ガイド日誌

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2008年5月28日(水)

残雪のコントラスト

美瑛はすっかり初夏の装いとなりました。

道端には時折ルピナスの花まで見られる始末です。

早すぎ。

例年よりも雪が少なかったうえ3月4月の陽気が異常だったおかげで雪解けが早く、6月下旬のような風景になってしまいました。

ともあれ残雪のコントラストが美しい季節です。

 

北海道の旅行シーズンにはまだ早いと思っているうちに季節はどんどん夏に向かいます。さわやかな季節の陽気に誘われるように旅人の姿もチラホラ見られるようになりました。

それにしてもガソリン代が異常に高いです。そのせいかレンタカーの姿が少ないような?広い北海道、うっかりすると1日200、300キロは軽く走ってしまいますからレンタカー代とあわせるとたった1日で1万円札の諭吉さんが消えてしまいます。高いなぁ〜

ささ、みなさん。こんな時代だからこそ自転車ですよ!Co2も排出せず脂肪だけを排出します。旅しながら脱メタボ。(これって、強引な営業だなー)

さて、例年であれば残雪のスキーが楽しめる十勝連峰なのですが、今年はどうやら事情が・・・。しつこくスキー同志のみなさま。こんなことになってます!

 十勝岳望岳台 雪渓が激やせです。 5/28


2008年5月27日(火)

火星と大雪山

火星探査機フェニックスが送ってきた火星の大地の写真をみて僕と同じような感想を抱いた方も多いのではないでしょうか。

「あ、大雪山!」

表面の多角形状の起伏は永久凍土に見られる構造土と酷似しています。なんでもNASAの研究者は、この地下には氷がありますと自信たっぷりに説明しているとか。妙に納得しました。

大雪山の永久凍土は標高1500m以上のいたるところで見られます。冬季に吹きさらしになりやすい地形ではより顕著にそれが現われているように感じます。

(C)NASA

火星と大雪山、妙なところに共通点があるなと思った次第でありました。

大雪山の永久凍土地形(旭岳ロープウェイのHPから)

http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/winter/index.htm

永久凍土の凍上現象(日本雪氷学会北海道支部のHPから)

http://www.seppyo.org/~hokkaido/photo/frost.html


2008年5月24日(土)

山のなかで拾いもの

トレッキング中に拾ういろいろなものといえば、カメラレンズの蓋やストックの先端。タオルや手袋、雨合羽の袋などなど。みなさんも落としたり拾ったりしたことがあると思います。

でも先日拾ったものは、ちょっと違う。

蹄鉄。

「誰や?馬で登山したやつ。」

「反則ちゃうか?」

自然破壊やろ生態系撹乱やろ高山植物踏み潰すやろウンコ垂れ流しやろ。

「けしからんけしからんけしからん!」

「気にくわん気にくわん気にくわん!」

ままま、そう興奮せずに。

こちらがボクが拾った蹄鉄です。(写真上)

ご覧のように古錆びた蹄鉄です。幾分縦長な西洋馬のもの(写真下)と比べると足型が円いようです。

妙に親近感を覚えます。西洋人の足型と日本人の足型の違いに似ていませんか?

雪解けの森を歩いていて偶然これを見つけましたが、ほとんど泥と一体化してました。

下山後、吹上温泉白銀荘の職員で上富良野の郷土史に詳しいN田さんに話を伺ったところ、今から50〜60年前までこのあたりでは伐採作業が盛んに行われていて馬が作業に従事していたこと。旧白銀荘に隣接して営林署の事務所と丸太が集められる「土場」があって馬たちが盛んに働いていたことなどを聞かせてくれました。たぶんその蹄鉄はその馬が落したものであろうと。

作業馬の道産子の蹄鉄かぁ。なるほど。

その道産子、ナントカ号とかいう名前が付いていたのかなぁ。とかぼんやり考えてみたり。う〜ん、なんだか馬の鼻息が聞こえてきそうだ。

もうひとつ。あとで知ったことですが、蹄鉄はお守りになるそうです。馬の足元が滑らないためのものだから「受験のお守」。馬は人を踏まないことから「交通安全」。また西洋では幸運がやってくると言われているようです。

幸運のお守りです。

所持しているだけでいいことがあるそうですが、なかでも興味深いのは、今回のように落ちている蹄鉄を拾った場合のこと。

「蹄鉄を拾ったものは裕福になる」 なんと金運に恵まれるという言い伝えが!

