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2007年2月28日(水)

富良野の丘陵をテレマークスキーで歩く

北アルプス蝶ケ岳の山小屋、蝶ケ岳ヒュッテのNさんが今年も遊びにきてくれました。きょうはNさんと2人で 新しいフィールドの下見に出かけました。

Nさんはバリバリの岳人なので、どこへ連れて行っても気を遣うということがありません。Nさんが来たときはあちこち連れまわして新コースの実験台になってもら ったりしています。

きょう向かうのは上富良野の○地区というところです。ときどき一人でMTBで遊びにきては、ここを冬にスキーで歩いたら気持ちいいだろうなーと思っていたのです。眺望が360度。人家もありません。

除雪区間の終点に車を止めてスキーで歩きます。しばらく歩くと高台の丘陵地に出ます。ここは昨年は一面のニンジン畑でした。

どど〜んと視界が広がります。すげ〜〜!富良野岳が真正面だ!

どこまでも平坦で真っ白です。遮るものがありません。広すぎて、どこへ行ったらいいのか検討もつきません。そして眩しい!

極地を旅している感じって、こんな感じなのでしょうか。広さに酔いそうです。

せっかく富良野方面にきたから、ということで帰りに上富良野のスーパーダイイチにある回転寿司に寄ります。回転寿司って、わくわくしますよね。

そしたら、な、な、ないじゃないですか!寿司屋さんがないんです!あ〜・・・

半年くらい前に閉店したそうです。気付かなかった。ショックだ〜〜。

気を取り直して、友人宅の近くにあるラーメン屋さんに行きました。とんこつラーメンを食べました。650円也。

ここにきて寒い日が続いています。もうすぐ3月だというのに連日のように最低気温が氷点下20℃近くまで下がります。いっぽうで、きょうのように快晴だと昼間はポカポカ陽気なのです。

春は遠いのか、近いのか。


2007年2月27日(火)

きょうの三段山 パウダーはどこへ?

天候:晴れ時々曇り
風速:無風
気温:-8℃
雪量:180〜280cm
雪質:風の影響で固くなった雪
新雪:10センチ未満
備考:悪雪ではないけど微妙な雪。新雪が欲しいところ。

〈十勝岳の噴火活動〉

やや活発

いい天気です。この日のメンバーは男性ばかり4名。平均身長180cm、平均年齢30歳。僕以外はみんなイケメンです。う〜む、こんな日もあるのか…。

いつもどおりのツアー進行ではあっと言う間に終わってしまいそうなので、きょうはロングコースで実施しました。三段山を東西に完全に横断します。

みんなスポーツマンなので、さくさく進みます。昼食に使うことが多い三段火口の広場でもまだ11時。結局そのまま西の谷を越え、土曜日に作った雪洞を確認(3日たっても、ほぼ原型を留めています)して、西尾根からさらに2段目まで滑り降ります。2段目雪洞(半地下式雪洞・最大定員10名)に至ってようやく正午。雪洞で昼食をとりました。

そのままフリコ沢まで滑り降りていきます。これで三段山を完全に横断しました。くじら尾根からは樹林帯を滑って白銀荘到着は13時でした。早い・・・。

先週金曜日から雪がほとんど降らず、最低気温が氷点下20度に達するような寒い日がずっと続いていました。そのため山の雪は北風と寒気によって固くなり、風当たりのいいところなどはカリカリになっていました。日が当たるとピカピカ光っています。これでは雪じゃなくって氷です。

そろそろたくさん雪が降り積もって欲しいところです。


2007年2月26日(月)

今年は雪が多いの?少ないの?

今年は全国的に雪が少ないといいます。もちろん北海道も。

しかし!

