があるんです!

 

味は、そうですね、5段階の3くらい。けっこう普通なかんじ。

 

旭川のイオンにある、はなまるうどん。道北唯一のまともなうどん屋。

ここから片道40kmくらいでしょうか。もう少しあるかも。

 

ええ、もちろん通ってますとも、片道40km。

僕にとって国道237は、富良野国道じゃなく、うどんロードなのです。

 

きょうの旭川地方は1日中猛吹雪でした。

 

「しかし、今日を逃せば次のうどんは1週間後になる・・・。」

 

富良野国道は酷いブリザード。しかしボクは決断します。それは文字通りの生死をかけたドライブになりました。

 

片道1時間以上かけて、ボクはようやく念願のうどんにありつきました。壮絶な闘いでした。

 

週に1回うどんを食べるのって、けっこう命がけなんです。

 


2010年1月25日(月)

北海道の小学生はスキーで通学している?

 

おととい、ツアー車が故障しました。

乗客用乗降口のドアが閉まらなくなったです。

 

これ、やばいっすよ。

 

走行中も開いているわけだし。

乗ってるひと、転落するっしょ?

 

昨日は内側から閉めてガムテープでがしがし貼りまくってなんとかこなしました。お客さんには助手席を利用してもらって。

 

きょうから修理工場だー!と思いきや、昨夜飛び込んだ予約は、4名&1名。

あわせて5名。閑散期の平日に5名のツアーですよー!

 

きた〜!神様ありがとー!

 

でも待てよ。車、車は?

 

いや〜、泣きましたオレ。だって、仕事受けられない。

 

いままで10年以上この仕事やってきたけど、インフルエンザで仕事休んだことはあったけど、車の故障ははじめてです。(さすがトヨタ)

 

5名ですよ〜。

 

これを読んでいまガイドツアー同業者サンは激しく同情しているに違いない。

そうでしょ?

 

ガイドの山小屋、残念賞を受賞しました。

1/28までツアー休みます。(解除しました。車両修理済み 1/27)

仕方ない。

 

なんでしたら、ウチのまわりでクロカンしますか?

 

クロカンで美馬牛小学校へ登校とか。

クロカンで郵便局とか。

クロカンで美瑛のスーパーに買い出しに行くとか。

 

クロカンのある生活に密着!みたいな。

 

みなさーん、北海道では小学生はスキーで通学してるとか、そーゆー都市伝説、聞いたことあるっしょ?

 

「北海道の小学生はスキーで通学している」

 

こらぁそこ!

探偵ナイトスクープに依頼ハガキ書いてないで、自分で検証しに来なさい。

 


2010年1月24日(日)

きょうの兎山  新コースの予行演習はラッセル三昧

 

気温 -6℃前後

積雪 200cm以上 

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

きょうは兎山。 ここはまだ正式にはツアーコースにはなっていません。下見を兼ねて、いざ出発。

 

このあたりはとても雪が深いところなので、きょうは機動力と踏破性を最優先して、ウロコ板のXCDカルフガイドに、シールという組み合わせで出発します。

 

この組み合わせは機動性では群を抜いています。

 

まず軽量ですし、またラッセルに労力が割かれて疲労がたまったとき、普通の山スキーやテレマークスキーで歩けば無意識に少しずつ下へと下降っていくルートファインディングをしがちですが、そのときウロコ板ならば多少の登り返しができますので正しいルートファインディングができます。滑りすぎないウロコ板で歩くことによって導かれる直線的で直観的なルートは、ミスを未然に防ぎます。

 

ウロコ板の機動力は、新コースの開拓に大きな助けになります。

 

歩きはじめて15分、早くも滑りたくなるような斜面に出くわします。

う〜ん・・・。

ここでつい滑ってしまった。

 

ひゃっほ〜!

 

でも登り返しがしんどいです。ロスタイム20分。

 

正規ルートに戻る途中で沢地形に入りそうになります。雪はより深くなり、ラッセルの負担が急激に増します。

 

しかも沢地形の上部には縦に大きなクレバスが開いています。2m超の分厚い積雪が沢側に崩れかかっており、一部はすでに崩壊して不気味な崩落雪崩の痕跡が見られます。

 

沢地形、怖っ!

 

回れ右して逆方向に沢を巻き、そのまま尾根に出ました。

 

尾根を歩くうち、スキー場のような開放的な斜面がいくつも現れて、僕たちを喜ばせます。しかし徐々に天候が悪化して、空は鉛色に、あたりは真っ白なガス(霧)に覆われました。冬山の好天は長続きしません。

 

少し急いで尾根筋の斜面をがしがし登りますが、視界はますます悪化して、そのうち登っているのか下っているのか判明しづらくなってきます。GPSのデータを注視しながら山頂を探しますが、視界が15mほどしかなく、あまり大胆に動けません。もしかしたら自分たちは絶壁のうえに立っているかも?そう思うと恐ろしい。

 

午後2時、山頂付近。

 

まずGPSがそれを教えてくれました。辛うじて視界のある10m以内を探るように歩き回り、まんじゅうのような高みを発見。向こう側に広がる、パウダースノーの大斜面。別の方向は、急激な落ち込み・・・。怖!

 

間違いなく山頂でした。無名の山なので、標識はありません。

 

山頂は雪雲のなかにあり、眺望はなく、すばやくスキーのシールを外して下山準備にかかります。こういうときは出来るだけ早く視界のきく世界に戻りたいと本能的に渇望するようです。

 

下山は美しい尾根筋を滑り、続いて原生林のなかを滑り、樹林の合間を飛ぶ天然記念物クマゲラを見たり、なかなか楽しいスキーランになりました。バックカントリーにつきものの登り返しも、ウロコ板のおかげでクリアします。シールを付けなおす必要がありません。行動が迅速になります。

 

午後3時に入山ポイントに到着。

 

帰路、車を走らせて夕方午後5時ごろに旭川市街へ。

すると、目の前に旭川ラーメンの梅光軒が。

 

「行っとく?」

 

2秒で議決。僕たちのツアー車は梅光軒の駐車場に滑り込みます。

あつあつの、しょうゆラーメン。きたー!

