ガイド日誌

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2007年10月27日(土)

ガイド日誌は、しばらくお休みします。

十勝連峰はすっかり冬景色となりました。

さて、冬山にむけたトレーニングのため、しばらく旅にお出かけします。今年は観光要素の全くない、純粋なトレーニングと英語の勉強、エコツアーの勉強に集中しようと思います。

ガイド日誌はしばらくお休みします。

再開はクリスマス頃の予定です。

ガイドの山小屋の夏季業務は11月4日まで、

冬季の営業は12月23日からです(楽しみ!)。

メールなどの受付業務は通常どおりです。

では皆さん、また冬にお会いしましょう。今年もパウパウが楽しみですねー!


2007年10月26日(金)

プレッシャー

毎年の恒例なんですが、もうすぐ僕はガイドの山小屋を留守にします。トレーニングと勉強をかねて修行にでます。その間は女房のご両親が遊びにきます。

昨日、まずお母さんが到着。そして明日にはお父さんも到着します。

「ああ緊張する。」

家が快適すぎて、あー行きたくないなーみたいな気分になり、旅の準備が遅々として進んでいなかったんですが、ここにきて追い立てられるような気分を追い風になって、一気に準備が加速します。

夕方までに全てが整いました。早っ!

今ごろになって実感が沸いてきました。

さすがにご両親が揃うと、ココが自分の家ではないような気分になってしまう。

両親同居のお嫁さんは、偉いなぁ。これが毎日なんだもんなぁ。

マスオさんも偉いな。ボクはマスオさんにはなれそうもないです。

この緊張感といったら!

さあさあ出発出発!


2007年10月25日(木)

ないない虫

いま必死になって旅の準備をしています。
こうしてバタバタしている間にも通販で買ったテレマークスキーが届いたり、
急に本が読みたくなったりして一向にはかどりません。

もひとつ、困るのは「ないない虫」の異常繁殖。

あれ〜、確かここに仕舞っておいたハズなんだけどなぁ〜
ないない!ないない!
どこどこ?どこどこ?

ずっとこんなコトやってます。

いま探しているのは胡椒を入れておく容器。
コダックのフィルムケース&穴穴の蓋を付けたモノです。

そんなものどうでもいいさー?と思うでしょ?
それがさー、気になりだしたらキリがないのさー(沖縄弁ふうに)

ああ、どこどこ?
塩はあるのに、なぜ胡椒が?

いまから秀岳荘に走って何か別の代替品を買ってくれば?とも思うんだけど、
それだけのために走るのもナンダカ癪ナンダナー。

こうして、とうぶん「ないない虫」と闘うんだと思います。

1時間後にはまた違う「ないない虫」が現われるんだと思います。

旅の準備と「ないない虫」


2007年10月23日(火)

紅葉

旭川・美瑛・富良野はいま鮮やかな紅葉の真っ盛りです。街路樹のナナカマドまで真っ赤に染まって、鮮やかだなあ!

今年の秋は少々冷えるようです。初雪も初霜も早めにやってきて、山はすでに冬山に姿を変えました。そのおかげで紅葉の美しいことといったら!紅葉は一般的に寒暖の差が激しいと鮮やかにになるといいますが、それが実感できる今年の秋です。

冬はちょっとばかり早くにやってきそうな気配ですね。

ガイドの山小屋もそろそろ冬のツアーの準備に入ります。貸し自転車もそろそろ終わり、クリスマス前まではいったん休業に入ります。

午前10時現在の気温8℃。家のなかではすでにストーブの火がゆるやかに燃えています。外まわりのベンチなども取り除き、クルマもスタッドレスタイヤに交換して、除雪機械や雪かきスコップなどの準備も終えました。あとは雪が積もるのを待つだけです。去り行く季節を惜しみながらも、パウダースノーの季節が待ち遠しい。そんな日々です。


2007年10月17日(水)

油断禁物、冬準備。 

十勝連峰は真っ白な雪をどっしりまとい、すっかり冬景色になりました。平野にもそろそろ冬がやってきます。早朝の気温が氷点下になる日も珍しくなくなり、追い立てられるように冬の準備を行う毎日です。

ホームセンターに冬準備の諸々を買出しに出かけます。ストーブ用品や除雪スコップ、雪囲いなどなど物色します。

う〜ん、広告の品か〜。どれくらい安くなってんだろ?

