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2007年7月31日(火)

冬の足音

ここ数日の間に早くも冬の仕事の話が何件も寄せられています。

気が早いなぁ。な〜んて思いますが。

そんな僕も実は冬ツアー用の備品の選定を始めました。今年はレンタルテレマークスキーを補充するのです。その交渉も始まりました。

いい板、買いますよ。軽くてファットなやつ。初心者に最適だと思います。

僕自身もガイド業務用のコミュニケーションツールやアバランチツールを更新しようと思っています。より迅速に、より正確に、が今年の目標です。

もちろん今年も10月からトレーニングのためのMTB旅に出ます。MTBで3000kmを踏破すれば体重は一気に10kgも落ちますし、筋力も心肺能力も出発前とは比較になりません。それにちょっとだけ英語も上手になりますし。

さあ今年も笑ってラッセルしますよー。エンジョイ、雪こぎ。

さて、さいきん困ったなあと思うことは、意外にも国内海外のエージェントさん(旅行会社)からの問い合わせが多いことです。もちろん有難いことだし光栄なことですが、当分は団体さんを受注する意志は僕にはありません。もちろん経営的には大歓迎だし仕事の選り好みができる状況ではありませんが、しかし冬だけは利益とか会社の成長とか、そういうことを抜きにしてやっていきたいのです。団体旅行を対象にしてしまうと、どうしてもツアーの質が落ちてしまうことは避けられません。

それは、できない。

よって、当分は団体受注はいたしません。ツアーの質を落とすようなことはいたしません。いや、むしろ向上させるつもりです。

これからもずっと個人のビジターのみなさんと笑ったりはしゃいだりしたいと思います。だって僕自身も現役の旅人なんですから。

冬は自分自身が満足いく仕事をします。これがガイドの山小屋のスタイルなんだと思っています。自分がしたいと思う生き方には背けません。

とかなんとか、カッコイイこと言っちゃってさ!

え〜さて。お盆休みがおわったら、一気に冬の準備に突入しますよー!

みなさん今年の冬も楽しみですねっ!


2007年7月29日(日)

変態とMTBと。

昨夜は変態の皆様がガイドの山小屋にお泊りでした。

あ、いやいや、商売を広げて宿泊を始めたのではないです。もちろん、あやしい変態パーティでもないです。集まったのは三段山クラブの友人Hiroさんと、その個人的なご友人たち。みなさん、ご自分のバイク(マウンテンバイク)持参で、明日は大雪山の樹海を走るのだとか。

ただ、ただ、ひたすら走るのだとか。

聞きかじった内容ですから詳細はわかりませんが、なんでも上富良野をスタートしてそのまま十勝連峰にヒルクライム、あとは大雪の原生林のなかの林道を繋ぐように走り継いで、ひたすら愛山渓を目指すのだそうです。

なんでも100kmあるそうです。

100kmですよ。

コンビニなんか1軒もないんですよ。

しかも未舗装で、しかも激しい上り下りが連続する林道なんですよ。

ふつうにヒグマもいます。道のまんなかでゴロゴロしたりしてます。

ピッカピカのロードバイクでツルツルの舗装道路を100km走るのは別にナンてことはないですが、道さえも不明瞭な山道だけで100kmとは、とんでもないことです。

変態ですよね、ほんとに。

さて、今朝起きてみたら、ザ・変態のみなさまはすでに出発したあとでした。

みなさんが寝袋&ゴロ寝に利用されたリビングは綺麗に片付けられて、床もピッカピカ。来るまえよりも綺麗でした。

礼儀正しい変態のみなさまでした。

さて、ダウンヒルツアーのお仕事で、ボクも9時半ごろ十勝岳の望岳台まで登りました。(車で)

しとしと霧雨が降っておりまして、気温は10度前後と肌寒いどころか死にそうに寒いのです。見上げる空は薄暗くて、雲中にあって視界も良くありません。

でも今ごろきっと、

「涼しいなあ!」

「快適だ〜!」

「ドロドロが気持ちええ!」

「なまら最高!」

「ヒグマさんコンニチワー!」

とか、叫びまくっているんだろうなあ。

まったく、変態ですね。


2007年7月28日(土)

中富良野のベストム(大型スーパー)

きょうは朝から雨が降ったりやんだりしています。繁忙期ですし、予約のお客さんも団体の予約もありますから雨天休業に踏み切るわけにもいかず、一応、お店を開けて営業しています。なかには雨のなか果敢に飛び出していくお客さんもいますが、1時間もしないうちに怒りながら帰ってきたり。

だからね、やめといたほうがいいです、って言ったのに。

さて、昨日は夕方店を閉めてから家族全員で中富良野のベストム(大型スーパー)に行きました。ここではネジ1本からお米までなんでも揃います。おまけにここには併設のテナント店に「メシの半田屋」系列の「大衆食堂満旬屋」があるので、ついでに晩飯も済ませます。

妻はこの大衆食堂が大好きなようです。ちょこっとずつ色んなおかずが食べられて家族5人で2千円しないことが彼女の壷にはまったようです。

さらに、お子様ランド(滑り台とかがある遊びコーナー)があることも、妻を喜ばせます。もちろん子供たちも大満足。

ボクは鯖の味噌煮やら高野豆腐なんかを食べます。子供たちはメンチカツやらフライドポテトなんかを食ってます。なんだかとっても生活臭があるなぁ。

メシが終わったら買い物タイムです。まずは本屋から始めます。

特にめぼしい本がないので、「バックパッカー読本」とやら(1680円)を1冊だけ購入。ぱらぱらっ、とページをめくったときに南米の陸路縦断情報があったので、つい触手が動きます。結果的には衝動買いでしたが。

次は生活用品コーナーへ移動。4個100円のアルカリ乾電池を大量にカゴのなかへ投入。さらに自転車のパンク修理用の接着剤やら、そのほか食料品コーナーで「桃屋のつゆ」やら「アンパンマンふりかけ」なんかを購入しました。

その間に女房は化粧品を物色しています。資生堂が25%オフだといって興奮しています。試供品を大量ゲットして、やや興奮気味。

ボクは、めっちゃ巨大なスイカ(富良野産)を1280円でゲットして、興奮気味。

もちろん夕張メロンなんかも空港のお土産で買うよりも半額〜7割以上も安いのです。お土産物屋さんで買うのは、お金を捨てるようなものだと僕は思ってます。値段が違いすぎますから。

雨の日は、こういう大型スーパーを冷やかすと、その町の素顔というか本当の生活感なんかが感じられて良いのではないかなーと思います。

退屈することもありません。

多くの人が憧れる「薪ストーブ」なんかも2000円台から売ってたりします。お土産に薪ストーブいかがです?

ああ、なんだかきょうはミクシイの日記みたいになっちゃったですね。


2007年7月27日(金)

電動自転車のバッテリー

ああ、きょうも暑いですねみなさん。お元気ですか?夏バテ気味のお兄サンはうなぎでも食べてスタミナつけましょうね。もうすぐ夏休みじゃないですか。

さて、またまた電動自転車のバッテリーを数台購入しました。

レンタルでは断トツ人気の電動自転車です。ほとんど毎日、午後には売り切れてしまいます。

しかしですね〜。問題もあるんです。

混雑している夏休みの午後。すでに電動自転車は売り切れ、という状況。さて、ようやく1台の電動自転車が返却されたとします。しかし、すぐに次に貸し出せるわけではありません。バッテリーの充電に何時間も必要ですので。

1回使われたバッテリーはその日は使うことはできません。ですから1台の電動自転車につきバッテリーは3台ほど必要ということになります。

でも、バッテリーは1台あたり2万円以上するんですよ。高すぎ〜!