 

うまい。うますぎます。

 

深雪まみれのあとは、あつあつのラーメンに限る。

たのしいツアーでした!

 


2010年1月23日(土)

ロープトゥ

 

英語のRope Tow が語源です。牽引ロープという意味です。

 

北海道・東北の小さなローカルスキー場ではロープトゥがよく見られます。

ただひたすらロープがぐるぐる回っているところもあれば、少し工夫のあるハイテクなロープトゥもあります。

 

今シーズンはじめて「美瑛町民スキー場」に行ってみました。

 

ここはロープトゥ一基だけの、ローカルスキー場です。

観光スキー客はいません。駅から遠く、車がなければ来ることもままならない、近いようで遠いスキー場です。いわゆる「美しい美瑛の丘」のうえを滑りますが、観光要素はまったくありませんから、観光目的の方にとっては「つまらない」ところに見えるでしょうし、完全に浮きまくります。ここは町民のためのスキー場です。平たくいえば、美瑛こどもスキー場。町の子供たちがここで遊ぶのです。

そういうスキー場です。

 

レンタルスキーもありませんし、オシャレなセンターハウスもありません。自動販売機とトイレだけはあります。何かしらのサービスを受けようと思う方には不向きですが、そういう特別なことを期待しない自立した方でしたら案外楽しめる場所です。(笑)

 

子供たちにスキーを教えるために久しぶりに町民スキー場にきてみました。そしたら、なんとロープトゥが新しくなっていました。

以前はひたすらロープが回っているだけのロープトゥでしたが、進化してました。

 

簡単に乗れる!

 

以前のロープだけのロープトゥは乗り続けるのに少なからずコツと忍耐力が必要でした。

ボクはそのコツと忍耐力を克服するためにニュージーランドからある道具を「輸入」したのですが、それは不要となってました。

 

が〜ん・・・。

 

 

ロープだけのロープトゥ

ロープをつかみ続けるのには忍耐が必要だった。特に大人には辛い。

 

 

 

ニュージーランドのクラブスキー場(営利目的ではない)に多くみられるロープトゥ

手元に金具を引っかける。各自が持参することになっている。もちろん日本の「ロープだけのロープトゥ」にも使用可能。ただし国内では生産されていない。

 

 

美瑛町民スキー場と同じロープトゥ

こちらに詳しい使用方法が紹介されている。旭川市伊の沢市民スキー場

 

美瑛町民スキー場も旭川市伊の沢市民スキー場も、こっそり練習するにはちょうどいい、スキー場です。

 


2010年1月20日(水)

チョコの旅

 

ボクは、超甘党です。

 

2010年の首位は、舟和の芋ようかん。あれはうまかったなー。

あの丸いやつ。なんですかアレは。アレには脳幹神経破壊されました。

 

さて、きのうは休みだったので、女房の買い物にお付き合い、町に出かけました。

でさ〜、もうすぐバレンタインなんですよねっ!

 

イオン旭川西ショッピングセンター。

モール中心にある特設チョコ売り場に張り付く女性たち発見。

女性たちをみて、おれは走った。

 

「おれも行く!」

 

早速、張り付く、俺。

 

ショーウインドーに食いつく、俺。

 

各国のチョコレートがあるものね!チョコの祭典じゃないかー。

夢のようじゃあないですか!

おれ、たぶんチョコレート中毒。

 

いても立ってもいられなくなって、

スターバックスでザッハトルテ(チョコレートのケーキ)、食べました。

うまいですぅ〜〜〜(涙)

 

珈琲とチョコ、人類史上最高の芸術です。神ですね。

 

う〜む。

おれは迷った。(何を?)

 

毎年恒例、秋のチャリンコ(自転車)旅。今年はチョコめぐりの旅?

もう頭のなかはチョコだらけ。

 

チョコの城とか、あるんだろうか!

チョコの島とか、あるんだろうか!

チョコの世界遺産とか!

チョコのマチュピチュとか!

 

チョコ的には、ニュージーランドは少し残念です。

甘過ぎるキャドバリーとか。

でもコリンウッドのロージーグロー(Rosy Glow Chocolate)は、なかなかいいです。

 

チョコの本場って、やっぱベルギーとか、 ドイツとか、スイスとか、あのへんですか?

(よくわかってない俺)

 

おれ、チャリ旅ではだいたい2500km〜3000kmを走ります。

期間は約2カ月。

チョコ巡り旅と想定して、オススメのルートあったら教えてください。

メールのタイトルは 【チョコめぐりチャリ旅】 で。

 

チョコめぐりチャリ旅。いいっ!それイイッ!

モチベーションあがりまくり。血糖値もアドレナリンも急上昇だぜ、イエーイ。

 

さて、いまからロッテのチョコパイ食べます。

 

 

ガイドの山小屋 おすすめチョコ

ユーハイム「ラインゴールド」

 


2010年1月19日(火)

山岳事故と、パウダーガイドという仕事

 

プロガイドをやっていると、常に正面から向き合わなければならないのが、山岳事故のリスクです。ガイドたちはそれをなんとか避けたい。いつもそう思っています。

 

これをひっくるめて、リスクマネジメントといいます。

 

ボクはプロガイドです。それもパウダーを滑らせる、パウダーガイド。ボクのところにくるとパウダーに当たる確率が非常に高いです。そして面白い。たのしい。

10年以上にわたってボクはそれで食ってきました。それがボクの仕事です。

天職だと思ってます。

 

でも、パウダーガイドをしていると、ハイリスク=たのしい!ということもわかってきます。上級=ハイリスク=かっこいい そういう構図と向き合うことになる。

 

かっこいい=すげ〜斜面を滑る=すげ〜カッコイイ!

 

憧れるなあ!パタゴニアのカタログ写真なんか、そうでしょう?

おまけに、目の前には、それと同等か、それ以上のフィールドがあるんですよ。

 

あるんだなー、これが!