赤札をめくります。下から出てきたのは通常価格。

「あれ?」

広告の品かあ。安いのかなあ?

めくります。

「あれ?」

 

では、そろそろ叫ばせていただきます。

「こらー!」

ご精読ありがとうございました。


2007年10月13日(土)

恋する北海道 秋編

 

スーパーで新鮮な筋子を買ってきました。600円くらい。

イクラを作りますよ。

完成です〜

「宝石箱や〜!」

のせてみました。

 

では、そろそろ告白タイムです。

「あああ、好きだ。」

ご精読ありがとうございました。


2007年10月12日(金)

愛を叫ぼう

 

友人のペンション「風の道」さんから、たくさんホタテをいただきました。

スプーンを差し込んで貝柱を外します。

突然「カパッ!」 指挟み奇襲攻撃に注意。

ほら、綺麗でしょ?

身を外したらプリプリのお刺身のできあがり。

 

では、そろそろ叫ばせていただきます。

「北海道が好きだー!」

ご精読ありがとうございました。


2007年10月11日(木)

初冬とビール

寒い季節になりました。山はもう積雪で真っ白、きょうも雪だったようです。マウンテンバイクのツアーは期間満了を待たずに今シーズンを終了しました。それどころか、そろそろ冬のツアーの心配をしなければいけません。

きょうツアー車のタイヤをスタッドレスに交換しました。あとは雪が積もるのを待つだけです。さらに、週末は平野部でも雪になるかもしれないということで自家用車も冬タイヤに交換するかどうか迷っています。

もうそんな季節なんですね。例年よりも早い冬の訪れです。

ところで、北海道では冬のほうがビール が売れるんだそうです。ストーブのまえに座っていて、ふとそんなことを思い出しました。


2007年10月4日(木)

東川のお米、おぼろづき

先日、東川町に住む友人Sちゃんが新米を分けて下さりました。

お米が大好きなSちゃんが「おいしい!」と絶賛していた「おぼろづき」。その美味さについて熱く語る彼女の米品評を聴きながら、きっと僕はいつもいつも物欲しそうな顔をしていたんだと思います。

顔に書いていたんでしょうか。「オレにも食わせろ」と。

さて、精米したばかりの「おぼろづき」。見かけは普通のお米です。

まずはしっかり洗ってザルにあげ、水気をきりました。

おいしいご飯を食べようとするとき、僕が必ずしていることがあります。まあ、アタリマエのことなんでしょうけど、味噌汁の出汁はちゃんと取るのです。ええ、いつもは「本だし」なんです。

この日は鯖節とコンブで出汁を取り、おいしい味噌汁を作りました。具は天然ナメコです。

さあ、待つこと1時間、炊き上がりました。

あああ、いい匂い。

「ご飯ですよ!」いただきまーす!

ああ、なんてことでしょう。まずこの香り。この温かな香り。夏の田んぼが思い浮かぶようです。ああ、そうそう、稲穂の香りですよコレは。

それから、この艶やかな輝き。写真が上手ではないので本物をお伝えできないことがとても残念^^;

そしてこの味!たまりません〜。美味しすぎる〜。

ふだんから道産米を食していますが、これは素晴らしい。全然別物のようです。それにしても道産米。本州のお米より味は劣ると言われていますし、僕自身もあまりおいしくない(安いけど)と思っていたんですけど、どうやらその認識は完全に覆されたと思いました。

おいしいです、おぼろづき。そういえば東川の町を流れる用水路にはいつもキラキラした綺麗な水がこんこんと流れていたっけ。豊富な大雪山の水。そのことを思うと納得がいくような気がします。この味はお世辞ではなく魚沼産コシヒカリに負けてないと思います。

僕は食通でもないし評論家でもありません。素直で素朴な舌をもつ素人、ただの一般ピープルにすぎませんが、少なくとも僕の味覚ではそう思うのです。

Sちゃん、おいしいお米をありがとう!これはホンマ、お米の芸術品や!

※東川の「おぼろづき」は東川町物産館「道草館」、あるいはインターネットでは東川振興公社(東川農協)の楽天市場店にて購入することができます。


2007年10月2日(火)

おいしい!お寿司。

旭川市神楽岡の回転寿司「ちょいす」に行ってきました。(国道237号線沿い)

きょうの僕のお目当ては、生サンマの握り寿司と活ホタテです。

生サンマは今だけしか味わえないおいしさ。足の早いサンマを刺身で頂けるのは産地に近くて新鮮な魚が味わえる北海道ならではかもしれません。

それからホタテ。いまオホーツク沿岸ではホタテ漁が最盛期を迎えています。分厚いプリプリのホタテがお安く味わえます。甘いんですから!