気象予報士さんの話では、なんでも今年の北海道、降水量は平年並みなんだそうです。これは意外でした。

ところが、平均気温が高いのだとか。 平年よりも2度も高いそうです。2度の違いとは、表現として適当ではないかもしれませんが、都心と仙台くらいの差があるかもしれません。

そういえば今年の冬はよく「雨」が降りました。あれが雪だったならば、もっともっと積もったでしょう。それどころか雨は雪を解かしていきました。

山はどうなんでしょうか?ここ十勝連峰は厳寒の地です。

さすがに雨は降らず、今年は暖かいとはいえプラス気温とは無縁です。

そして、山の積雪は気象予報士さんの話を裏付けるかのように、確かに平年並みの積雪があるのです。検証してみました。

雪が少ないという先入観があるのですが、客観的に見てみると、確かにいつも見ている樹木も石碑も、いつもの冬と同じように埋もれていますから積雪深は180〜280cmということになります。また沢地形ではゾンデ棒が底に達せず3m以上の積雪があります。(長さが足りず計測できません)

このように、標高1000m以上の山での積雪深を検証してみると、決して少なくないことがわかります。これも意外でした。

ところで、山頂など標高1500m以上の高山帯では、雪は風に飛ばされてハイマツや岩や笹がむき出しになることがあります。しかし、ご存知のように、これは「雪が少ない」のではなく、積もった雪が地吹雪で飛ばされてしまった結果そうなるのです。風に飛ばされた雪は沢などに堆積します。

今年は寒暖の差が激しく、さらに風が強い日が多いような気がします。寒気と暖気の入り混じりが激しいからなのかもしれません。


2007年2月25日(日)

きょうの三段山 西の谷は静寂に包まれて

天候:晴れ時々曇り
風速:北風ときどき強い
気温:-8〜-10℃
雪量:180〜280cm
雪質:乾いたパウダー 風の影響で少し固くなった場所あり
新雪:30センチ
備考:表層20センチが崩れやすい斜面あり

〈十勝岳の噴火活動〉

やや活発

(写真)一晩経過した雪洞。入り口の右には防風壁、入り口はL字型、中は3人が足を伸ばせるスペースがあります。

昨日の続きツアーです。メンバーもほぼ昨日の訓練生で構成されました。昨日の訓練のおかげか、みんな行動が早くてキビキビしています。いいカンジ。

昨日は訓練でしたからあまり滑られなかったのですが、きょうは昨日のぶんまで滑ろう!ということで、みんなヤル気満々。いいですね〜、行きましょう。

ずっと吹き続けていた冷たい北風の影響なのでしょうか、昨日と同じ羽毛パウダーとまではいきませんでしたが、きょうもナカナカのいいカンジです。さくっ、さくっと切れ味抜群といったカンジの雪で、みんな鼻を真っ赤にして興奮します。

昨日の訓練で、三段山の「西の谷」に作った雪洞を見に行きました。ほぼ原型を留めていました。しばらくはここで暮らせそうです。

友人ぱっちまんが好んで滑っていた三段山「西の谷」ですが、彼は現在療養中。いつも山にこだましていた彼の嬌声は聞かれません。きょうは絶好のお天気と雪質に恵まれていたにも関わらず西の谷には誰も滑る人がおらず、静寂に包まれていました。風だけが吹き抜けていきます。

谷は、寂しそうに見えました。


2007年2月24日(土)

きょうの三段山 生還訓練2007ビジターバージョン

天候:曇り
風速:北風
気温:-12〜-15℃
雪量:180〜280cm
雪質:羽毛パウダー
新雪:30センチ
備考:絶妙な雪。シーズン最高品質。

〈十勝岳の噴火活動〉

やや活発

 

2月3日に行われた山の仲間との共同開催の生還訓練、今回はほぼ同じ内容のものをビジターバージョンで実施しました。

驚異的だったのは、ビーコン「マムート 新型バリフォックス」の性能です。前回の訓練でも能力に驚かされたのですが、使用していたのが三段山クラブの旦那だったので、捜索が早いのは「使う人がもともと訓練された方だから」とも思っていたのです。

今回これを使用されたIさんは、この日生まれて初めてビーコンを手にしました。梱包を開封されたのも前夜です。本当の初心者だったのです。

それが、いきなり捜索レースでダントツの優勝。Iさんが対象物の30センチ以内に迫っていたとき、7、8年前に購入した旧式ビーコンを手にした僕は、5メートル離れた位置で捜索の弧を描いていただけでした。

これからビーコンを購入しようとお考えの方、どうせ投資するのであれば、安物を買うのではなく、いいものを買うべきと僕は考えます。市販のビーコンのなかではダントツに高いのですが(5〜6万円です)能力の差はそれ以上です。

仲間の命が5〜6万円で救えるのであれば、安い買い物ではないですか?