「本当(マジ)ですかああああああぁぁぁぁぁぁっ!」

なんだか、ちょっと嬉しいです。

もしかして今度はトレッキング中に埋蔵金を拾うんだろうか?(単純なオレ)


2008年5月19日(月)

撮影閑話

「ガイドの山小屋」のリーフレットを制作するために撮影をしています。

このためにデジタル1眼レフを買いました。理由はプロに撮影を依頼する費用よりもデジタル1眼レフを買ったほうが安いから。

わかりやすいオレ。

きょうは出来上がった撮影小物のコントラスト確認、つまり実際に写真に撮ったらどんなカンジになるかを確認する撮影です。本番ではありません。
お店にやってくるお客さんとお客さんの合間を狙って一瞬だけ店を閉めて、美馬牛小学校の裏、十勝連峰がよく見える丘に大急ぎで出かけて撮ってきました。きょうのお天気は曇りで風が強く、自転車は倒れるわモデルの髪は乱れるわ帽子は飛ぶわコンタクトにゴミが入るわでコンディションはダメダメでしたが、

ま、いいのです。

 今季入荷の電動自転車

自転車のかごにヒマワリを載せてみました。実は100円ショップで買った造花のヒマワリです。写真にすると本物に見えるかも?

 撮影用の帽子は手作り

現物はいい加減。でも写真にするとかわいい100円の造花。

 お花畑?

いえいえ、空き地のタンポポです。

モデルさんは知人のかわいい色白美人さんにお願いしたんですが残念ながらうまく都合がつかず、かわりに僕の奥さんがつとめることになりました。

結局内輪かいっ!

でも、テスト撮影の結果はまあ、いいんでないかい?

近日、お天気のいい日に本番撮影をします。

順調に進めば7月にはあちこちのインフォメーション等にこのパンフレットが並ぶことになります。うまくいくといいけど。

(C)ガイドの山小屋


2008年5月18日(日)

しつこい日々

 ねぇ、本当に行くんですかぁ〜・・・

面倒くせえなぁ・・・と、ネガティブなしつこい人々

 「楽しみ!」

アフロマン2号はノリノリ

 雪なんてあるの?

山は普通に初夏だった

 ねぇ、

 本当に、

 雪なんてあるの?

沢登りするしつこい人々

 やっと雪にあえました。

標高1500mを越えたあたりのしつこい人々

 「うひゃひゃひゃ!」

しつこくスキーする人々

 「ひゃっほ〜い!」

全身でアドレナリンを爆発させるアフロマン2号

 「さいこ〜!」

悦びで完全にイッテしまったアフロマン2号。

(C)ガイドの山小屋


2008年5月6日(振休)

シーズン最後は“笹スキー”だった それからツアー楽屋裏の話

絶望的な天気予報が奇跡的な逆転劇を遂げました。 おかげでシーズン最後のツアーが無事に出発することができました。

う〜ん、お天気だけは最後までわからないものです。

よかった・・・。

昨日のリベンジで焼肉を焼くための燃料をたくさん持ってきたものの、こんどはMSR燃料ポンプが壊れるという想定外のトラブルに見舞われましたが、ピストンを使わずに加圧なしで点火して火力をあげるという、ちょっと説明の難しい至ってその場の思いつき的荒っぽい裏技が成功したおかげで、肉も ホルモンも野菜もイカもTさん差し入れのおいしいソーセージもすっかりいただくことができました。

めでたしめでたし。

それにしても最後までハラハラしっぱなしの焼肉でした。

ちょこちょこと小さなトラブルが続いたGWのツアーのうち、いちばん困ったのは5月3日の深夜0時半頃のこと。翌4日のツアー17名分の焼肉準備をしていて、4台すべてのコンロの手入れと燃料補給と燃焼試運転を一切済ませて、さて最後に鍋や食材の準備に取り掛かったところ、うどん、もやし等の野菜が足りないことが判明したとき。

特にもやしは7袋も足りない。うどんも。

だ、ダメじゃん!