それから筋子(イクラ)の醤油漬け。秋は材料が新鮮で豊富なものですから山盛りなんです。軍艦巻のシャリとほとんど同じ厚さでイクラがどど〜ん。

この間、サロマ湖に行ってきたのですが、そこで食べたイクラ丼は2千円也。肝心のイクラは中央に丸くポンとのっかっているだけの正直いってお寒いシロモノでした。しかし、ちょいすは違います。もし2千円分、8皿16貫のイクラ軍艦を食べようものなら大変なことになっちゃうと思います。っていうか、食べきれないと思うんです。

秋はですね皆さん。やっぱお寿司ですよ。

特に生サンマの握り寿司のおいしさといったら・・・!!


2007年10月1日(月)

冬の準備

そろそろ冬の準備が始まります。新しいスタッドレスタイヤの注文をしたり、夏の備品を片付けたり。初雪はある日突然やってくるので、その日に慌てないように除雪道具類も、いつでも使えるように準備します。

9月最後の週末もおわって10月に入りました。いよいよオフシーズン到来。

きょうは早速、レンタル自転車の片付けを始めました。

保有している自転車は100台ほど。そのうち子供用や団体専用のママチャリなどは、おそらくもう来年の5月まで使うことはないだろうと考えて倉庫の奥に詰めて片付けることにしたのです。

団体用の自転車を半分ほど片付けたところで駐車場に1台の車が入ってきます。お客様ではなく郵便屋さんの赤い車でした。きょうから新しい「会社」に変わったそうですが、いつもと変わらない配達風景。安心しました。

あれ?郵便屋さんの赤い車のあとに続いてやってくる、この地響きは・・・?

ずんずんずんずんずん・・・ずんずんドゥンドゥンドゥン!

ば、バス!

修学旅行も団体ツアーも今シーズンの予約はすべて終了したものですから、すっかり油断してました。

そうだった。奇襲もアリだったっけ。

すでに半分近くも片付けが済んでいたのに、いきなり夏シーズンに逆戻り。せっかく行儀良く詰めて倉庫の 奥に収容した自転車も含めて一気に空っぽになってしまいました。

しばし呆然。放心状態。

ちょっとまだ、冬準備には早かったかな?


2007年9月30日(日)

いただきものの秋

秋はいろんなものを戴きます。

美味しいものがたくさん、嬉しい季節!

きょうは日曜日。子供たちも家にいるので賑やかです。週末だというのにあまり忙しくないのでお昼は家族みんなで頂きました。

テーブルに並んだ物は、そのほとんどが戴き物。サツマイモは実家から、トウキビとじゃがいもは友人から戴きました。トマトは庭の畑で勝手に実をつけています。

2種類の芋はどちらも「焼き芋」にしました。じゃがいもは皮のまま焼いて溶かしたバターをたっぷりとかけて刻みパセリをふりかけました。

2枚の大皿のうえのものはすべて、あっと言う間になくなりました。


2007年9月29日(土)

レスキュー

今年もまた山岳事故が多発してます。

この時期は穏やかな秋の紅葉狩りからいきなり真冬の天気に変貌することが決して珍しくありません。あやしいお天気の日の登山であればなおさら、初冬季登山の十分な準備が必要です。日帰りトレッキングにテントや寝袋といった重装備 を準備するべきだとまでは言いませんが、せめて保温対策や雨具の防水と透湿性は万全でなければなりません。冬の山では濡れることがタブー。決して濡れないようにすることこそ肝心だと僕は考えています。

きょう、十勝岳でも捜索が行われていました。先日の寒冷前線通過時に登山をしていた方が山頂付近で倒れているとのことでした。

その日以来、山は真冬になり、吹雪が続いていました。

天候が回復したこの日、捜索が 再開されました。吹上温泉白銀荘からは道警ヘリによる捜索の様子がうかがえます。山頂直上の強風のなか十勝岳山頂からカミホロカメットクにかけての稜線上をスレスレの低空でヘリが何度も往復して懸命に遭難者を探しておられる様子が見られます。数キロ離れた自分たちにも緊張が伝わってきます。