というふうに、とてつもなく費用がかさむため、美瑛町のレンタサイクル屋さんでは積極的に電動自転車を導入しないわけです。電動自転車1台にかかる費用でママチャリが10台も買えるじゃないか。そのほうが儲かりまっせ。ということになるんですね。

ま、このへん、アタリ前田のクラッカーなわけです。

ではなぜ、ガイドの山小屋は導入しちゃったのか?

ボランティア精神じゃないですよ、決して。そんな「いい人」じゃないですから。

ええ。つまり、ただの新しモノ好きなんです。

数年前のある日、試しに電動自転車とやらを買ってみよう。ということになりました。そこで10台ほど買いました。レンタルしてみましたら、なかなかいい。何がいいって、お客さんの反応がいい。

かつてママチャリとMTBだけのころ、ママチャリを借りていった少なくないお客さんが怒りながら帰ってきたものです。しんどい。辛い。死ぬかと思った、と憤慨しながら。

坂ばかりですからね。美瑛の丘。丘、つまり小山の連なりです。

せっかくの綺麗な風景なのに、お客さんはそれ以上に怒っている。ある日、性格のキツそうな女性に「もう2度と来ません」と言い放たれたときは、さすがにへこみました。大小のそんな反応を受け付ける日々はけっこう辛いものでした。

そこを電動自転車が解決したのです。なんたってラクです。レンタル料金は高いけど、みなさんそれ以上に満足してくれました。

お。いいじゃないですか。と思いましたよ。

しかしですよ。困ったこともありました。おやおや?返却された電動自転車を次の方に貸し出したいのにバッテリーが間に合わない。そこで初めて1台あたりバッテリーが3個必要ということがわかって真っ青になったのです。

そんなウブな経緯がありました。

でも最初の投資が大きかったので、もう後には引けません。それに気付いたからといって、使用した電動自転車を返品するわけにもいかないし。

おまけに、業務用に使用するため消耗が激しいのです。購入後3年以上の寿命に達したバッテリーは、たった2kmで電池切れを起こしたりします・・・。つまりバッテリーの寿命は2年くらいです。

どんどん買わなきゃ。買い続けなきゃ。

こうして、自転車は一向に新しくならないのにバッテリーばかり新しくなるという現象が起こってしまうのです。 こうして増やしてきた結果、いまでは常に複数のフル充電のバッテリーを待機させることができるようになりました。

新品のバッテリーはいいですよ。さすが強い!バッテリー1台で30kmも走り続けられます。

※取扱説明書によれば50kmです。でも、さすがにそれは無理!


2007年7月20日(金)

北海道の夏、花粉症の夏

いやあ飛んでますね〜

そうですね〜

調子はどうですか?

いや〜ワタシもやられてね、グシュグシュですよ

やってますもんね〜さいきん

ええ、やってますね〜、やってます、やってます。

派手にやってますね。そんな季節なんですねぇ

ご近所で交わされるこんなご挨拶。ええ、ええ、花粉のことです。いま美瑛は牧草ロール製造の季節なんです。ですから、大気中そこらへんじゅうに牧草ロールをつくるときに飛散した牧草の花粉が飛んでいるんです。

まったく受難ですよ。悲惨です。

先日、冬によくおいでになるTさん(女性)が遊びにきてくれました。Tさんは花粉症ですが、牧草のことまではご存知なかったといいます。

でも、東京から旭川に着いた途端に、「あ、飛んでる」と思ったとか。

ええ、ええ。飛んでますとも!ボクの鼻は反応しっぱなし。24時間レッドゾーンですって。

お客さんの見てないところでは、鼻の穴にティッシュを突っ込んでいたりします。だってタラ〜って、垂れてくるんだもん。

牧草ロールはこうして作ります。

@牧草を刈り取る

A刈り取った牧草をびゅんびゅん掻き回す

Bよく乾いたところで、もういっぺんぐらい掻き回す

C乾いた牧草を巻き取って牧草ロールにする

Dロールをしばらく放置、コロコロと。

いやあねぇ、飛ぶんですよ。掻き回すときにねっ!遠心力ですよ。びゅんびゅんと。

もうしばらくは我慢の季節。鼻水垂らして耐えてます。。。


2007年7月19日(木)

バックパッカー・バス

きょうダウンヒルツアーの帰り道、 吹上温泉白銀荘のまえのバス停 で、下山のバスを待っていると思われる20歳代の外国人4人を見かけました。大きなバックパック(リュックサック)でサンダル履き。白人を含む外国人青年のグループです。一目でバックパッカーだとわかりました。

彼らは長期登山で使うような大きなバックパックを背負って世界各地を旅します。小脇にロンリープラネットをかかえて。

上富良野の駅に行くよ。乗っていくかい?

というわけでこの4人を乗せることにしました。いずれにせよボクは9人も乗れるクルマで一人で下山するのです。車はカラッポなんだし、何もケチケチする理由などありません。

賑やかなほうが楽しいし。

ほかにも理由があります。昨年、旅の途中のオーストラリア大陸のど真ん中でトラブルに見舞われたときに、僕は地元の青年に助けられました。

砂漠のなかに、壊れた自転車1台と、みずぼらしい格好のアジア人がひとり。

どこの誰かもわからない見ず知らずのアジア人を助けてくれるなんて。

このときに受けた親切は一生忘れられるものではありません。それ以来バックパッカーを見かけると、あのときに受けた恩を思い出さずにはいられません。

お節介とは知りつつ、つい声をかけてしまいます。

賑やかなバックパッカーバスが1台、山を降りていきます。乗客はオーストラリア、フランス、韓国、そして日本。クルマには「ガイドの山小屋」のマーク。

ボクのクルマは小さな地球じゃないですか。

こうして白銀荘から上富良野駅までの20分間は、とても楽しいドライブになりました。

でも、困ったこともあります。ちょっとだけ、彼らと一緒にこのまま旅を続けたい気持ちになりました。

見上げると、きょうも空は真っ青。夏の空。

旅はいいなぁ。


2007年7月17日(火)

旅のオートバイ

さいきんお出かけすると、美瑛周辺では旅のオートバイをよく見かけます。

ムラムラくるぜコノヤロー!