すでに日付はかわって、時刻はもうすぐ1時になろうとしてる。

このときは文字通り真っ青になりました。

美瑛はもちろん旭川も含めて24時間スーパーなんかありませんから。

急いで走った美瑛のセイコーマート(地元北海道のコンビニ。少量だけど野菜も販売)はすでに閉店してました。コンビニなのに0時で閉まるのです。

ローソンにもセブンイレブンにも、さすがにもやしは売っていません。

が〜ん・・・

一瞬本気で、札幌の東急ストア(24時間スーパー)まで車で走ろうかと思ったほどです。

マジ焦った。

結局、Webで調べた24時間営業の旭川市内のセイコーマートまで往復50km車を走らせて足りない分のもやし等を買い求めたのでした。こういうことがあったのでツアーのためのすべての準備が整ったのは深夜3時のことです。

ま、楽屋裏ではいろいろあるもんなんです。

さてさて、そんなこんなで迎えた最終日のきょうですが、終盤はスキーどころではありません。森のなかは雪のうえを繋いで移動するのに困るくらい残雪が少なくて、ラスト数十mはその僅かな雪さえ途切れがちで、かなりの区間が笹スキーになってしまいました。

ま、熊笹ってけっこう滑りますから、つまりなんとかなるもんなんです。


2008年5月5日(祝)

燃料切れ大混乱・怒涛の強風焼肉ツアー バックカントリー焼肉ツアー三段山

朝から強風です。

でもま、俺たち気にしない気にしないということで出発。西尾根を目指して登りますが、それにしても風が強いのなんのって。

それでもなんとか西尾根に繋がる尾根に至りました。

しかし、森林限界のある上のほうからは風の唸り声。うおおおお〜ん!

こわっ!

やむを得ず 、森のなかで焼肉します。深い深い森だけど、それでもかなり強い風が原生林の樹木の間を通り抜けていきます。

焼肉が強風のために沸騰に時間がかかります。炎があおられて揺れます。

1時間半ほど経過したとき、ガソリンコンロMSRドラゴンフライが静かに臨終。

続いてマナスルのラジウス(灯油バーナー)が死亡。

さらに立て続けにイワタニのガスコンロも心配停止。

4台のストーブのうち3台が亡くなるという異常事態。

死因はどれも燃料切れでした。1時間半フルパワーで燃え続けたものの、強風のためになかなか沸点に到らず、すべての食材を焼き尽くすことなく事切れた無念の戦士たちでありま した。

強風おそるべし。

ところで最後に残ったのは、「MSRウィスパーライトインターナショナル」というコンロです。これはボクが海外遠征のMTB旅に持っていくガソリンコンロです。

こいつは火力調整が不可という全くもって愛想のない可愛くない野郎ですが、反面、タフでしぶといやつです。

燃料も軽油、灯油、ジェット燃料、自動車ガソリンなど、何でも使えるという意外と柔軟なナカナカ物分りのいいヤツだったりします。

この、最後まで生き残ったMSRで残りの食材を調理しますが、それもうどん4玉と味噌ホルモン500グラムを残してついに力尽きてしまいました・・・。

4台分の役割を一身に背負って最後まで頑張ったMSR、ここに眠る。

その健闘をたたえつつ下山した俺たちでありました・・・。

最後に、おいしい写真でお楽しみください。 本文とは無関係ですけど。

 

 

梅光軒「しょうゆラーメン」

旭川市神居2条1丁目 梅光軒神居店


2008年5月4日(日)

崖尾根越えは無理!安政火口へ バックカントリー焼肉ツアー安政火口

崖尾根はとうとうハイマツの森に呑み込まれたので登れませんでした。

きょうは安政火口に行きまして、

合コンを。いやいや、そうではなくて、

じゅうじゅうじゅうじゅうじゅう。

じゅうじゅうじゅうじゅう。

じゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅう。

みんなで焼肉を焼きました。

「パリパリパリ」良い焼き音がしてきた焼きうどん。

美しい。

(C)ガイドの山小屋


2008年5月3日(土)

右往左往の前十勝、雪がなくても肉がある バックカントリー焼肉ツアー前十勝

雪どけが進んで沢は増水、あちこちに滝が出現。

ありえない前十勝。途方に暮れる俺たち・・・

まっ、とりあえず肉でも焼いとく?

じゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅうじゅう

「ありえねー!!」

旨すぎます。

好きです焼肉。好きですうどん。

(C)ガイドの山小屋


2008年5月2日(金)

敗退、D尾根 雪がない・・・ バックカントリー焼肉ツアーD尾根?

雪不足で凌雲閣裏の三峰山方面登山口が使えず、やむを得ずこの斜面を登ったけど、それだけでぐったり疲れた。

最後にハイマツを漕いでようやく躍り出たそこはD尾根。ああD尾根・・・

ハイマツ、ハイマツ、ハイマツ、雪がない・・・

ハイマツ、ハイマツ、このような羽目になる。ハイマツスキーだ。

きょうは和風カレー鍋&うどん。「まっ!元気だしていきましょう!」

D尾根を撤退。安政火口に戻ってきた。一見すると雪があるように見える安政火口だけど、しかしながら豊富な雪があるのは沢だけ。周辺斜面へのアプローチは極めて困難なのだった。

ハイマツに始まり、ハイマツに泣き、ハイマツに終わった1日でありました。

明日からバックカントリー焼肉ツアー4連チャン。どうなることやら・・・。

(C)ガイドの山小屋


2008年5月1日(木)

焼肉八景 バックカントリー焼肉ツアー三段山

崖尾根は上部と真ん中で雪渓が途切れていた。

崖尾根を直登するBNさん。ハイマツを漕いで登るのは一苦労…。

ハタ尾根も西尾根も良質のザラメ雪がたっぷり。60センチくらいある。

西の谷の様子。稜線まで雪の回廊がつづく。これでも例年よりは雪は少ない。

森のなかにも雪がたっぷり。森スキーは残雪期がいちばん楽しい。トレイルランニングのようなマウンテンバイクのようなカンジ。

調子にのってキャーキャー騒いで森のなかを適当に滑っていくと雪が消えて行き止まりになることも。

「じゅうじゅうじゅう」 あああ、なんて素敵なんだろう。

シャベルは必需品。テーブルを作ったり、風よけになったり。また焼肉の蓋としても重宝する。焼肉鍋兼用シャベルがあればいいんだけど。

俺たちやっぱり肉が好き。

(C)ガイドの山小屋


2008年4月30日(水)

焼肉と巨大迷路 前十勝

なんだかんだで不催行がつづいた焼肉ツアーはきょうが初日。天気予報は快晴なので勇んで出発。

目指すは前十勝。雪質は期待どおりの良質なザラメ雪。

「雪が少ない」と巷では悲観論が大勢だったので全然期待してなかったけど、

「あれ?雪、けっこうあるじゃないか」

結局、スキーを外して歩いたのは隣の雪渓にうつるための1回だけで沢もスノーブリッジで渡ることができたし、あまり問題なかったです。

ただし真冬のようなわけにはいきません。2mもある笹やハイマツに包囲された狭い廊下のような雪渓は迷路のよう。さまよい気分で登ります。

巨大迷路のようで、これがけっこう面白い。

カバワラ上に焼肉基地を設置。11時50分、点火。

じゅうじゅうじゅうじゅう・・・。

あああ、シアワセだ〜〜

さて、快晴のお天気予報は見事に外れて1日じゅう曇り空。おかげで雪解けが進むことはなく、また1日ぶん春スキーの寿命が延びたわけです。


2008年4月29日(火)

リーフレット(パンフレット)を作ろうと思うんだけどね

宣伝にお金をかけないガイドの山小屋。でも、最近は若干、意識に変化があったりするわけです。

自分自身が旅行に行く機会も多くて、つまりそれは言い換えれば、自分がお客さんになる機会が多いわけで、行く先々でその都度いろいろな刺激をうけて帰ってくるわけです。

だから、リーフレットひとつ作ってないのにその店を利用するわけないじゃん。と思うし、宣伝にお金かける気がないくせに儲けようなんて甘ったれるんじゃないぜ、とかも思うようになってきたわけです。

オレって、宣伝にお金はかけません、そのぶん安くします、とか言いながら、そーゆーヌルイ言い訳にどっぷり浸かってたのかも。なんて思ったり。

ようし、リーフレット作るぞ。7年ぶりに!