(写真は稜線上でホバリングする道警ヘリ)

この翌日になってようやく遭難者は発見されました。冷たくなったお体のうえには新雪が積もっていたそうです。


2007年9月27日(木)

冬のぬくもり、家族のぬくもり

ここ数日ですっかり寒くなりました。朝晩は10度を下回って5度前後になることもあります。今年も暖房が活躍する季節がやってきました。

かつて店舗兼用住宅だった我が家。住居専用になってからというもの、広すぎるなと思うことしきり。羨ましがられることは多いものの、返事に困るなあ。

家は狭いほうがいいに決まってます。光熱費がかかりすぎますから。

以前は喫茶コーナーだった場所は客席を完全に取り除きリビングとダイニングになっているのですが、ここはいつも閑散としてます。

理由は「寒いから」。

我が家族5人はみんな台所に隣接する6畳間にひしめきあって全員集合してます。テレビや食器棚などの家具、さらに大きなテーブルがありますから、一人当たり に割り当てられる広さは0.5畳くらいでしょう。

狭いったらありゃしない。

でも、みんながここに集まる理由は簡単。ここだけが暖房されているからなんです。僕らはここで食事をしてテレビをみて昼寝までする。お風呂にも隣接してますから子供たちはここで着替えもしちゃいます。末娘などはオムツ交換までもココです。

自分たちにできるCo2削減と節約を兼ねてこのような形で実践しているのですが、生活が不便になるどころか、けっこうシアワセを感じることも多いような気がしてます。


2007年9月26日(水)

初冠雪

1日中冷たい雨が降り続いた昨日の午後、雨の止み間に十勝岳を眺めると山頂付近が白っぽくなっている様子が確認できました。

「おおお!」

さらに今朝、美馬牛小学校の裏にいってみると、十勝連峰だけでなく旭岳を中心に大雪山全域が真っ白じゃないですか!

北海道新聞にも初冠雪のニュースが載っていました。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/51407.php

いよいよ冬がやってきます。紅葉も一気に進んで、この週末はとびっきり綺麗なんじゃないかと思います。

嬉しいなあ!


2007年9月23日(日)

ボクが好きな場所。

この建物、なんだかご存知ですか?

ご存知な方はさすがです。きっとヤマが好きな方ですね。十勝連峰が。

旧・白銀荘。です。

現在の吹上温泉白銀荘は10年前に立て替えられて山小屋宿泊を兼用する温泉保養施設として生まれ変わりました。そのまえの白銀荘は、木造2連棟の純粋な山小屋でした。

建物の大部分は取り壊されたのですが、一部が残されたままでした。諸般の事情から取り壊すこともできず、かといって老朽化が激しいため修復は新築よりも大変だといわれていました。保存を望む声は多かったのですが、肝心のカネと労力は誰が出すん?というカンジで今日まできたのですが、いくつもの困難を乗り越えてついに補修工事が始まったんですよ!

立ち上がったのは上富良野山岳会の皆さんです。資金は会員の皆様のポケットマネー(頭が下がります)で、作業にあたるのもまた山岳会の皆さんであります。みなさんボランティア、手弁当で作業にあたられています。

こうして旧白銀荘は上富良野山岳会の管理施設として生まれ変わることになりました。この3連休は上富良野山岳会のみなさんが大勢で作業にあたられている姿が見られます。楽しそうな声と愉快な槌音が響く白銀荘です。

※一般公開の予定はありません。詳細については上富良野山岳会にお問い合わせください。


2007年9月22日(土)

ダウンヒルが好き。

すっかり秋になりましたね。ご無沙汰してました。今年の団体さんの受け入れがほぼ終了したものですから、なんとなく気が抜けてボンヤリして更新をサボってました。

さいきんダウンヒルツアーが楽しくってボク自身もせっせと「参加」してます。気持ちいいですから。

そろそろ、紅葉も進んできたようです。ちょっと平年より遅めかな?と思います。来週あたりが見頃ではないかなと思ってます。

さすがに秋の十勝連峰、走り始めはちょいとばかり寒さも覚えます。半袖では辛いのでさいきんはウィンドブレーカーをバッグに忍ばせています。白金温泉まで下ったら一気に温くなるのでウィンドブレーカーはさっさと脱ぎます。あとは美馬牛に向けてせっせとペダリングするわけです。