どうか賢明な買い物を。僕は誰が何と言おうと、マムート新型バリフォックス(写真)をおすすめします。


2007年2月23日(金)

雨とスノーシュー

ノロウィルス休業から復帰しました。今朝は妙に生ぬるくて気温はなんとプラス9度でした。4月中旬の気温です。

きょうは珍しく全員がスノーシューでのツアー参加でしたので、僕も久しぶりにスノーシューを履いてみました。今年2回目のスノーシュー。ちょっと緊張です。

丘のうえを歩くと、雪がびしょびしょです。風が強くて、あるところには右の写真のように風で飛ばされた雪の塊が雪上を転がってできるロールが見られました。

強い南風が吹いています。こういうとき山では雪崩が発生しやすくなります。

昼前から天気が崩れ始めてツアー終了時には雨が降り始めました。

午後からは本格的な雨になりました。


2007年2月22日(木)

高校の山岳部

高校に入学したとき僕は山岳部に入部しました。

けっこうマジメにトレーニングしていましたが、肝心の合宿をサボってはせっせと自転車で旅をしました。校則が厳しく、旅には学校の許可が必要でしたがアホらしいので無視しました 。そういう反抗的な態度がよくなかったのでしょう。

少し目立つ生徒だったので、何かと目をつけられては一部の先生から理不尽な嫌がらせを受けることもありました。保護者同伴で教頭先生に呼ばれ、転校を勧告されたこともあります。 校外で過激なバンド活動をしていることや薬物使用の疑いまでかけられていました。

どれも根も葉もない噂でした。僕は楽器ができません。

中学のときに大きなケンカをしました。虐められている友人を助けようとしたことが発端で不良集団との1対12の大喧嘩 になりました。決してカッコイイものではなく、ガラスや備品をたくさん壊した末にボクは負けてボコボコの半殺しに遭っただけでした。

友人たちと担任の先生だけが本当のことを知っていましたが、ボクはワルの烙印を押されました。

しかしながら今でも思います。僕は間違ったことはしてない。

それにしても、過去の出来事を表向きの理由に、受験勉強を頑張ってやっと合格した高校の教頭先生に転校 を勧告されるとは。そんなこと思ってもみませんでした。しかも教頭先生は岳人でした。真実を見抜けなかったのでしょうか?

あまりに悔しかったので、今でもよく思い出します。

そんな僕は外見に似ず、実はただの素朴な旅好きの山岳部員でした。寝る前にはバンド活動ではなく本を読んでいました。唯一のヒミツといえば中型2輪の オートバイの免許を持っていたこと。ただし悪の道とは無縁だったおかげでバレることもなく、無事に卒業しました。

友人たちは知っていましたし、何人かの先生は薄々勘付いていたかもしれませんが、みな黙ってくれていました。

少年のころの僕はただ、自由な旅をしたかった。無邪気な夢でした。

初めて雪山に登ったのは高校1年の3月でした。これが、その後の人生に大きく影響しました。まさか、将来自分がこうなるとは思っていなかったのですが。

危なっかしい無邪気な夢の、大きな刺激になったことは確かなようです。

担任の先生や部活動の顧問の先生、そして友人に恵まれた高校時代でした。おまけに今の嫁さんも高校でゲットしたのです。仲人だって先生に頼んだのです。みんなのおかげで今があるように思います。


2007年2月21日(水)