でもでも気付いた。ふさわしい写真がない。手元にあるのは風景写真ばかり。

商業印刷物を作るときに欠かせないのはイメージ写真です。さわやかな印象の女の子が写ったやつです。これって商業写真のお約束なんです。

困ったぞ!

おまけにコマーシャル写真を撮るのは、けっこうお金がかかることなのです。

だからアウトドア業界の同業者さんたちはふつう、普段から大量の写真を日常的に撮ってます。そうやって何百枚、何千枚撮っても、使える写真はせいぜい1、2枚くらいと確率は低いのですが、それなりの成果があるのです。

その手間を省くならばプロフェッショナルに頼むわけだけど、さすがにそれなりのコストが必要になるわけで、例えばショット単価数万円、モデル別途、そんなカンジです。そのかわり完成度の高いものが約束されるわけです。

う〜ん。写真がない。

数年前、経営が苦しいときに持っていたカメラをすべて売り払ったので、そもそもカメラを持ってません。持っているのは望遠機能もない旧型のデジカメが1台だけ。これで出来ることといえは、せいぜいHPの更新くらいだし。

う〜ん。どうするべきか・・・


2008年4月28日(月)

雨だな〜

昨日もきょうもお天気がぐずついています。

昨日は焼肉ツアー初日だというのに、いきなり中止だったので少々メゲていました。

9時過ぎ、来客あり。

ツアー参加予定だった札幌在住の女性お二人が遊びにきてくれました。近くのペンション「風の道」さんに泊まっておられたそうです。

しきりに「感動した!よかった!また来たい!」と、お宿の感動について熱く語られておりました。「風の道」はいいよね。オレだって泊まりにいきたいもん。

こうして綺麗な女性お二人の来訪をうけたおかげメゲていた気分が一気に回復したわけです。オレって単純。

午後には友人が親子で訪ねてきてくれました。夕方にはもうすぐ4歳になる次女と富良野までドライブしました。こうして、なんだかんだで楽しい1日になりました。

雨も悪いことばかりではないようです。

さてさて、きょうも雨。なんだか肌寒い。桜の花もコブシの花も氷雨に濡れて、いかにも寒そうです。

今朝はお店を閉めておとなしくしてます。

乾いていた土が水を吸っていきいきしています。土の芳醇なにおいがします。


2008年4月27日(日)

初日から中止で

ツアーの中止判断というものは悩むものです。

いつもならば判断は当日朝に行うものですが、この日の参加者は全員が札幌在住とのことで、前夜に判断を下すことにしました。

天気予報?雨。

天気図?最悪。

風向きと風速?超最悪。

どこにもいいこと書いてない。

でもでも、中止はできれば避けたい。そもそも初日から中止なんて縁起でもないし、みんな焼肉ツアーの日を楽しみにしているんだし。それにボクだって収入ゼロじゃないか。

とりあえずツアーは実施、でも1時間で敗退して解散なんていったら、きっと暴動が起こってしまうよ。焼肉はどうした?金かえせーって。ボクが客ならばそう思うよね。

かといって気の利いた代替案はないし。白銀荘の屋内は焼肉できないし。

・・・ということで悩んでいました。

なんとか実施しちゃって売上だけは確保しちゃおうかな〜というズルいボクと、ダメダメ!ツアーの安全と品質が第一と思うボクとが葛藤を繰り広げます。

悩んだ末に、ちょっと夜風に当たりろうと外に出てみました。

!!すごい風!!

明日は雪山。もっともっとパワーのある風に1日中抗おうというのか?

「中止します!マジで!」

前夜22時、中止を決定。

いやね、最初から風に当たってから悩むんだったと思いました。

自然相手の仕事は机上であれこれ悩むものではないんだなーと、あらためて実感した次第でありました。

つまり冷凍庫のなかにはいまだ20人前の焼肉が手付かずで眠っております。


2008年4月26日(土)