そーゆーフィールドがあるんだなー、目の前に!

据え膳食わぬはBCテレマーカーにあらず!? 違う?違うか?

 

つい、禁断の領域に踏み出してしまうものです。

でも事故は、そこに潜んでいるんです。ええ、ええ、わかってますとも。プロならみんなわかっているんです。わかってないひとなんて、ほとんどいない。

 

みんなに、とっておきのパウダーを滑らせてあげたい。

そういう思いで、ついリスクマネジメントにほころびが生じることがある。

でも事故は起きない。5回、6回、7回・・・。10年・・・。事故はおきない。

 

忘れかけたころに、事故があるかもしれない。

たとえば、雪崩がおきる。

 

人間万事、塞翁が馬

禍福は糾える縄の如し

 

いつか自分に巡ってくるかもしれない。

そう思う。

 

事故のたび、僕は自分のことのようにうろたえ、怒り、嘆き、そして思います。

これから事故の当事者たちはいかにして立ち直り、いかにして未来を切り拓くか。

悲惨な事故のあと、せめてそこに一筋の光を、希望を見たい。

応援したい。

 

事故があるとみんな事故の原因がどうの、責任がどうのと、そこだけを見てヒステリックに騒ぐ。いつも決まってそう。

原因を究明し、再発防止に全力を尽くすという大義名分。

まあ、それも大切。

でも、もうひとつ忘れていないだろうか。

いちばん大切なのは、亡くなったひとの残された家族、現場にいたひとたちのその後、未来じゃないでしょうか?違いますか?

 

事故があると、決まって袋叩き議論が湧いてきます。そういうのは決まって匿名。実名じゃあない。正義の剣を振りかざし、誰かの責任を追及しているようにもみえるけど、いや〜どうもそうじゃない。ゆがんだ娯楽にしか見えない。

 

匿名で弱いものいじめ?誹謗中傷っすか?

 

おれはそういうのは嫌いです。

 

匿名ならばいっそ、匿名で遺族にお見舞いを送るとか。

そういうのがいい。

 

雪 雪 雪 雪 雪

 

さて、ボクは明日からしばらく仕事が休みになります。年末年始、そして連休、たくさんのお客さんが遊びにきてくれました。今頃はみんなそれぞれの仕事場でボクが想像もできない多忙な日々を送っていることと思います。

次はいつ休めるんだろうか、なんて思っているのかもしれません。

 

ボクは少し遅れて冬休み。みんなが忙しくなるとボクは暇になるわけです。

 

楽しかった冬の日々は、元気の源になりましたか?

あの日々がみんなの活力に少しでも足しになったのなら、ボクはそれで満足です。

 

パウダーガイドの仕事は、そのためにあると思っています。

ストレス溜まってしまったら、いつでもボクが力になります。

 


2010年1月18日(月)

開拓  プロガイドと山屋の違いについて少しだけ

 

ザ・開拓。

 

なんという心躍る言葉でしょう!フロンティアスピリッツが今宵アナタを突き動かす!みたいなかんじ?

 

ええ、もちろんたのしいんです。でもリスクも多々ある。

 

まず、開拓フィールドにはひとりで行くことが多いから、遭難の危険と隣り合わせであること。また隠密行動?することが多いから、ドコに行ったとか、ドコはどんなかんじとか、誰彼かまわずむやみに相談できない。すぐに知れ渡ってしまいます。実際ボクが下見を繰り返した開拓はだいたい、どこかで情報が漏れてますし、それにプロの目で良く見れば誰がみても「これはイイ!」と思う魅力的なフィールドですから、気がついたら情報の漏えいとは関係なく同業者のHPに紹介されていたりします。つまり、あ、ここいいな、って思うポイントというのは誰しも同じで、いい山は多くあるけれど、実際にプロガイドが使えるフィールドというのは数が少ないんです。

 

あまり手の内は明かせませんが、ボクが踏まえているポイントをいくつか。

これはたぶん、山屋さんとの決定的な違いだと思います。

 

1、美瑛・上富良野から車での移動は1時間20分以内。

 

これは、みんなに美瑛・上富良野に宿泊してもらいたい、と思うから。美瑛や上富良野には自信をもっておすすめできる宿がいくつもあります。

それにもしボクが旅行者ならば、ほんの1日だって大事、1泊の宿もお金も無駄にしたくない。同じ1泊6000円ならば、ビジネスライクなお辞儀を返すだけで心のなかでは全然有難がってくれていない温泉ホテルや都市ホテルよりも、心からあたたかく迎えてくれる美瑛・上富良野の小さな宿のほうがいいです。

 

2、安全に、合法的に、ツアー車を駐車するスペースがあること。

 

冬道への路上駐車はもってのほかです。下見に行くとよく、登山口に近い国道などの路上に登山者の車が路上駐車されているのを見かけます。あれはよくない。プロガイドが率先して公共マナーを破ることはできません。

駐車スペースがない山は?どんなに魅力的でも、あっさり候補から外します。

 

3、温泉。そしてトイレ!

 

下山後に温泉があることが必須。これがないとやってられない!

トイレ!男性ならばそのへんで・・・も可能だけど、女性はそういうわけにはいかないでしょ?

 

さて、どうでしょう?

 

ボクのオフィスのツアー、すべてがこれらを完全に踏まえていることがおわかりいただけると思います。

 

これって地味なことだけど、とても大切なことなんです。

 

どの山でも行く、どこでも行く。そうならないようにしています。リスクが増しますし、それはいつか必ず事故につながります。それに、数多くの他社と同じことをするわけなので、プロガイド的にも魅力的ではない。やはり、「オレはここのプロフェッショナル!」みたいなのがいい。オンリーワンがいい。浅く広くではなく、一途に一本筋が通ってる!のがいい。

 

このへんにプロガイド的フィールド開拓のコツみたいなものが見え隠れしているかも?