秋晴れの十勝連峰の全景を正面に見据えて走ります。

一定間隔でペダルをまわしますと、シャーシャーと気味のいい音を残してチェーンが送られていくのが聞こえてきます。アスファルトからはタイヤを通してブーンという軽い走行振動が伝わってきます。

十勝連峰から白金温泉、白樺並木の街道をくだって、やがて視界が広がり広い畑作地区へと吸い込まれていきます。

ジャガイモの運搬、蕎麦の実の収穫、早くも出揃った秋まき小麦の新芽。

どんどん風景が流れていきます。

実に気持ちよいです。

レンタカーも観光バスもすっかり減りました。夏休み頃は日々が忙しいこともあったけど、どこへ行っても混んでいましたからとてもチャリチャリする気にはなれませんでした。それに車の多さには辟易とさせられます。

秋になってなんとなく、ほっとしてます。


2007年9月10日(月)

我が家のマイナス6% Co2削減作戦

我が家は1階が店舗、2階が住宅という店舗併用住宅、よくペンションに間違われます。浄化槽は10人槽、広さは以前住んでいたマンションの倍以上あり、僕ら家族だけでは明らかにオーバースペックです。

当然ながら高い維持コストがかかります。灯油代、電気代ともに、一般家庭の倍以上。となれば当然、排出されるCo2も多いはず。これが悩みの種でした。

さて、これから何を削減しようか、ということになりました。

今年から思い切って喫茶などの店舗営業をやめ、受付を玄関に。これには来店者が靴を脱ぐ必要がなくなるなどの利点も多いのです。

カフェやコインランドリーなどの売上がなくなり収入が落ちますが、昼間に電気を煌々と灯す必要がなくなった恩恵は思いのほか大きく、検証してみると収入減よりも節約のほうが大きくて驚かされました。

いま、店舗営業のために使用している電気は20w蛍光灯2本とラジカセ1台だけです。

また、冬はエアコン暖房に切り替えつつあります。我が家の、ボイラー給湯&ラジエーターヒーターで全館を均一に暖房するセントラルという暖房方法は広い家に有効なのだそうですが、思い切ってこれを廃しました。

もともと僕ら5人家族は6畳の茶の間に全員が集まってひしめいていることが多いので、6畳間一部屋の冷暖房だけで十分だったのです。

貧乏性なのか、たくさんの部屋を使いこなせないボクたち。

冬の日中はツアー参加のお客さんが来られるので一時的に1階ホールを暖房します。お客さんが去ったあとは火を消しますが、余熱で家のなかが1日じゅう10度以上に保たれて、これで水道などが凍結する心配もありません。

削減に着手して約半年になりますが、僕らの生活はとくに不便になることなくむしろ快適になってCo2削減にも成功したわけです。

これらの費用はエアコン3台の購入、200V電源の増設、一部のリフォームなどですが、電源もリフォームも自分で行ったので、おそらく1年分の節約効果で元が取れます。

計算したわけではありませんが、節約効果から得た印象では1年間のCo2削減は目標の6%を大きく超えて10%以上ではないかと確信しています。

次は何に着手しようか。まるでゲームのようで、けっこう楽しいものです。

旅は自転車で。これは基本♪

車には日清サラダ油。エンジンオイルに雪印バター。う〜ん、飛躍しすぎ?


2007年9月6日(木)

アッケシソウと瀬戸内の塩

道東・網走近郊の能取湖などに見られるサンゴ草(アッケシソウ)。そろそろ赤く染まってきたようだと友人からの旅の便りで知りました。

アッケシソウまたはサンゴ草。能取湖周辺やオホーツク沿岸で見られます。特に能取湖のサンゴ草は有名ですね。ただ、名前の由来になった厚岸湖の沿岸ではいまではほとんど見られないそうなのですが。

アッケシソウときいて、僕は遠いふるさとの海を思い出します。

僕が生まれ育った瀬戸内の町の近郊には塩田の跡が広がっています。現在は使われなくなった塩田は、まるで廃工場のように荒涼としていて、決して自然の干潟のような美しいものではありません。

でもそこには、アッケシソウの群生が見られるのです。

まだ大学生のころ、ふるさとの友人たちと近郊にオートバイで出かけることが帰省の楽しみでした。僕たちがよく出かけた海沿いの道には塩田跡が広がり、荒地には建物の廃墟があったり廃材やら使い古された漁網や漁具が捨てられて退廃とした雰囲気なのですが、その裏には真っ赤に染まったアッケシソウの群生が見られたのです。そのころの僕はすでにオートバイ旅で頻繁に北海道に通っていたのでサンゴ草のことはよく存じていましたから、なぜそこにアッケシソウ(サンゴ草)があるのか理解できませんでした。