臨時休業の日々。

週末からずっとお腹の調子がわるくてツアーを休業させてもらっています。

なにしろヒマなのでWebの更新や暴飲暴食(ダメじゃん)などしております。

GWのツアーをUPしたりしました。

新しく買ったトランシーバーをいじくりまわして喜んだり、ザックの中身を放り出して眺めてみたり、突如、事務所の片付けをはじめて妻のひんしゅくをかったりしています。

そしてときどき、トイレに走りこんだりしてます。キツイなあ・・・。

十勝岳噴火を想定した防災訓練が行われました。警察や消防のヘリが飛来しました。最初は訓練だとに気付かずに、また山で遭難事故が発生したのかと思いあわてて出動準備しようとしたりしましたが、杞憂でありました。

ちゃんちゃん。

きょうの美馬牛は雪がたくさん積もりました。

明日はオーストラリアから無事に戻ってきたMTBを2ヵ月半ぶりに組み立てようと思ってます。砂漠の赤い砂で汚れて、それがけっこうカッコイイ・・・。


2007年2月20日(火)

21年目。夫婦の危機?

いつの間にかJALのマイレージが貯まり、国際線の往復航空券が2枚もらえるまでになっていました。タダですよタダ!

いつも僕ばかりが旅行に出かけているので女房に

「一緒に行くかい?」と訊ねました。つまり、海外旅行デートのお誘いです。

もうすぐ春休みです。子供たちを妻の実家に預けたら僕らは1週間くらいの旅行が可能です。2人で異国の市場を歩くのも悪くありません。高校生のころから交際していた僕たちですが、紆余曲折を経て年月がながれ、若かった僕らもけっこう歳を重ねました。いまは実質的な経営のやりくりまで任せているので並々ならぬ苦労もかけています。たまにはサービスしなきゃ。

しかしですよ。即座に断られました!

けっこうショックですぅ〜〜〜・・・・・


2007年2月19日(月)

ノロウィルスもびっくり。脅威の粉薬パワー

いやいやノロウィルスですよ。たまんないですよホントに。強烈です。

おとといの深夜から昨日の未明にかけてロクに眠っておりません。便器がトモダチ状態でした。

でも、ツアーは1ヶ月以上前からの予約で満員に近く、せっかく北海道まで足を伸ばしてくれた皆さんをボクの体調不良のせいでガッカリさせるわけにはいきません。あわてて薬を引っ張り出して服用します。祈るような気持ちです。

で、そのまま朝になってしまいました。ツアーですよツアー。

出発しました。ところが、あんなに苦しかったものが、止まりました。なぜ?

これが昨日(日曜日)のことです。

さて、きょうも相変わらず、出発直前まで1時間おきに便器がトモダチ。

きょうのツアーは3時間。トイレなし。ど〜する?

仕方ないので緊急策としてヨメさんをアシスタントに仕立てて連れていきます。ボクが突如逃走してもツアー一行がナンとかなるように、です。

さて、今朝も満員です。バーゲン運賃期間ですから成況です。

出発しました。そしてまたまた、ピタリと止まりました。なぜ?なぜ?

コレはきっと、粉薬(雪)が効いたってことですね〜。

ノロウィルスもびっくりです。粉薬(雪)。

いっぽう本物の薬のほうはというと、ロペミンとビオスリー錠、ガストロームも加えて1日3回服用してます。用法を間違ってたら誰か教えてください。

でもやっぱり、粉薬のほうがきっと効きますよね?


2007年2月18日(日)

きょうの三段山 視界?な〜んにも見えねえよっ!

天候:濃いガス
風速:なし
気温:-6℃
雪量:180〜280cm
雪質:ガリガリとモサモサ
新雪:あれは新雪とはいわない
備考:微妙・・・。

〈十勝岳の噴火活動〉

もちろんみえない

 

さて、僕らは崖尾根から入山するつもりでいました。最近ここから入山してないです。いつも僕らが作っておくルートはもうとっくに消えていることでしょう。そろそろ道を作りましょう道を。