 

ほんの10分ほど前まで、これから開拓する山の地形図を眺めていました。いくつかのルートを想定したりするんですが、すべては上記を踏まえたうえでのことです。あと、ココに紹介できないいくつかのポイントを押さえたうえで実際の開拓がはじまります。実際にツアー成功するのは1%にも満たない。そういうものなのです。

 

もうひとつ。

 

現役の旅人でありつづけること。

観光客ではなくて、自分の足で地球を踏みしめて旅をつづける旅人であること。

大切なことだと思います。

 


2010年1月17日(日)

きょうの三段山 快晴!パウダー!

 

気温 -10℃前後

積雪 110cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

参りました。快晴ですよ。

 

今朝は5時に起きました。

ここ15年ほど、1月17日は必ず5時すぎに起きます。まだ暗いんですよ。

 

外を見ると、星がでてました。快晴でした。そして今朝の美馬牛は氷点下24度でした。さすがに寒いっすよ〜。

 

そして朝、山は大変なことになってました。真っ青な空、まぶしい空!

今シーズン最高の晴れです。こわいくらいの青い空。濃厚なの!空の青が!

ヒマラヤかと思った。(行ったことないけど)

 

驚いたことに昨日よりも積雪が一気に20〜30センチくらい増えていて、ラッセルがけっこう地味にキツかったですが、そのぶん深雪パウパウのパウダーが僕らが来るのを待ってました。

快晴の週末だというのに、人が少なく、僕らの行く先にはトレース1本、ただの一筋のシュプールもなく、どこまでもキラキラの雪原でした。

 

みんなで滑ったハタ尾根、ブラボーだったなあ。

光のなかの西尾根、きっと伝説になりますね。

 

きょうは氷点下10度前後でした。

昨日の1日を体験していたから、ぜんぜん寒いと思わなかったな。

人間も案外、丈夫というか、順応性があるというのか。

やっぱり慣れてくるんでしょうか。

 

みんなが元気であること、生きている幸せをかみしめる1月17日です。

厳冬の寒さもへっちゃらってこと!(強気?)

 


2010年1月16日(土)

きょうの三段山 厳冬の森へ!

 

気温 -15℃前後

積雪 110cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

いや〜、寒かったです。

氷点下15度とか16度とか、今の時期にはよくあることなんだけど、実際に外で活動してたらキツイんです。マジで。

 

そんなときカミフ会では雪崩講習をやってる。

 

寒いときの雪崩講習ってキツイです。受講生は立って話を聞くことが中心。だから体の芯まで冷えてしまいます。マジ凍ってしまいますから〜。

 

昨年に続き今年も講習は週末に行われたので、残念ながらボクはお手伝いできませんでした。ボクの本業はパウダーガイド。せっかく来てくれたお客さんが一番の優先。手伝えなくってすみません。

 

さて、きょうのお天気は良くなかった。標高1100m以上はガスガス(濃霧)で何も見えずのホワイト地獄です。僕らは樹林帯のなかでパウダーパウダー。

きょうのメンバーはみんな滑れるひとばかりだったので、とことん登り、とことん滑りました。8回くらい?9回くらい?わかんない。

樹林帯のなかのめぼしい斜面はすべていただいたカンジです。

 

何回登り返したのかわからないくらい、寒くって、じっとしていられなかった!

登るしかないっしょ。寒い時は動け!てなかんじ。

 

そういうときもあります。厳冬期ですから。

 

雪は、よかったな〜。

踏みしめると、キュッキュッて鳴くんですよ。鳴き砂みたいに。

 


2010年1月15日(金)

真冬並み?真冬だし!

 

この間、 天気予報をみていてあやうくビールを吹きそうになりましたよ。

NHKさんが、こういうこと言ってました。

 

「続いて帯広です。帯広は冷え込みが厳しいでしょう。真冬並みの1日になるでしょう。」

あの〜、いま真冬なんですけど?

 

さて、気を取り直してきょうも山に行こうぜ!

 

きょうは女性お一人だけのツアーでした。でも美瑛は吹雪で視界がきかないほどでした。

う〜ん、こういうとき悩むな・・・。

では、せっかくだからもっとスゴイ吹雪を見に行きましょう的ないい加減なことを言って、言葉巧みに山に連れていったボクです。

理由は、ただ単にボクが行きたかったから。

 

2日も山を離れていたら、山の様子が気になって仕方がないわけです。気になる女と同じです。今頃どうしてるんかな〜的な!

 

それに、案外吹雪の山はボクは好きだったりするわけです。

案外、力強くて美しいと思う。

 

予想に反して吹上温泉の天気はまあまあでした。いい雪。さらに、目に見えないくらいの細かい粒子の雪が降っている。

 

そんでもって、寒い!なまら寒い!

 

やっと冬らしくなってきたなあとリアルに体感しました。これでこそ北海道の冬。

真冬並みの寒さでしょう的な。

 

ところで、きょうノマドの緑色のツアー車をみたけど、どうもノマドっぽくない。

でも確かにあれはノマドの青虫ハイエースだ。間違いないです。

 

吹上温泉白銀荘の駐車場で見たんだけど、誰かが貰い受けたんだろうか?

いいなあ〜、と羨むボク。

 

あの色はイカスと思うよ。

 


2010年1月14日(木)

冬の北海道、凍った国道、恐るべき対向車

 

友人のブログをみていて、笑ってしまったのです。

 

北海道の冬を運転していても、感じなかったこと。
そう、対向車が怖いんです!
み〜んな雪道慣れてないから(^_^;)

 

そうだったのか!(笑)

 

彼女は四国に住んでいるテレマークスキーヤーです。四国はいま未曾有?の大雪なんだそうです。

ええ、数センチですが。

 

それがきっかけになって、ボクの車やオートバイのナンバープレートの遍歴を思い出してみました。

 

香川 → 神戸 → 愛媛 → 高知 → 旭川

 

旭川のまえは、3年ほど暮らした高知のナンバーでした。

高知でボクは営林署関連の仕事をしていました。車はすぐに旭川ナンバーに変えましたが(道外ナンバーはすぐ警察に捕まるので)いまでも所有している3台のオートバイのうち、1台は高知ナンバーのままです。これは車庫に眠っています。