「似たようなモンがあるんや。ここにあるわけないし。」そう思っていたのです。

その謎が解けたのは後日のこと。地元の国立大学の研究機関が出した報告書によると、僕らの町のアッケシソウはどうやら、北海道の厚岸から運ばれてきたらしいと言うではないですか。

・瀬戸内の塩

・対岸の大坂と兵庫

・北前船

・厚岸(江戸期の厚岸は「厚岸場所」と呼ばれる海産物の一大積出港でした)

ああ、これで繋がったな。そう思いました。

北前船は大坂兵庫など瀬戸内の各地で米や酒や塩を積み込んで日本海に回航、さらに季節風にのって北海道を目指します。函館を経て厚岸・釧路までいき、帰路は海産物を積んでまた瀬戸内海に戻ってきます。

江戸時代を代表する豪商、大黒屋光太夫、兵庫の北風家は北前船交易で莫大な財を成した商人でした。また神戸の北風家の子孫の方のなかには今でも海運業を営んでおられる方がいらっしゃるといいます。以前、そのうちのお一人とお会いしてお話を伺ったことがあることを思い出しました。

帰路の北前船ではバラスト(船の安定のために積む重り)として、砂が積まれたといいます。それが厚岸の砂であったことは想像に難くありません。

塩を満載するときに、重りにしていたバラストの砂を瀬戸内の塩田の周辺に捨てたのでしょうか。おそらくは厚岸の砂を。

不思議なご縁があるものだなと感じます。


2007年9月5日(水)

エゾリスと胡桃

ガイドの山小屋の建物の裏は原野のままの姿をとどめています。

春にはエンゴサクが咲きますし、ウバユリが自生しアマドコロなどのランの仲間も見られます。

1本、おおきな胡桃の木があって、その周辺にはその子孫と思われる小さな胡桃の木が何本もあり、それらがいま実をつけています。

初夏に小さな実をつけた胡桃は完熟を増して大きくなり、そろそろ食べられそうです。この小ぶりな野生の胡桃、殻がめちゃめちゃ固いんです。

エゾリスの動きが活発になってきました。せっせと胡桃の実を運ぶ光景が見られます。ウッドデッキの手すりで食事をしていることもあります。かわいいけど、残骸を散らかしていくからちょっと困る。

そこのお客さん、ゴミを捨てないで〜!

忙しそうな野生の生活者たちを見ていると、あーホントに秋になっちゃったんだなーと思います。

あと1ヶ月もしたら、そろそろ雪の心配なんかするようになるんですね。


2007年9月1日(土)

ししゃも

ししゃも=柳葉魚と書きます。

たしか、柳の葉が川面に落ちて、流されながら魚になるというアイヌの伝承から名付けられたと記憶してます。ね?風流でしょ?そう思いません?

記憶違いもあるかもしれませんが、だいたいそんな意味だったように思います。(興味のある方は検索してみてください)

アイヌの伝承は季節表現が豊かで僕は大好きです。

さて、ししゃも。北海道全域で獲れます。沙流川や釧路川なんかが有名ですよね。この季節、メスはお腹に卵がいっぱい詰まっていておいしい!オスは肉が締まっていておいしい!

ししゃも大好きです。秋は魚が旨いですよね。うほっ!ですネ。

今朝、我が家の朝食のおかずは“ししゃも”でした。ひとり3匹ずつ、行儀よくお皿に並んだししゃも。ではでは、秋の恵みをいただきましょう。ぜひ。

え〜、僕はししゃもを頭から食べます。

もちろん、尻尾も残さず食べます。

パクリ、さくっ。だいたい2口ですね、ええ。

皿には何も残りません。

でも待てよ。我が家族(女系)、僕以外はみんな、ししゃもの頭を残しているではないですか。

げー!とんでもない!

各自のお皿に残された頭を回収してまわるボク。なんですかー!尻尾まで残していいんですかー!これではししゃもがギザかわいそス。

???

え〜と、魚はですね。尻尾と頭が旨いんですよ。いいダシが出るんですから。

はいはい、講釈はこれくらいにしときましょう。

おいしく食べたいですね、秋のうまい魚は。


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