おっと待てよ。何も見えないじゃないですか。ホントに真っ白だ。これはいけません。撤退です。撤退撤退〜。帰れなくなっちゃうぞ〜。

天気予報は「晴れ時々雪」、です。わかんないものですね。何も見えません。

仕方ないので白銀荘から入山します。やっぱ癒されます。ちゃんと先にラッセルされていてラクというのも嬉しいです。汗もかかずにラクチンに登りますよ。それにしても、登れば登るほどに真っ白なんですね〜。やっぱりね〜。

標高1300m西尾根の下あたり。ガイドしのぶちゃん率いるチャレンジコース(テレマーク組)が離脱。ここからは西の樹林帯を滑って遊ぶそうです。

さて。ボクが率いる一般コースはさらに登ります。チャレンジコースよりも一般コースのほうが上に登ってしまうということは、そう滅多にあることではありません。そのまま西尾根に登ってしまいました。それにしても真っ白ですよ〜。

まず、雪質を確かめるためにボクが実験滑降します。「わ、やべえ!」いきなりコケます。アイスバーンとシュカブラとド重たい湿雪のミックスであります。いきなり弾かれたうえ衝突しました。ヤバいですね〜。ゆっくり下ります。

この日はむしろ標高が下のほうが癒される雪質でありました。


2007年2月17日(土)

きょうのマツタケ谷 新コース「マツタケ谷」結果はいかに?

天候:くもりのち晴れ
風速:微風
気温:-0℃
雪量:150〜250cm
雪質:モサモサとガリガリ
新雪:??
備考:意外と標高1000m以下では雪の状態が安定していて良かった。

 

マツタケ谷とは何処ぞや?

簡単です。十勝連峰でマツタケがとれるところといえば、「ああ!ナルホド!」と納得していただけることでしょう。

あ、一部のローカルのマニアックな方だけかもしれませんが。

ここは概ね緩斜面ですが、けっこう楽しく滑れます。広いですから。

この日、上のほうでは雪質が酷くってみなさんストレス貯まりまくりでした。

仕方ないなあ・・・。行くか、ヒミツのマツタケ谷。

で、行きました、マツタケ谷。やたらとウサギの足跡があります。ウサギ追いしマツタケ山ぁ〜♪みたいなカンジです。

いやいや、それにしてもステキです、マツタケ谷。みなさんウヒョ〜と滑りまくります。空もどんどん晴れてきて、いやあ素晴らしい。「楽しい〜〜!」

S辻さんもT野さんも「ここ来たことない〜」。

ちなみにこのお二人、創業時からの常連さんであります。この2人でも来たことないコースがまだあったんですね〜。そうなんです。まだあるんですよ他にも。

滑る滑るどこまでも〜。。。スィ〜スィ〜

いやちょっと待て!みなさん車まで戻らなければいけませんよ。このままでは私たち、いったいどこまで行ってしまうんでしょうね。

止まれ止まれ。帰りますよ〜みなさん。

さて。楽しい長い長い滑りのあとは、お待ちかねの長い長い林道歩きが始まりました。長い長い長い長い。1時間たっても帰りつきませんよ〜〜・・・。

到着したときはみんな汗びっしょり、そしてうんざり。も〜嫌っ!

滑りは楽しいんだけど、やっぱり遠いんですよね〜。いいトコロなんだけど使われないコースって、実はそれなりに理由があるのです。

秘境、マツタケ谷は遠きにありにけり。の巻でした。


2007年2月16日(金)

バーゲン運賃がはじまった!

一気にお客さんが増えてきました。航空バーゲンのはじまりです。

おなじみの人、久しぶりの人、初めてあう人。いろんな方とお会いします。きょうのツアーは定員いっぱいで賑やかに出発。うれしいですね〜。

駐車場ではガイドしのぶちゃんに会いました。しのぶちゃんもまたお客さんを連れています。楽しそう。

みんなでテレマークスキーを履いて丘を歩きます。今週いっぱいは試験的に、特に求めがない限りはクロスカントリースキーのツアーをテレマークスキーで実施しているのです。お得なのでみんな嬉しそう。また、明日からバックカントリーツアーに参加する方にはちょうどいい練習になるでしょう。サクサクした滑りやすい雪で気持ちいいですね〜。

きょうも外国人のお客さんがいらっしゃいます。今月に入ってからというもの、外国人の参加者が目立つようになりました。おまけに上手です。ウェアもかなり年季が入ってる!ツワモノですね〜。

ボクの英語、けっこう聞き返されます。かなりアヤシイらしい。I think so...