この高知ナンバーが縁で、ボクは「よさこいソーラン」の創始者(そう言ってもいいのか?)の長谷川岳さんと友達になったのです。

そのころのボクらはまだ20歳代でした。

 

神戸市にある実家で朽ちかけているカワサキのオートバイはいまだに神戸ナンバーです。大学生のころのボクとともに北海道じゅうを縦横無尽に走った相棒でした。

いまのボクのルーツです。だから捨てられない。

 

もう1台の250ccのオートバイは、ボクが生まれ育った香川県のナンバーで、いまも現役でガイドの山小屋の夏の仕事に活躍しています。

これからもずっと香川ナンバーで美瑛富良野をブイブイいわせるつもり。

 

さて、北海道の冬の国道は、真っ白に凍結しています。

いくら自分が気をつけていても、おそろしいのは対向車。たまに、ワヤな車がいて、心臓が止まりそうになる!

 

でも、けっこう最近まで余所者のボクこそが、おそろしい対向車だったんだと気づかされました。

 

だって雪道慣れてなかったものなー。

こわいものなー。

 

さすがに移住して10年以上たちましたので、さいきんは慣れました。(←嘘かも?)

 

気がつけば、旭川ナンバー歴がいちばん長くなりました。

 

が!しかし!

いまだオレは恐れられる「対向車」でありつづけます。(ダメじゃん!)

 

気にいってます、旭川ナンバー。

帰省のとき、高速道路のサービスエリアでみんなが注目する!

「あ・さ・ひ・か・わ!」人々の唇がそう動き、みな驚愕する!

 

そういうのが、ちょっと誇らしいかも。

 

変か?

 


2010年1月11日(月)

女性専用ツアー? 

 

・・・ではないんですが、 きょうは女性ばかりのツアーになりました。

こういうとき、案外盛り上がるものです。

女性同士というのは、男性ばかりのときと比べても

打ち解けやすいのでしょうか。

ガイドのボクが苦心することもなく、すぐに賑やかになりました。

 

女性ばかりのツアーの特徴といえば、

おやつが豊富!

これはうれしい!

 

お茶タイムのとき、出るわ出るわ・・・。

みなさん、リュックサックの中身って、これだったんですか!

 

おやつ大会。

 

う〜む。女性専用デーというのがあっても、いいかもしれない。

女性専用、お一人様のみ、とか、いいかも。

 

パウダーで始まり、パウダーで終わった3連休。

まさに文字通りのパウダー三昧でした。

みなさんを駅や旭川空港に送り届けたあとは、なんだか抜け殻みたいに寂しくなりました。なんというか、オレだけ取り残されたカンジというんでしょうか。

 

しばらく寂しくなります。

 

ひとりぼっちになってから、デジカメに撮り貯めた写真をみていました。

1か月前や2か月前の写真が、カメラから取り出されることなく残っていて

そのままの姿で出てきます。

 

ふっと巻き戻される時間。

 

いまから1か月前、確かにボクらはあの光のなかにいた。

 

異国に暮らす友よ、元気にしているかい?

 

 アルフレッド山,山頂直下にて友と

 

 南緯46度を走り続けた

 


2010年1月10日(日)

きょうの三段山 天空神ランギ 風、大地、水、そして山の神

 

気温 -8℃前後

積雪 110cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆☆☆☆☆・・・・∞

 

えらいことになってます、三段山!

どう表現したらいいのか、まったく筆が進みません。

 

いつから雪はこんなに軽くなったんだろう・・・。

膝下ラッセルなのに抵抗がなく、負荷が感じられない。

深い雪を漕いでる感覚がないんです。

 

滑れば、フォ〜〜!!

 

大変なことになってます、三段山。

 

たぶん今シーズン最高じゃないかと思います。

ほとんど奇跡だと思います。

 

やっぱり三段山はすごいと思いました。

山がすごいわけじゃない。

こんな雪が降り積もるフィールドは、奇跡以外の何物でもないでしょう。

 

ボクの首には、お守りがぶらさがっています。

ブルーストーンという石なんですが、荒ぶる神から身を護る力を持つ。

パワーストーンです。

 

きょうは石に感謝。

 

石が幸運をもたらしてくれたかもしれない。

 

マウンガ、ランギ、ハウ、すべての神に感謝。

 

きょうのこの日は当分語り継がれると思います。

 

これをしのぐ日は、なかなか訪れない気がする。

昨日もすごくよかったけど、今日は、とてもじゃないけど昨日の比ではなかった。

 

やっぱり十勝連峰は奇跡のフィールドだと思いました。 

新しいフィールドと、空の神ランギの奇跡、パウダースノー。

 

この強烈に濃い2日間は、きっと一生の思い出になります。


2010年1月9日(土)

北へ北へと続く尾根から

 

気温 -5℃前後

積雪 140cmくらい

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆☆

 

天気予報はまずまずで、小雪がちらつくお天気と思われました。
さて、明日はどこの山へ行こうかと、前夜はずいぶん悩みました。

実は十勝連峰にはここ数日、あらたな積雪がありませんでした。
積雪がないどころか、数日続いた低気圧の強風で、パウダーと呼べるものはあらかた飛ばされてしまったのです。
残されたのはカリカリバーンとシュカブラ。
行ってみないとわからないけど、経験から、たぶん辛いだけだと察しがつきます。

滑れる斜面もあるだろうけど、ほんの1箇所か2箇所といったところでしょう。

夜から少々の積雪があったところで、たかが知れている。
その雪も、ほとんど降りませんでした。

じゃ、どうするべきか?
みんなを連れて、どこへ行くべきか。

プロガイドは悩みます。

お客さんの半分以上が2日間の連続参加を予定しています。
十勝連峰をあてるのは、新しい積雪が見込める日曜日がいいだろうと考えました。

では、土曜日はどうするべきか?