腹痛バナナ

焼肉の食べすぎで昨日は1日臥せっておりました。

いやぁ食べすぎでダウンすることなど、ここ数年はなかったので、ちょいとショックでありました。でもまあ、バナナを12本食ったら治りましたけど。

食べすぎにはバナナ。

いやね、医学的根拠などないです。ボクが育った昭和40年代の四国高松といいますと、なんとなくまだバナナはご馳走っぽいイメージがあったんです。

病気のときとか法事のときなんかに食うものだと。バナナは。

腹をこわしたりすると決まってバナナが枕元に供えられて、いやいや、置かれていたものなんです。

それが楽しみだった。

ウチの母は当時としてはまだ珍しいワーキングウーマンでした。8時にはきっちり職場に向かう。たとえ幼い息子が病気で寝込んでいたとしても。

家にはひとりぼっちだけど、枕元にはバナナ。

これが嬉しかった。

だからバナナってやつはボクにとってインパクトの強い食べ物です。百薬の長といっていい。

バナナが食べれるってコトだけで有頂天になり寂しさはおろか腹痛なんか吹っ飛んでしまう。 そういえば、いまだにそうかもしれないです。

昨日もバナナで腹痛を治しました。5本食ったあたりで調子がでてきて、10本目を食ったあたりで完全復活を予感しました。昨日の12本のバナナのおかげできょうは大復活を遂げまして、1日中レンタル用電動自転車の洗車に勤しんでいたという次第であります。

さて、いよいよゴールデンウィーク。ガイドの山小屋も明日からは夏バージョンで営業開始です。

待ってました!ってカンジ。

でもねえ・・・、いやねえ・・・。いきなり雨っぽい。

これでは焼肉ツアーもレンタサイクルも営業中止じゃないか。

困ったもんですよまったく。


2008年4月25日(金)

焼肉前夜

皆さま暫らくでした。

ここ数週間は食人、いやいや。職人仕事をしておりました。

土方仕事をしたり、ペンキ屋さんになったり、電気工事人になったり、はたまた家具職人になったりしておりました。大工さんっぽいこともやりました。

いやぁ、楽しいんですょ。田舎暮らしの楽しみのひとつはDIYを存分に楽しめることだ!と力強く断言する次第であります。

ドリルドライバー大好き。

さて、こちらもすっかり春になり、シラカバは派手に花粉など飛ばしております。コブシの花が咲き、旭川市内などではサクラもちらほらしてます。

晴れるとけっこう暑いです。山の雪は大丈夫?

いやあ、いよいよですね。

焼肉ツアー。

ま、なんとかなると思います。がくんと減ったとはいえ僕の部屋から見える十勝連峰はまだまだ雪渓で真っ白ですから。ま、かなり“まだら模様”にはなってきましたが・・・。

あの黒い部分、けっこう気になるといえば気になる。

そしてあの黒い部分は、日々勢力範囲を拡大しておりますよ。

ちょと待て〜と言いたいのだが。

それはそうと、いよいよ焼肉ツアー始まるので昨夕は早速「焼肉予行演習」をしました。ひとりでジンギスカン600gを食ったんだけど朝から苦しい・・・。

今朝もジンギスカン味のゲップがとまりません。

ああ、苦しい。

いきなり飛ばしすぎてしまいました。


2008年4月4日(金)

大好き♪通販 パタゴニア・サンマスク

パタゴニアでネッグウォーマーを購入しました。

まだ喉元に気管切開手術あとの穴がポッカリ開いたままのボク。それに、たとえ穴が塞がっても暫らくは生々しい傷跡がくっきり残ると思うので。

首は目立ちます。自分はまあいいとして、人から見ればあまり気持ちいいものではないと思うんで、隠すことにしたのです。

結構、えげつないかも。

さて、 パタゴニアからネッグウォーマーが届きました。注文してから5日目に商品到着。

なんだか嬉しいなあ!

誰かからのプレゼントみたいでワクワクする!

あ。自分で買ったんだけど。

買ったのは2つ 。

もっとアウトドアっぽくベタなカンジかと思いきや、写真以上に洗練されたカンジです。全然アウトドアっぽくありません。

ああよかった。

心配していた圧迫感は全く感じられません。そして着心地がとても良いです。繊維がチクチクしません し、サマーウールかシルクのような、しなやかでサラリといいカンジで、暖かい日でも暑くない。気持ちいい。

まあ、なんといいますか、タオル巻いてるカンジです。

これからの季節にピッタリ。

値段も手頃です。

この商品、本来は日焼け防止とか、ちょっとした防寒防風に使うものだと思いますが、なかなか使えます。なんと目出し帽にもなるそうです。

地味な商品だけど、穴場発見!みたいなカンジで一発で気に入りました。


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