それもそのはず。ボクはオートバイ旅が大好きな人だったんです。はじめて北海道にやってきたのもオートバイ旅でした。

カワサキの1978年製のポンコツで、走れば走るほどにガソリンと同じ勢いでオイルがなくなっていくという困ったオートバイでした。今でも実家のガレージに置いてありますが、アブナイので北海道まで走ってこられません。

今でもこのポンコツを含めて3台のオートバイを所有してます。うち2台はピタリとも動きません。困ったものです。

さて、国道などで見かける夏のオートバイ旅のみなさん。ハーレー軍団を形成して爆音轟かせている無邪気な方々もいますし、旅はひとりに限るぜ!という孤高のライダーさんも。オフロードバイクにコンパクトに荷物をまとめた、一目で旅慣れているとわかる方もいらっしゃいます。

かっこいいなあ。

最近はすっかりチャリダーに回帰してしまったボクですが、やっぱりオートバイはいいですね。でもでも、オートバイってほんとに贅沢な趣味です。基本ひとり乗りだから、ほとんど仕事や家族の役には立たないわけで。

今のボクはせいぜい、3台のオートバイのうち唯一動いているホンダの250ccオフロードバイクで山仕事の下見に行くくらいです。

5人家族の父親になり、仕事に家庭にと忙しい毎日を送り、趣味も海外MTB旅とテレマークスキーに絞り込んだ結果、オートバイが疎遠になりつつありますが、いつかまたオートバイで世界中を自由に旅したいものです。

いいなあオートバイ。乗りたいなぁ。

遠くへ行きたいなあ。

今は世界6大陸をMTBで走破することを小さな目標に掲げているわけですが、いつか老いてしまって自転車旅を引退したなら、次はMTBで走ってきた道を今度はオートバイで、後ろに女房を乗っけて旅することがボクの夢です。

夢が適うといいんですけど。


2007年7月16日(月)

夏の旅人たち

さいきん、ミョーに更新が遅くね?

サボってんじゃねーよオッサン。

みなさま、そんなこと思ってません?え?ちょびっと思ってるって?うむ、申し訳ないです。そういうわけでお久しぶりです、みなさん。1週間ぶりの更新ですよ。この1週間の間に髪も黒く染めました。

え〜、まあそのですね。みなさまの年末のごとく、僕ら観光業の民にとってはですね、今が最も忙しい時期であります。毎日たくさんのお客さんと接しております。さいきんは国内だけでなく世界中からお客さんがやってきます。

ありがたいことです。ほんとに。嬉しいじゃないですか。

おかげで僕らは家族を養っていけるわけです。感謝なんです。ほんとに。

そんなわけでビミョーに更新が遅れちゃったりする7月8月なわけですが、決してみなさんのことを忘れているわけではないですよ。日々、ネタはないか。面白いことはないか、そこらへんに笑いの種が転がっていないか、目を皿のようにして過ごしております。皿ですよ。血ではありません。

ま、若干、目が充血したりしているかもしれませんがね。

ま、「本日の、ちょっとビミョーなお客さん」シリーズとかを連載したら、大好評大ヒット間違いなしなんでしょうけど、さすがにちょっとマズイだろうと思うので、ね。それはいずれの機会にということで。

それにしても、きょうも嬉しいお客さんが何人も来てくれました。「クルマで来ちゃったんだけど、やっぱチャリチャリしたいぜ!」っていう人、素敵です。ボク自身、自転車旅が大好きなので、こういう人がくると嬉しくなっちゃうわけで。

先日はBMWのでっかいオートバイで来た男性が、ライダースーツのままMTBに乗って颯爽と走っていきました。また、なぜか折りたたみ自転車をここに置いて、チャリチャリを借りてくれた謎の男性もいました。

この日のために仕事頑張って来ました!っていう女性も。もらい泣きしちゃいそうですよぅ。

こんな人たちがやってきます。なんだか素敵だと思いませんか?

あああ、風がでてきました。刈り取り間近の小麦が忙しく揺れていますよ。

ではまた、数日後に。


2007年7月9日(月)

おっさん来た!

なんなんでしょうね、このタイトルは。

それはきょうの午前中のこと。 7月だというのに今日はお客さんがさっぱり来ません。なんだかヒマなのでボクはガイドの山小屋の前の道や駐車場まわりなどをウロウロ歩いていたのです。ちょっとだけ、途方に暮れたりしていたかもしれません。

7月なのになぁ。どうしたのかなぁ。

いつもなら仕事中は帽子をかぶっていて、忙しい時間にはさらにヘッドホン付マイクなども装着しているのですが、このときは帽子もヘッドホンマイクも身に付けずにダラダラ歩いていたのでしょう。

2階にいた妻。2階で家事をしながら、時折、店のまえの道路に目を走らせます。お客さんがやってきたら、すぐに店頭に立てるように。

「あ、おっさん来た!」

と、妻は思ったそうな。

上から見るとボクは、正面から見るより毛髪が一層、真っ白なんだそうです。おまけにダラダラと歩く姿は、まさに“暇なおっさん”だったとか。

「おっさん来た!と思ったら、アンタやった」

う〜む・・・。

「50歳代のオッサンに見えた」

むむむ・・・。

「太ったオッサンが歩いてきたと思った。」

・・・。

「歩き方がオッサンやった。」

コラッ!ええ加減にせい!何べんもオッサンオッサン言うなー!

「あのね、でもね、ちょっと痩せて見えたで。痩せたんちゃうん?」

あの〜、奥さん。全然フォローになってませんから。全然。

 

あ〜。そのですね。僕は急きょ、髪を黒く染めることにしたのでした。


2007年7月6日(金)

美馬牛湿原よ、鎮まり給え

いやあ、またまた仰々しいタイトルですね。毎度すみません。

6月30日付で紹介した幻の美馬牛湿原。このままでは駐車場が本当に湿原に戻ってしまいそうなので先日、土壌改良工事を発注しました。

表土(というか切砂利です)を数十センチ削ると、出るわ出るわ、泥というか粘土というか、ぷるんぷるんの地盤が現われてきました。じゅるじゅるじゅる〜っと水が滲み出たりして。いやぁ〜、jこんなモノのうえに大型バスがズズ〜ンと載れば、そりゃあ沈むだろ。妙に納得したり。

工事の方々はというと、三浦洋一似のオールバックのけっこうイケてるお兄ちゃんと、宇崎竜童似の、これまたイケてる兄ちゃんのコンビでして、さわやかにして礼儀正しく、しかも技巧派の超働き者でして、先月からの一連の工事をお任せしていたのでした。

土木工事界のハンカチ王子というか、ハニカミ王子というか。なんでやねん。

ま、そんなカンジだったわけです。そんなイケてる兄ちゃんたちに工事してもらったら、なんだかイイことがありそうな気もします。

そのイケメン工事ユニット2人組が、土壌改良も手がけます。まず、湿原土を掘り出して重機を使ってザックザックと耕します。そこに改良剤(コンクリート粉などの合成剤らしい)を混ぜてふたたびサクサクと耕します。コレを固く埋め立てて、最後に上から切込砂利を敷き詰めるのです。

半日がかりの工事でした。

一連の倉庫建設&駐車場拡張工事はこれで終了。倉庫タイプの店舗および大型バス3台および乗用車10台分の駐車場が完成しました。さらにガイドの山小屋の裏には工事で発生した残土を使って泥濘状の低地の埋め立てをおこない、乗用車10台分の第二駐車場、というか公園緑地も誕生しました。

美馬牛湿原の復活は、それはそれで面白いかも?とも思ったのですが、大型バスが沈んでしまっては大変。このように鎮まってもらうことにしたのです。

土壌改良の結果、湿原は鎮まり、ふたたび地下深くで眠りについたようです。


2007年7月2日(月)

ノロッコ号

JRのノロッコ号。旭川〜富良野間を、普通列車よりもさらにゆる〜く走る、あのトロッコ列車のようなアレです。今さらながら、アレはいいですね。

時期などによっては蒸気機関車が牽引していることもあります。我らが美馬牛駅に蒸気機関車が到着した日など、ボクは大興奮!

だって目の前に蒸気機関車ですよ。

すぐ目の前が駅ですから、自分んちに来たようなカンジでして。

目の前で、ポーッ!! しゅっしゅっしゅっしゅっ!! ポーッですよっ!!