さんざん悩んだ挙句、十勝連峰を離れてみっか。という結論に達しました。
昨年まで何度も何度も下見を繰り返した山に行ってみようと思ったのです。

 

そこは、ツアーとして成立させるのは、きょうが初めてでした。

自信はありましたが、本番はもう少し先と思っていたので、

急きょ決まったデビューということになりました。

 

ときおり吹雪に煙る国道●●号を走り続けて、新しい山を目指します。

新コースということでツアー車内は妙に盛り上がり、期待が膨らみます。

 

こうなれば失敗は許されません。

 

さて、現地に着きました。

目立ち過ぎるツアー車を隠匿したかったのですが、車上荒らしを警戒して、それはやめました。むしろ目立つくらいでいいと思いました。

 

ツアーの結果は、すぐに出ました。

大成功です。

歩き始めてまもなく、雪雲はどんどん晴れていき、青空がのぞきます。

雪の量は十分すぎるくらいで、そして羽毛のようなパウダースノーがたっぷり積もっています。ああ、すばらしい・・・。

 

試しに滑ってみた最初の斜面で、早くも身がとろけるようでした。

感動しました。

 

帆船の帆のようなマスト・フェイス(勝手に名付けました)。ここを滑ると、細かな雪が舞いあがり、スプレーが僕のシュプールを追いかけてきます。

 

ミズナラの大木が、静かに佇んでいます。

 

シャンパンの泡のような細やかな雪のうえを、みんなのスキーが静かに軽やかに滑走します。次々と、新しい雪煙が舞う。舞い踊る。

 

ああ、なんてすばらしいんだ!

 

この仕事を始めたばかりのころ、毎日のように感動していた、あの頃のことを思い出しました。

 

新しいフィールドは何もかも新鮮でした。ゆるやかな尾根、ミズナラの自然林、たくさんの野鳥たち、そして広くて明るいパウダースノーの斜面。

 

十勝連峰からは9年くらい前にほとんど失われてしまった無垢な自然の姿がここにはありました。

 

新コース開拓は成功しました。

 

完全なゼロからのスタートで新コースが完成したのは、たぶん10年ぶりくらいだと思います。

 

大切にしていきたいと思います。

 

しばらくはこのフィールドについての情報の一切を伏せます。

一緒に行った方も、これからご一緒する方も、どうか配慮とご協力をお願いできたらと思います。

 

〈写真〉蔓ブランコに興じる参加者Tさん 東尾根にて


2010年1月8日(金)

緊張しましたツアー

 

きょうのツアーは外国人のお二人だけでした。

 

年末から何度かメールのやりとりがあって、それはもちろん英語。

ということは、ツアーも英語!?

 

緊張しますって!

 

一応、簡単な日常会話?いや、最低限の意思疎通?くらいはできますが、

でも急に日本語生活から英語に簡単に切り替えられるものではなく。

 

う〜ん、・・・、そうだなあ・・・、今から方言で話してくださいと言われて、やや躊躇の間があるのと似たカンジです。

 

わかりますよね?

 

朝8時29分、JR富良野線の列車が美馬牛駅に到着して、2人の男女が下車するのがボクの店からも見えました。ボクんちからはプラットホームが丸見え。

 

きましたね〜。

本当に来ましたよ〜。

受付を担当する妻も緊張しています。ボクも頭のなかでいくつかの会話例をグルグルと復唱ちゅう。

 

お客さんはお二人だけですから、英語オンリーにならざるをえないわけです。

年に数回、そういう日があります。

きょうは第一弾か!?

 

でもまあ、ツアー始まってみたら、なんとかなるもので。

まあつまり、そのお客さんのうち男性は、少し日本語が話せたわけです。

 

ほっとしたなー。

 

その方がわからない日本語だけを英語に直せばよかったので、あとは不自由もなく、英語でのガイディングは、そろそろ出発しますよー、とか、もうすぐ着きますよ〜、とか、休憩ですよ〜、といった場面くらいで、万事スムーズでした。

 

やれやれ。

 

でもまあ、こう思うわけです。

美瑛・富良野の観光は確実に国際化が進んでいて、それは冬も同じ。

こういう仕事に携わっていても、英語が必要になる機会は年々増えていく一方で、たぶんもう以前のように国内旅行だけの時代に戻ることはないと思うんです。

 

バックカントリースキーのツアープログラムにも、外国人が混ざる日は近いと思います。いやすでに実際に、ボチボチそういうことがあります。

 

ボクのツアーは参加者の年齢が比較的若く、そのせいかツアー参加で出会ったお客さん同士が結婚することも多いのですが、女性は日本人、男性は外国人、という国際カップルが誕生する日は、そう遠いことではないんじゃないかな?なんて思うのでした。

 

そういうのも、いいなー。

 


2010年1月7日(木)

大雪、大荒れ、北海道

 

たぶん電話がかかってくるだろうなーと思っていたら。

 

やっぱり、きたー!

 

おとといくらいから全国ニュースでは、「北海道大荒れ」とか、「北海道に大雪」とか、「市民生活マヒ状態」とか、そういうこといろいろ言ってくれてます。

 

そういうときは、大抵電話の1本や2本かかってくる。

ええ、ええ、親戚から。

 

お昼前、やはりきました。

 

だ、だ、大丈夫なん?

そっちはどうなっとん?(日本語訳:ソチラはどうなっているの?)

 

妻の実家からの電話でした。報道をみて心配になったのでしょう。

 

なんなんな。(日本語訳:何言っているのよ)

なんちゃでないけん。(日本語訳:特に何も支障はないよ)

晴れとるよ。

 

義母さんはがっかりしたみたい。こらー!何を期待しとんやー!

 

北海道は広いです。

北海道東部とココでは、200km以上離れていますし、函館からは300km以上離れています。仙台と東京のお天気が違うように、釧路と美瑛ではお天気も気候までもかなり違います。

 

そういえば、有珠山が噴火したときも、函館近くの駒ケ岳が噴火したときも、電話がかかってきました。火山、大丈夫?みたいな。

 

いや〜、有珠山、遠いっすから。広島で桜島の心配するようなもんです。

津波もきません。海、遠いっす。

 

美瑛とか富良野とか、雪、少ないです。もう少し降ってほしかったなあ。

でも今回の低気圧でも、雪は道東に降ってしまいました。

 

ただし風だけは強かったので、山に積もっていたフワフワの雪はすっかり飛ばされて、ガリガリのコチコチになってるかも。

けっこう辛いかも。

 

今週末スキーするなら、道東だなっ!