オイオイ興奮するなョ、というほうが無理というものです。男の子ですから。

このノロッコ号。最近はガイジンさんもたくさん乗っているようです。聞くと、美馬牛駅(バスが停められるからだとか)から乗車して中富良野のラベンダー駅まで行くそうです。

美馬牛から富良野はニュージーランドのカンタベリー地方に極めてよく似ていますから、これはなかなか素敵なんじゃないかと思います。そういえば海外旅行のパンフなんか見てると(見るだけですが)ナントカアルプス鉄道の旅、なんていう魅力的なオプションが紹介されてたりしますよね。あんなカンジですね。

これはなかなか粋なオプションだなあと、あらためて思うのです。

なんだか「世界の車窓から」っぽいじゃあないですか。


2007年6月30日(土)

いま蘇る美馬牛湿原

いやあ、なんだか大袈裟なタイトルですね。どうもすみません。

ガイドの山小屋が建っている地は、実はもともと湿地でした。ところどころに水溜りがあり沼地のようにぬかるんだ場所が多くて、とても家を建てられるようなモノではなかったのです。

いやあね、ここ安かったんですよ。JR美馬牛駅が目の前なのに1坪1万円以下です。しかも620坪。お買い得だと思いました。でも、やっぱり安さにはそれなりの理由があったんですね〜。

樹木を伐採して土地をならし、砂利をいれて排水しました。建物は基礎を深く掘り下げて砂利を敷き詰め、地下室の中央部には井戸のような穴をあけて染み出してくる水を定期的に排水しています。こうして住める家ができました。今ももちろんポンプは稼動しています。

今ではここが、かつて湿地だったとは、かなり注意深い人でなければわからなくなっています。土地は乾いており、さわやかな風が吹きぬけていきます。

ところが、今年になって頻繁に大型バスが入ってくるようになってから、駐車場にある変化が現われるようになったのです。

なんと、湿地の復活。11年前に消えたはずの、幻の美馬牛湿原が!

駐車場の北半分には楕円形の池のような模様が浮かび上がり、大型バスが通過するたびにぷるぷる揺れて、どこからともなく湿った泥が、むにゅ〜っと湧き出してくるのです。 むにゅ〜っと。

バスが通るとき、その部分だけが“ぷるるん”と揺れるのです。ぷるるんと。

そのうち砂利敷の駐車場は、湧き出した泥が乾いて砂利に混ざって土混じりの泥混じりになってしまいました。バスのタイヤが砂利に沈んで埋まりそうになります。

その楕円形の部分だけです。ほかは、何ともありません。

どうやら10年前に埋め立てたはずの美馬牛湿原は地下深くでひっそり眠っていたようです。それが、重たい大型バスの車体(17トンあるそうです!)が頻繁に乗りかかるせいで、とうとう 蘇ってしまったもようです。

きょうもバスのタイヤがハマりそうになりました。しばらく雨も降っていないというのに。

これはこれで困ったものですが、妙に関心している今日この頃です。


2007年6月29日(金)

臨時休業の1日

天気予報は雨。予約はぽっかり空いている。これはチャンス!とばかりに突如、臨時休業が決定しました。

「え〜、コホン。諸君、本日は臨時休業とする。直れ。」と、社長の訓示。

あ〜。この場合、社長とはボクですね。従業員はいません。つまり、ひとり言ですね。

「あんたっ!アレとアレとアレをして、コレとコレを買いますよ!」

女房の矢継ぎ早な指示が伝えられます。本日お出かけの指令です。

はいはいはい。わかりましたです。

臨時休業とはいっても遊びに行くわけではありません。シーズン中は雨の日だけ店を閉めることができるので、きょう は貴重です。溜まっていた商品の仕入れや備品の買出しを集中的に行います。月末ならではの用事もあります。

臨時休業の、せわしない1日が始まりました。

それでも、ちょっとした買い物や外食するくらいの自由があります。何といってもそれが楽しみなのです。

でもやっぱり、「もしかしたらお客さんが来るかもしれない」「臨時休業だったら、がっかりするだろうなあ」「それは申し訳ないなあ」そんなことを1日中ずっと気にしています。団体さんだって油断なりません。特に台湾からの団体旅行の添乗員さんはとってもファンキー。思いつきでバスを走らせ、予約なしで僕らの店を目指して飛び込んで来られることも決して珍しいことではないのです。

ありがたいけど、きょうは困るなあ。

そんなことずっと考えていました。

さて夕方、買い込んだ仕入れ品でいっぱいになった車で店に帰ってくると、朝には見られなかった、でっかい轍が駐車場に刻まれているではないですか!

それは確かに、大型バス。

15トンはある、大型バス。

だって砂利がごっそり掘れてるもの。

あああ、大型バス。留守中に来ちゃったのね。ごめんね。

ということは、美馬牛では天気予報は外れて雨は降らなかったのでしょう。ということは大型バスだけでなく来店された個人旅行のお客さんもきっと多かったのではないでしょうか。

見事、予想が外れました。

なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。


2007年6月28日(木)

雪景色

ポプラの綿毛が降りそそぎます。

風に舞うので風下に積もったりします。

冬が大好きなボクはボンヤリ思うのです。早く冬にならないかなぁ、と。

こんな光景が、しばらく見られます。

それにしても、今年はガイドの山小屋の周りではエゾリスが賑やかです。ざっと見たところでも3、4匹が常に周辺で騒いでいます。まだ幼いのか、2匹が一緒に遊んでいたりします。

でも、この周辺にはオコジョなどのイタチの仲間もいるので、ちと心配ではあります。オコジョもまた好奇心旺盛なので、ボクが野良仕事などしていると見物に来たりします。


2007年6月26日(火)

自転車にのって旅に出よう 

世界にひとつ、自分だけの自転車選び

久しぶりに旭川のクランカーに行ってきました。ここは僕の自転車のホームドクター。前述のハンドル問題を何とかしたいと考え、頼りになるクランカー主治医に相談に乗っていただきました。

しかしながら、アレをするとコレが具合悪い、コウするとアレが、という具合になかなかうまい解決方法が見つかりません。

う〜む、どうしたものか。ドクターと一緒に悩みます。

いっそ新しいMTBを買おうか?と思いましたが、最新のMTBは旅の重要な装備部品(キャリア)を装着しづらいという欠点があり、なかなか踏み切ることができません。それに今の相棒を大変気に入っていますから。

ああでもない、こうでもないと優柔不断なボクに、クランカーのご主人はあくまで温和に我慢強く相談に乗ってくれます。こうしてあれこれ相談するうち、今のMTBをドロップハンドル化するには、全てのブレーキ交換などを含めて、新しいMTBを買うくらいの予算が必要であることがわかりました。

ドロップハンドル

自転車といえば何でも同じに思えますが、ジャンルの違いによって部品が細分化されていて、規格の違いがカスタマイズの邪魔をするのです。

う〜む・・・。

それでもやっぱり自転車で旅に出たい。自転車の旅の「大きさ」を知ってしまったら、もう車やオートバイの旅には戻れそうもありません。

これから訪問する国の言語や治安の問題に悩むのも旅の準備の楽しみのひとつですが、相棒のカスタマイズに悩むのもまた、楽しいものです。

もっともっとたくさん悩んで、楽しみたいと思います。


2007年6月25日(月)

ヘルシー美瑛

きょうは美瑛町の健康診断に行ってきました。町内に住む農業や自営業者や主婦を対象に、自治体が助成して行う健康診断です。

午前7時半、美瑛町立保険センターへ。

すでにバスみたいな車も2台スタンバイしてます。おおー、本格的だ。

保健婦さんや旭川のがん検診センターからやってきたお医者さんなどスタッフの方がたくさんいます。

受付を終えると、有無を言わさずいろいろな検診が始まります。血圧を無事通過、身長と体重、眼底検査、問診、診察、心電図などなど。

しっかり体脂肪なども測られました。

う〜む。敵は抜かりないわい。

最後にはバリウム飲んでグルグル回されました。宇宙遊泳みたいやー!

なんだか健康になったような気分になりました。

結果が来るのが待ち遠しいです。


2007年6月21日(木)

MTBは、長距離旅に 不向き? ハンドルの大問題

ここでいう長距離旅とは50kmとか100kmではなく、数千キロのことです。

前回のオーストラリア縦断のときに痛感したのが

「MTBって長旅には向かないなあ、」ということでした。

あの姿勢は無理があります。疲れるというレベルではなく、続けていると、じわり障害が生じます。

尻が痛いとか、腰が痛いとかいう可愛いモノではないのです。

赤道近くのダーウィンから、3つの砂漠をこえて大陸を縦断して南太平洋岸に抜け、ようやく南オーストラリア州アデレードに到着したときには僕は手の小指、中指など一部の指に重大な障害を生じさせていました。

自身の問題であるということで別のコンテンツにある縦断の記録では詳しく触れませんでしたが、事態は極めて深刻でした。

すでにほとんど動かない指が2本あり、残されたほとんどの指にも痺れや動作障害があり、とても焦りました。正常な指は左の親指と右の人差し指だけという悲惨な状態で、帰国後に始まるふだんの生活や仕事に不安を感じました。命は繋いだけれど、障害を残しちゃったなあ。家族に申し訳ないなあ、なんて思っていました。

それから数週間はリハビリに専念してマッサージや機能回復に努めたのですが、北海道に戻ったときには病院に行かなくても回復するメドが立ち、その後3週間ほど過つと、ほぼ完全に指が動くように回復しました。

でも、もしあのまま次のステップ、例えば南米大陸に向かっていたりしていましたら、もしかしたら僕は指の数本を失ったかもしれません。

原因はハンドル形状にあります。あの水平ハンドルはシビアな取りまわし車体コントロールにはいいのですが、長距離、長期間には向かない姿勢なのです。掌を水平にして下に向けて体重をのせて5時間も漕いでいたら、肘から先がおかしくなってしまいます。

かといって、ランドナーと呼ばれる旅用自転車を採用することには抵抗があります。ランドナーは言うまでもなく理想的な旅用自転車ですが、現実は厳しいものがあります。MTBよりも耐久性に劣ることは言うまでもありませんが、デザインだけでなく存在自体もすでに時代遅れになっており、おそらく海外ではパーツの入手が極めて困難と思われるのです。一方でMTBの部品はその多くがメーカー共通万国共通なので、世界中で安心して修理が行えるのです。実際にボクもいくつかの深刻なトラブルを外国の小さな町でも比較的簡単に解決してきました。それはMTBだからこそ可能なのです。

しかしながら、もう純粋なMTBの旅は懲り懲り。あの辛さは繰り返したくありません。

なんとかして、ハンドル問題を解決したいと思うのですが、それをやってしまうと、ボクのMTBは本当に旅専用になってしまい、仲間たちと山のなかを駆け回ったり這いずりまわったり出来なくなってしまうかもしれません。

かといって、別に新しいモノを買えばいいとか、そういう単純な問題でもありません。物欲にともなう贅沢に費やすマネーがあれば、海外旅での万一の深刻トラブルに備えて、まとまった米ドルを蓄えておきたいし。

今年は、旅用MTBの問題解決に絞ってあれこれ悩んでみたいと思います。


2007年6月20日(水)

大型バスがやってくると、

個人旅行者が少ないこの時期には大型バスに乗った海外からの団体さんがガイドの山小屋に直接、ずんずん、ど〜んというカンジでやってきます。

バス2、3台が集中することもあります。

お客さんの平均年齢は、30歳代〜40歳代くらいかな?

もちろんお年寄りもいます。日本語がペラペラで、しかも非常に礼儀正しいのです。昔の日本人のようです。日本がまだ正しく美しい国だったころの、義を重んじる礼儀と言葉遣いをなされます。

それが非常に、美しい。

台湾のみなさんの大きな特徴は、少なくない人がカタコトの日本語を喋ることです。英語と日本語の両方を喋るひとも珍しくありません。

こうなると僕のインフォメーションも、英語と日本語と関西弁が入り混じったヘンなインフォメーションです。

「英語は下手だから恥ずかしくて喋るのは嫌!」

そんなこと言ってられないので必死です。
でも、如何せんショボイ英語能力なので肝心なところで日本語が混じります。

ところが、意外とこれでニュアンスが確実に伝わる不思議。

女房も同じようで、思わずボクがひっくり返りそうになるような怪しい英語を必死になって喋ってます。受験英語を会話にすると、とんでもないモノが出来上がるんですね〜。

しかも、自転車=バイク(またはサイクルなど)のところを、「ママチャリ!」とか言っちゃったりします。

でも、ちゃんと通じるから不思議。

さて、大型バスがやってくると、不思議な現象があります。

なんだか、すす〜っと、どこからともなく人がやってくるんです。集まってくるというか、そんなカンジ。きっと、
「あそこに何か面白いものがあるのかな?」みたいなカンジなんだと思います。

グループのなかで台湾語で喋ったりするので、てっきり団体メンバーと思ったら、すす〜っとやってきた外国人のお客さんだったりします。

ちゃっかりタダでご相伴に預かろうとする輩もいますから油断なりません。

メイアイヘルプユー?と声をかけたら、すす〜っとやってきた日本人だったり。

ま、何はともあれ、ドタバタと賑やかにしていると、なんとなく人を引き寄せるんだな〜と、そんなアタリマエのことに感心したりしている最近のボクでした。


2007年6月19日(火)

出て来い!命令形 

店の正面に車がど〜んと停まります。出入り口を塞ぐ形で。

プーッ!

と、クラクション。とりあえず、静観。レジのある受付を離れて体ひとつで直接出向くのは危険な行為なのです。いまや犯罪に遭わないための常識です。

でも、

プーッ!