 

今週末のツアーはどうしよう、なんて悩みも。十勝岳連峰を避けて東へ遠出すべきか、明日からの降雪に期待するか。

 

お〜い、雪、ちょっと分けてくれ〜!

 

今さらですが、北海道、広いです。

 


2010年1月6日(水)

マヌカの花

 

きょう、ニュージーランドのハチミツを 探して、輸入食材屋さんをウロウロ。ハチミツといってもいろいろあるんですね。

 

ハチミツといえば・・・。

 

昨年11月下旬から12月、ニュージーランド南島の山野はさまざまな花々に覆われていました。

 

マヌカはそのなかのひとつ。

ニュージーランドの原生植物です。

とはいっても、特に目立つ存在ではありません。

 

見かけは地味なマヌカですが、その葉は、手のひらでこすりあわせると、なんともいえないアロマ系のいいにおいがします。ニュージーランドに住む僕の兄弟(以降ひっぢ)はこの葉を乾燥させ、手作りの石鹸に混ぜて使っています。

 

多くのマヌカが小さな梅の花のような白い花を無数につけていました。ひっぢと野山を歩いているときも、至るところで花をつけたマヌカの低木を見ました。場所によってはマヌカの花が登山道を覆い、花のトンネル のようになっているところもありました。

 

あたたかく晴れた日には、マヌカの花におびただしいミツバチが群がります。きっとおいしい蜜がとれるのでしょう。

 

このハチミツが、ニュージーランドの町のスーパーなどではふつうに売られています。原生植物から採れた、100%ピュアなハチミツ。

 

日本に帰ってからボクはこのマヌカのハチミツ(マヌカハニー)が、健康食品?として注目されていることを知りました。ボクはこれを日常的にパンに塗って食べていたんですが。お値段も決して高いものではありません。

知らなかったな〜。高い殺菌性があって胃腸を快適に保つんだそうです。どうりて胃の調子がよいと思ったな〜。(いつもだけど)

 

きょう、旭川郊外の大型ショッピングセンターの輸入食材屋さんでハチミツを探していてびっくり。ニュージーランドのマヌカハニー、旭川でも売ってました!

 

でも、けっこういいお値段でした!

 


2010年1月5日(火)

きょうの三段山 大荒れ撤退、一転して静寂の原生林

 

気温 -6℃前後

積雪 70cmくらい(白金温泉)

ラッセル度   ☆

パウダー度 ☆☆☆

 

天気予報は晴れのち雪。夕方から北海道南部、東部を中心に荒天になるといいます。まあ日中は大丈夫だろうということでツアーは出発しました。

でも、車が吹上温泉に近づくと、なにやら不気味な風が・・・。

 

き、き、きたー!

 

猛烈な吹き下ろしの風が山の斜面を駆けくだり我々に体当たりしてきます。

とてもツアーなんかできるもんじゃあない。

 

「てゆうか、たのしくないっしょ?」

 

ってゆうか、危ないです。

ということでガイドの山小屋ツアー隊は戦わずして撤退。

 

そのまま、車で白金温泉に向かいます。あの、大雪山の原生林ならば少々の嵐は大丈夫だろうと。護ってくれるはずだと。

 

いやあ、ここは静かです。しかもすっかり雪が締まり、ほとんどラッセルがない。

楽チンです。

 

1月2日のラッセル隊が残したルートを使い、たのしく森を走りまわり、かつ滑りまくります。

 

もっと滑りたくて登り返していたとき、偶然久しぶりに幻のキノコ、カバノアナタケの群生を発見。あるとこには、あるんだなあ。

 

まだまだ成長しそうなので採らずにおいておくことにしました。

 

みんな元気なので、登ったり滑ったり、気がつけばツアー1.5回分も遊んだ1日でした。

 

それにしても銀瑛荘の露天風呂のアンモナイト、あれは謎だな。

 


2010年1月4日(月)

きょうの三段山 ホワイト地獄で、パウダー天国

 

気温 -8℃前後

積雪 100cmくらい

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆(ちょっとザラメ状)

 

急きょ結成されたテレマークツアー隊です。

 

参加者の全員一致でツアーが、美瑛の丘めぐり→テレマーク三段山にチェンジ!

いやあ、2010年もチェンジの年なのでしょうか。

 

しかし、ツアー車が吹上温泉に近づくと、なにやらガスガスが・・・。

吹上分岐もガスガス、白銀荘もいよいよガスガスじゃあないですか。

いわゆるホワイトアウトってやつ。参ったな。

 

それでも、なんとなく光明があるような気がして出発しました。こういうときボクの勘は当たるんです。

 

1段目、2段目、問題なく通り過ぎます。しかし3段目でとうとうホワイト地獄がやってきました。こうなったらボクの脳内GPSの精度はアテにならなくなります。

 

仕方ない、ここから退却戦。シールをはずして滑り開始。

 

いやあ、いつの時代も退却戦は厳しいです。足元見えず滑りにならず、視覚が変。宙に浮かんでいるような浮遊感。

 

ある意味、いいかも?(謎)

 

全員がへなちょこ状態で、なんとか三角山に移動。ようやく足元が見えてきました。へなちょこ隊、三角山フェイスを滑りまーす。

 

ひょ〜!

ひゃあ〜〜〜!

 

へなちょこ隊、ここでようやくテレマーカーに昇格。

雪質と天気に左右される俺たちです。

 

いいんじゃない、いいんじゃない?!

なんでしょうね〜。いいパウダーですよ〜。

 

お天気だけじゃあ、わからないものです。

 

ついでに西尾根にも登って滑ります。

昨日は三段山クラブのメンバー10名あまりが蹂躙しちゃったという西尾根ですが、昨夜の降雪でほぼ原状回復済み。ここもたのしく滑ります。登り返してGoGo!

 

西尾根は、最新デジカメが当たる宝さがしというオプション付だったんですが、全員で探してみたものの残念ながら宝は見つかりませんでした。

三段山クラブTyaさん、ごめん。

 

このあと女王様スロープ、樹林帯、温泉尾根とつないでゴール。

いっぱい遊んだ1日でした。

 


2010年1月3日(日)

雲海と絶景、されど鬼ラッセルの崖尾根越えが待っていた!

 

気温 -7℃前後

積雪 100cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆(崖尾根だけは☆5つ)

パウダー度 ☆☆☆☆

 

吹上温泉まできてみたら、なんとお天気がイイじゃあないですか!

じゃ、上から行きましょうということで、車を1台吹上温泉に残して、もう1台で十勝岳温泉に移動です。車が2台あるとこういうとき便利イイですよね。

 

先にガイドの山小屋テレマーク隊が登った崖尾根を、こんどはカルフガイド・スノートレッキング隊が登るんですが、この時期の崖尾根はまだ傾斜が急で斜面も狭く、特に初級クラスの参加者にはちょっと厳しい。

ということでボクが先頭でツボ足直登ルートを拓くわけですが・・・。

 

胸までラッセル。ズブズブズブ・・・。粉雪、底なし沼。

 

埋没して死ぬかと思った。

 

きょうは参加者に、一見して山男とわかるonさんという方がいて、onさんにラッセルを助けてもらい無事に登り切りました。

 

やっぱり登りはスキーがいいです。スキーが楽。スキーが好き。

 

苦労して登ってみたら、いえ〜い!快晴で絶景!

来てよかったなー。

 

テレマーク隊はハタ尾根を登りまくり滑りまくり、なんでも5回も登り返したのだとか。マジですか〜?

 

V字渓谷をはさんだ向かいの西尾根にいた三段山クラブによると、西尾根はあまり良いコンディションではなかったらしい。ほんの少しの違いなんだけど、雪の状態って斜面の方角によってずいぶんかわるものです。

 

スノートレッキング隊は、大きく三段山を横断してフリコ沢経由で十勝岳ビューでびゅ〜んと滑って吹上温泉へ。

昨日お天気が悪いことに悪態をつきすぎて皆のヒンシュクをかっていたラッセルマンも、きょうは超ゴキゲン。お天気になってよかったね!

 

いっぱい遊んだ1日でした。

 


2010年1月2日(土)

重雪ラッセルラッセル!美瑛岳原生林

 

気温 -5℃前後

積雪 70cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

いや〜。大雪っすよ。まあ仕方ないです、大雪山ですから。

だいせつざん。おおゆきやま。

 

僕たちが出発の準備をしていたら、おお、なんと運がいいことに自然ガイドのTBAさんがやってきました。TBAさんたちはスノーシューで原生林を歩くようです。

 

ではラッセルは交代で、ということで出発です。仲間ってうれしいな。ありがたいな。

 

沢沿いルートはお互いの助け合いで登りきり、森の入口でTBAさんと別れて、万能テレマークスキー・カルフガイド全員完全装備のガイド山小屋スノートレッキング隊は美瑛岳の樹林帯斜面に入っていきます。

森のなかは思った以上に雪の状態がいいのですが、やっぱりラッセルは深い。

しかも、ますます雪は降りしきる。

 

土佐弁で悪態をつきますが、風が通り過ぎていくだけ〜。

 

こじゃんと降りゆうけど、おまんら、行くゆうたら行くぜよ!(土佐弁)

 

ガイドの山小屋隊は全員ラッセルでルートを切り拓きはじめます。みんな頼もしい!

特にWTさんの「下りラッセル」はすばらしい!WTさんは「ラッセルマン」と命名されます。

 

ラッセルマンのおかげで下りは良いコンディションの滑降コースが拓かれて、ハッピーでした。

 

ちょっと滑り足りないので後半は望岳台へ車で移動。まもなく道路が冬季閉鎖にはいるので、きっときょうが見おさめになるでしょう。

 

望岳台は先ほどまで風が強かったようで、道路には吹き溜まりが発達して通行が困難な状況。重たく大きな車体のハイエースは吹き溜まりを蹴飛ばしながら進みますが、ときどき大きな吹き溜まりに足をとられそうになりながらよろよろします。

 

止まったら終わりだ。危ないなあ。

 

望岳台の沢を歩き滑り、雪屁を直滑降ったりして遊びました。

さすが望岳台、いい雪だな〜。サラサラですよ。

 

明日に期待大です。

 


2010年1月1日(金) 謹賀新年

雪かき2010

 

気温 -2℃前後

積雪 70cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

あけましておめでとうございます。本年もガイド日誌をよろしくご愛顧のほどを。

 

さて、美瑛の元日は雪かきではじまりました。

昨夜から降り出した雪は夜半までかなり激しく降り続いたようです。元日の朝6時、目覚めてみたら、外は膝くらいまでの新雪が積もっているじゃあないですか。

 

「う〜む、これじゃ年賀状の配達も難儀でしょ?」

 

ということでボクはまだ薄暗いうちから雪かき を始めることにしました。

 

雪かきで始まる2010年。

 

こういうのって、いいんじゃない?

 

除雪機やらスコップやらスノープッシャーやらママさんダンプなどを駆使しながらの約2時間。ようやく除雪作業が終わったときにはすっかり明るくなってました。

日本全国、日本海側を中心に、そういうお宅は多かったのではないでしょうか。

 

「新年雪まみれお慶び申し上げます。」

 

きょう元日は、ツアーがお休み。

久しぶりに家族水入らずで過ごすことができました。てゆうか、酒のみつつ降りしきる雪を眺めつつ、せっせと年賀状を書いて過ごしました。

遅い?まあいいじゃないっすか。

 

とにもかくにも、みなさま2010年もよろしくお願いいたします。

 

雪まみれ2010!


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