と、再びクラクション。やや威圧系。

ますます出向くのは危険と考えて、おそるおそる窓から顔を出して、

なんですかー!と大声で用件を尋ねます。

するするとウィンドウが開き、明らかに不機嫌そうな60歳くらいの夫婦。ああ面倒くさいわね、わたしたち不愉快よ、呼んだら5秒以内に出てきなさいよ、と顔に書いてあります。

ほんとに、書いているんですよ。

ほんとです。ウソじゃないですから。

もちろんお客さんではありません。通りすがりに道を尋ねているだけでした。

ああ〜、夏になったナと思いました。いろんな人がきます。


2007年6月18日(月)

新しいオリジナルMAPの話

ガイドの山小屋のオリジナル地図はパノラマロード地域、美瑛〜美馬牛間の約15kmをガイドしてあります。

使われて捨てられたモノは裏紙をメモにして使用します。コンビニのコピーなので紙質がいいんです。

最近は、美馬牛周辺の詳細なMAPがほしい、というお声が多く寄せられるようになりました。

そうかそうか。では作りましょう。サクサクサク・・・・・。

新しいオリジナルマップは構想1年、作業時間15時間くらい。ほぼ2ヶ国語、ちょっとだけ3ヶ国語。PCで印刷するので、コピーよりもコストを低く抑えることができました 。

ところが、無料配布に踏み切ったところ、思わぬ結果を招きました。使われた形跡もなく、そのまま捨てられるオリジナルマップの数々。

う〜ん・・・。

僕はゴミを作っちゃったのかなぁ・・・。

ほんとに必要な人にだけ使っていただきたいです。「タダのものはとりあえずもらっとこ」、みたいな気持ちで持ち去るのはやめてほしいです。

ボクも嫌だけど、紙になるために伐られた木々に失礼じゃないですか。


2007年6月15日(金)

慈雨

午前4時、激しい雨音に起こされました。

本当に久しぶりの雨。6月に入ってもほとんど雨が降らず、ガイドの山小屋の前の砂利道は、砂煙モウモウの砂漠ロードのようになっていました。

ガイドの山小屋の前は一応、町道になっているものの、うちと隣のペンション2軒だけが使う「ほぼ専用道」なので、舗装してもらえないのです。

まっ、仕方ないか。

でもしかし、ここ数週間はひどかった。車が通るたび激しく砂煙が舞い上がり、

「パリダカかいっ!」てなカンジ。

とってもワイルドです。

さて、雨の予報ときいて買ったまま植え替えを見送っていた野菜の苗を、昨日のうちに植え付けました。山小屋農園は10坪未満の小さな菜園ですが、ここで我が家で食べる夏野菜を栽培しているのです。

昨日の夕方、待望の雨が降り出しました。その後も雨は断続的に降り続き、畑はすっかり瑞々しさを取り戻しました。葉には水滴が跳ねています。

ウチの前のパリダカ道も、優しさを取り戻しました。

雨もナカナカ、いいもんですね。

ただし、ガイドの山小屋の裏に新しく造成した第二駐車場は、すっかり泥沼と化しました。実際に運用するのは無理なのかな〜。


2007年6月14日(木)

美瑛の初夏。

お花畑。緑のじゅうたんを敷き詰めたような丘。

小麦畑をなでていく、涼やかな風。

美瑛の夏にはいろんなイメージがありますが、僕たち美瑛町民にとっては、パッチワークの丘さえも霞んでしまうような重大なイベントが控えています。

美しい風景。ま、それはさておき。

初夏といえば、僕たち美瑛町民にとっての一大イベントがいくつかあります。戦々恐々、満身創痍、悲喜こもごもといったところ。

まず、町内総出で行われる小中学校の運動会。子供のいる家庭にとどまらず、お孫さんの有無に限らず、まさに全員参加。町民の心がひとつになるお祭りです。観光客にとっては無縁の世界なので「美瑛通、美瑛マニア」を自称する方といえども、さすがに運動会に参加したことがあるという方はいらっしゃらないでしょう。

仲間に入るには、移住するしかありません。

え〜さて、もうひとつのインベントといえば、町民全員に行われる健康診断。

ひえ〜〜〜!健康診断!

メタボリックとか診断されちゃう健康診断。ああー恐怖。

でも、ガンとか脳卒中とかも発見されるかもしれないから、やっぱり受けておきたい健康診断。

6月はそんな季節なのです。

今年も送られてきました、受診票。美瑛町保健センターから送られてきた、なんだか分厚い緑の封筒。

これが来てしまった以上は、しばらくは大好きな暴飲暴食を慎まなければなりません。

回転寿司20皿10分以内とか、ジンギスカン1kg30分以内とか、1日にコカコーラ5リットル飲み干すとか、夜11時にうどん3人前を食べてから寝るとか。

そういうことを、しばらくやってはいけないのです。

大盛りイカ焼きそばも、マルちゃん焼きソバ弁当Wも、しばらくおあずけ。

う〜ん、残念だ。悲しすぎる。

美瑛町民の悲劇だ。

美瑛の初夏は僕ら美瑛町民にとっては、健康を考える季節なのです。

いいカンジに生え揃ってきた秋まき小麦の緑をながめながら、自分の肝臓の状態などを考えてしまうのですね。

マイルドセブンの丘よりも、親子の木よりも、高血圧や心電図や脂肪肝が心配なのです。


2007年6月13日(水)

増築。増産。

ガレージを増築しています。自転車やらナニやら、遊び道具が増えすぎてしまって、もう、どうにもなりませんから。

今や自転車の一部は駐車場の隅で野ざらしに。夜になったらブルーシートで包んでありますが。

これは非常に問題アリ、です。

10年間ずっと母屋の地下室と家庭用のトタン車庫にそれらを収納してきましたが、いやぁ、よくこれまでやってきたもんだと思います。

乗用車6台分の広さのあるガレージは近日完成。第二駐車場もつくりました。今月中には整備が終了するでしょう。

いやいや、それにしても、カヌーのツアーをやっていたころ(7〜8年前)にコレを作りたかった〜。と、思っています。

ガレージは主に、チャリチャリ(自転車)を収容します。実は、ガイドの山小屋には電動自転車をはじめMTB、ママチャリなど実働分だけでも100台のチャリがあるんです。

そのほかにも40台の部品取り車、20台の、組み立てれば動くであろう?MTBや古い変速付ママチャリなどがあります。

そして、子供も女の子ばかり3人。

どうです?いっぱいあるでしょ?

いつの間にか、増えてしまったのです。

さすがにもう、いい。十分だ。


2007年6月12日(火)

カントリーライフの夏。

いやあ、暑いのなんの。

「きょうは今年一番の暑さですよ」

何度、こんな挨拶言葉を使ったことか。きょうも30度近くまで気温が上がるでしょう。

仕事の合間合間でぼくは何かしらの土木作業をしています。カントリーライフに野良仕事は欠かせません。木を伐ったり、穴を掘ったり、畑を耕したり、丸太を運んだり。

それから定期的な草刈り。きょうは「町内合同草刈り」の回覧板が回ってきました。日曜日の早朝に総出で草刈りをするのです。都会のひとが大嫌いな、あの近所付き合いというやつですが、カントリーライフには欠かせません。

地域との一体感みたいなのが感じられる朝。

おれ生きてる。みたいな朝。

ご近所のみなさんの近況なんかが聞けたりします。

早朝の草刈りは大好きです。

合同草刈りに使うべく、エンジン付草刈り機の新しい替刃なんか買ってきたりしています。

張り切ってます、僕。

さて。

僕は山岳ガイドとか何とかいっちゃって、公認資格とか取得しちゃってますが、実は結構「なんちゃってアウトドアマン」です。エアコン大好き、ファーストフード大好き。ケンタッキーもバーミヤンも大好き。

そんな僕ですが、野良仕事は割と好きかも。

いやあそれでも、こう暑くては外作業が続きません。何しろなんちゃってアウトドアマンですから飽きっぽいし、いまいち根性がありません。

あちぃ〜〜!

きょうの砂利撒きと穴掘りはお昼で打ち切り。だって暑いんだもん。

長いシーズンです。今からバテるわけにはいきません。

とかなんとか、言い訳しちゃってさ。


2007年6月11日(月)

福きたる。

ガイドの山小屋にも、この人がきたら何となくいい「風が吹く」という方が何人かいらっしゃいます。

そういう方って、皆さんの職場や学校などにも、きっといらっしゃると思います。

ガイドの山小屋にとって、Kさんはそのお一人です。

白いお顔に黒髪のひっつめ髪がよく似合う、旭川在住のさわやかな女性です。

Kさんは毎年、緑の芽吹きとともにやってきます。

そしてカラマツの紅葉とともに、お帰りになります。

「今年も雪解けとともに伺います。」という年賀状をいただいて、5月、6月とお待ちしておりましたが、どういうわけかなかなかいらっしゃいません。

エンゴサクの乱舞が過ぎて、桜が散り、エンレイソウがおわり、十勝連峰の残雪のコントラストも日に日にか細くなっていきます。

毎日、午前10時になると駅のほうをぼんやり眺めては

「Kさん、きょうも来ないねぇ。」

「そうだねえ」と、僕ら夫婦はまるで老夫婦のような会話。

もう来られないのかなあ?なんて申しておりました。

*********

さて、きょうの午前10時ごろといえば、我らがガイドの山小屋には大型バスが2台やってきて、海外からの団体さんと日本人の一般のお客さんなど80人近い人々で、もう、文字通りのてんやわんやの状態でした。

そんななか、

「あ!」女房が叫びます。

振り返ると、6月の燦々と照りつける太陽の下、白樺の木立のなかをびっくりしたような顔のKさんがニコニコこちらへ歩いてくるところでした。

今年もいよいよ忙しいシーズンを迎えます。

Kさんが来られたことで、なんだかいいシーズンになるような気がするのです。


2007年6月9日(土)

夏です。テレマークスキーに行きましょう。

みなさん、諦めていませんか?

でも、あきらめるのはまだ早い。このとおり、雪はちゃんとあります。

あるところには、あるんです。

三段山は先週末でシーズン終了ってカンジです。白銀荘まえにも白いものは僅か。

あの、突如出現的謎のピラミッドもついに姿を消しました。

でもね、前十勝や美瑛岳は、まだまだシーズン真っ只中ではないですか?でもまぁ、やや変態的ではありますね。

T.Papaさんの車らしきを白銀荘の駐車場で見かけました。その隣にもどこかで見たような車。う〜む、さすが変態度数が高いなあ。

さて変態のみなさん、お待たせしました。出番ですよ。

興奮してきました。


2007年6月8日(金)

旅の痕跡

なかなかMTBを組み立てる気になれません。

昨年の12月に南オーストラリアのアデレードで分解梱包して以来、地球を半周して帰って来た僕のMTBは 半年も梱包状態のままです。

そろそろチャリチャリしたいぜ、コノヤロー。

さわやかな6月め、チクショー

そう思いながらも、いたずらに日を重ねてきました。

組み立ては意外と簡単で10分以内。しかしながら僕は思うのです。

「きっと面倒なんだろうなぁ」

長くハードな旅をしてきたMTBです。灼熱の砂漠を縦断してきたコイツが無事だとは、とても思えません。組み立て始めたら、いろいろ トラブルが明るみになると思うのです。

いろいろ出てくるんだろうなあ。

そうなったら、きっと次から次へとタイヘンなんだろうなあ。

なんだかよくわからんが、いろいろタイヘンなんだろうなあ。

ああ面倒だ面倒だ。

でも仕方ないなあ。というカンジでついに作業を始めます。今はさわやかな6月です。

6月をチャリチャリする誘惑にワタシ負けましたわ。

上から読んでも「わたしまけましたわ」

下から読んでも「わたしまけましたわ」

ああもう本当にバカですね、ワタシ。さわやか6月、恐るべし。

いや、別に6月のせいではないと思うんだけど。

まあいいや。

え〜さて、まず目立つのは赤くて細かい砂だらけ。まるで錆びているみたい です。オーストラリアの赤い中央砂漠の痕跡です。

とりあえず、タイヤチューブを交換しましょう。

変態的丈夫重量重チューブを国内標準的軽量品の新品に交換します。

う〜ん、さわやかだ。

しかし。タイヘンなこと。やっぱり見つけました。

車軸には微細な砂がびっしり。タイヤが回るとき、 やたら重たい。

こんなに重たいのに力いっぱい漕いでたら、まるで筋トレではないか。

筋トレの末に痩せてしまうではないですか。

いけません、いけません。それはいけません。メタボリックGoGo!俺たちメタボリッカーズですから。

前輪も後輪も車軸を外して洗浄します。グリースを塗りなおします。

からりん、くるりん、軽やかにタイヤが回ります。これでよろしい。

あああ、やっぱり面倒だった。手も真っ黒に汚れたし。

でも楽しいかも。


2007年6月7日(木)

工事中 @基礎工事編

ガイドの山小屋は、ただいま工事中。

まもなく建物の北側に倉庫が建ちます。いま基礎工事が進められています。重機が土を掘り起こしてダンプカーが砂利を運んできて、ドドドド、ババババと土を固める機械が唸りをあげています。

こんな工事を発注したのは10年ぶりのことです。

なんだかソワソワする。

ショベルカーが、うぃぃぃ〜んって土を掘り起こす様子を飽きずに眺めるボク。

重機大好き。

なんだかワクワクする。

注目される作業員さんは、ちょっと迷惑なんじゃないだろうか。

じ〜〜っと見つめられて、緊張したりするんではないだろうか。

でも、やっぱりなんだか嬉しい。だって自宅にショベルカーだもん。

用事もないのにしょっちゅう見学に行ってしまうのです。

また興奮してきました。


2007年6月6日(水)

ピクピクお弁当箱

4時起床。すでに6月の太陽は昼間のように燦々と美瑛の野を照らしていました。

今朝は早起きして娘たちのお弁当作りです。1歳と3歳の2人は、きょうは保育園の遠足。ご指名なので僕がお弁当係です。

定番のエビフライ、ウィンナーはタコ型にして、フルーツはゼリーで固めてフルーツゼリーにしました。そのほかポテトサラダやミートボールなど、大好物をそろえました。

おにぎりは女房のほうが上手なので、小さな丸いおにぎりを作ってもらいました。

6月の美瑛は花いっぱいの季節。外で食べるお弁当は気持ちいいだろうなぁ。


2007年6月5日(火)

日豪MTBのチューブ比較

すっかりチャリの季節です。

6月の北海道は暑すぎず寒すぎず、チャリにとってこれ以上の好条件はありまへんがな、というベストシーズンです。

チャリチャリ楽しい!

きょう旭川のクランカーさんでMTBのチューブを買いました。いまMTBに装着しているチューブはオーストラリアで購入した、空気パンパンで気温45度の炎天下に極めて粗っぽいアスファルトを10時間走り続けてもパンクしないという、信じられないハードなチューブです。

ハード・ゲイではなく、ハード・チューブ。

ハード、最高。ハード、Love。

でもね、これがやたら重いのです。重すぎます。ハードは重たいんです。

ハードは、タナミ砂漠とかグレートビクトリア砂漠だからいいんです。でも、さわやかな北海道には似合わないんですね、コレが。

6月の北海道はさわやかです。コテコテのハードは似合わない。

そこで買ってきました、さわやかチューブ。

おほっ!この箱の大きさの違いはナンですか?3分の1以下じゃないですか!

うひゃ!重さも3分の1以下じゃないですか!

オーストラリアのMTBチューブ、薄々変態的だと気付いてはいましたが・・・、やはり変態ということで間違いなかったようです。

変態は、僕も嫌いじゃないです。嫌いじゃないんですが、でもいまは爽やかな6月じゃないですか。きっぱり爽やかチューブに交換することにします。

おおお〜、さわやかだ。

*********

〈小耳〉みなさまタイヤやチューブは専門ショップで買いましょう。ホームセンターでも売ってますが、やや粗悪なことが多いし、それに決して安くないんですよ。


2007年6月4日(月)

無線機とマイク

トップシーズンを前にいろいろとテストすることがあります。

レセプション(受付)担当の女房と、アウトサイド(外回り)担当の僕の間の連絡手段は無線機です。マイク付のヘッドホンをつけて細かい連絡を取り合いながら連携して仕事を進めます。

こうすると、非常に能率よく、てきぱきと仕事が進むのです。

このとき、無線機&ヘッドホン付マイクの使い勝手が、けっこう重要です。

この冬に買ったばかりの輸入トランシーバーセットを使っていたのですが、なんだかしっくりこない。

確かにパワーはあるのですが、如何せん本体が重たすぎるし、ヘッドセットが耳に馴染まないし、マイクの音量が小さすぎ。

何度も何度も指示を聞きなおすことになります。これじゃ能率わるい。

KHS-21そこで15年前の国産トランシーバーを使ってみます。壊れていたヘッドホンマイクを自分の耳に合わせて修理改造してみたら、ナカナカいいカンジ。激しい動きでも外れない。

これらは僕らが新婚のころに山川海での連絡用に購入したもので、山菜、キノコ、渓流釣りなどで活躍しました。15年後再びそれが必要になるとは思いもしませんでしたが。

オーソドックスなマイク付ヘッドセット

同じメーカーの新機種も持っていますが比べてみると全体的に仕様が軽い印象があります。値段が大幅に安くなったようですが、そのぶんいろいろ犠牲になっているのかもしれません。 15年前のモノは造りが丈夫で素材も良いようです。ただし当然、機能は劣ります。大きさや重量はあまり変わりません。

こうして小物に満足したら、忙しいシーズンをひかえて、なんだかヤル気がでてきました。仕事に使う小物類って、けっこう重要かもしれません。

モチベーションにも大きく影響します。(影響する気がする?)

なんだか新しいおもちゃを与えられて興奮してる子供みたいですが。

Kenwood特定省電力トランシーバー


2007年6月3日(日)

作業中、チェンソーもろとも木から落下。

木の枝をチェンソーで伐り落とす作業をしました。大小の枝が大型バスの屋根にぶつかるのです。車体に激しい傷などついてしまっては大変です。

運転手さんの指摘をうけて、直ちに作業開始。

チェンソーが唸りをあげます。びゅ〜ん、びゅ〜ん。

こういうの、けっこう好きです。

下のほうの何本かの枝を落とし、さらに5mまで脚立を伸ばして高所作業開始。う〜ん、高いとこは、さすがに揺れるなぁ。

体重のせい?

枝を1本伐り落として、次の枝に取り掛かろうとしたところでバランスを崩します。「おっとっと」

咄嗟に、手元の太い枝を掴みます。

バリバリッ!

あっと言う間に掴んだ枝が折れて、僕は空中へGo。

オレ、やっぱり重過ぎるみたい。

右手には、エンジンがかかったままの、チェンソー。

「とりゃー」と、叫んで華麗に跳躍。(注:ワッ!と一言いったらしい)

空中で2回、3回とくるくる回り、(ドババーッと真っ逆さまに落下したらしい)

地上にストン。(ドスンと落ちたらしい)

10点10点10点9点10点。

満面の笑みで勝利をアピール。(かなり引きつっていた)

樹木の下は落ち葉などが積もって柔らかく、落下した僕は無傷。チェンソーも身体を切り刻むことなくエンジンがかかったままで近くに転がっていました。

「おれってなんだかスゴイ」

プチ勝利の余韻に浸るボクでした。(実は足が震えていたのです)


2007年6月2日(土)

団体さ〜ん、いらっしゃ〜い♪。

ガイドの山小屋も国際化の時代です。

営業の成果なのか、たまたまなのか。とにもかくにも、ガイドの山小屋は今年から海外からのお客様が大勢やってくることになりました。

団体のレンタサイクルです。

海外のお客さんカモーンですよー。英語ノープロブレムですよー。団体さ〜ん、いらっしゃ〜い♪という具合に己を顧みずに言い続けていたら、本当になっちゃった。

わ〜大変だ。

これからは6月から9月まで、ほとんど毎日、ひっきりなしに毎日のように海外の団体のお客様をお迎えします。それに対応するために、ガイドの山小屋は大急ぎでハード面の整備に追われてきました。今月中旬には倉庫が完成して、とりあえず当面の受注態勢は整うことになると思います。

GWを挟んで出張を繰り返してきましたが、一応の区切りもつきました。受注開始初日には30数名が、2日目のきょうは20数名がやってきました。

明日は60名くらいの方がやってくる予定です。

台湾からのお客さんは親日の方が多くて、穏やかな方が多いです。多くの方が片言の英語を話し、少しの日本語を話せる人も少なくありません。おかげで親近感が沸きます。

いいなー台湾のひとたち。うまく言えませんが、沖縄っぽいとでも言いましょうか。沖縄と台湾は地理的にも非常に近いですよね?那覇ー鹿児島よりも台湾の高雄のほうが近いのではないでしょうか?東京よりも台北のほうが近いことは云うまでもなく。

なんだかずっとバタバタしていたので、しばらくガイド日誌を更新できずにいたのですが、こうして久しぶりに美馬牛に腰を落ち着けることができて、ようやく一息つきました。 これでガイド日誌も再開できます。


2007年6月1日(金)

どこ行く?

今年のチャリ旅は、どこへ行きましょうか?

こういうのって楽しい悩みですよね?

ベトナム関係の本を読んでいます。昨年の今ごろは確かカナダ関係の資料を集めていたし、中国パキスタン国境付近の資料情報も集めていました。でも結局、ボクが選んだのはオーストラリア大陸の中央砂漠突破を含む、大陸縦断でした。

オーストラリア大陸縦断の旅は、10年ほどまえの「水曜どうでしょう」と完全に被りました。たまたまですが、自分的にはそれがとっても面白かったです。

資料としても、「水曜どうでしょう」が役に立ちました。あんないい加減なモノをと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何でも捉え方ひとつなのです。路面や舗装状態を見、看板の間隔を見、島づたいに旅するように僕が立ち寄っていくことになるであろう小さな町の雰囲気を食い入るように見ていました。そして今またDVDを繰り返して拝見しすると、写っているのはまさに僕が走った道そのものです。真っ赤なみち。

ちょっと胸が熱くなります。

さて、ベトナムは、今度はしっかり「水曜どうでしょう」を意識してます。

面白そうだし。

さて、今年はどこへ行きましょうか。あまり激しいことはしないつもりです。僕は冒険をしに行くわけでも命を賭して闘うわけでもありませんから。

こうしてあれこれ旅のことを考えながら過ごすのは楽しいものです。


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