ま、いっか。


2007年2月15日(木)

きょうの美瑛岳山麓 爆弾低気圧が直撃、なのになぜ?

天候:晴れ時々雪
風速:微風
気温:-1℃
雪量:150〜200cm
雪質:もさもさ
新雪:?
備考:なぜ?

〈十勝岳の噴火活動〉

いつもどおり

 

数日前から報道は過激でした。爆弾低気圧の来襲です。

さらに、青森県八甲田山でのガイドツアーの雪崩事故2名死亡のニュースが大々的に報道されました。とても他人事とは思えず、精神的に辛いものです。

ところが、さんざん脅された割には今朝の天気は良いのです。ツアー実施を半ば諦めていたのに、これでは中止にする理由がありません。報道は報道として、冷静に見極める必要があります。

これまで11年間プロガイドをやってきましたが、いろんな経験をしました。本当に本当にいろんなことがありました。また、実際の事故を見聞したり間接的に関わったりして教訓を得てきました。ここで言えないことがたくさんあります。

こうして僕らのガイドライン(非公開)ができました。完成度の高い指針です。今年度に書き終えて現在実施しています。

2月14日深夜、不安な気持ちで就寝。すでに外は強風です。翌日のツアー実施は半ば諦めていますが、しかしなんとなく自分のなかのどこかで「大丈夫なのでは?」という煮え切らない思いを残していました。経験からくる勘です。

2月15日早朝、天気図をみると、半日程度の小康状態を示す気圧の谷の逆で“気圧の稜線”に差し掛かっていることがわかります。また、低気圧の発達は頭打ちで、パワーはむしろダウンしていく傾向が見られます。さらに低気圧は、道南へと進む気配を見せています。このパターン、何度も経験しています。

一筋の光明がみえてきました。

「これなら大丈夫。」

さらに気象庁のWebから警報速報をみます。「気象警報なし。」

うそみたいです。距離的に最も近い気象警報は宗谷地方の波浪警報のみ。周囲300km以内は平穏そのものです。

ニュースとのギャップ、報道との食い違いに戸惑います。

ツアーの実施はどうする?それでもまだ迷いがあります。八甲田の悲劇が判断を下すうえでメンタル的に大きく影響するのです。正直キツイくて明日は我が身だと思うことしきり。でも、 ここは客観的にならなければいけません。自分のガイドラインに自信をもち、あらためて状況を照らし合わせます。加えて、務めて冷静さを取り戻す努力をします。

7時30分、タイムリミット直前、ついにツアーの実施を決定しました。

冷静に判断すれば中止の理由は見つからないのです。大事をとってフィールドは安全圏にしましたが、その後ほとんど1日中天気は良く、穏やかな美瑛富士の頂上がよく見えていました。

さすがに参加者のみなさんに対しては「きょうは大丈夫!」と断言できるものではありません。急変する可能性がありますからそのときカッコわるいもん。

「急変したら引き返しますよ〜」自分もまた、このお天気は半日くらいもてばいいほうかな?と思っていました。

お天気ってわからないものです。最後には自身の勘と、実際の目視に勝るものはありません。

僕のガイドラインの最後はこうです。(一部略)

「迷ったときは現場を目視せよ。」
「みんなで納得したら中止する。」

僕の「それでもツアー催行を迷ったとき原則」です。そしてその結果は?

すっかり日焼けしました。

※ガイドライン 非公開

インターネット上に公開すると、コピーされ使用されるおそれがあるため非公開としました。当Webには全て著作権が設定されていますが、それにも関わらず、経験をもとに長い時間と労力をかけて書き上げた文章が 他所Web上に 許可なく、ほとんど加筆すらされない状態で掲載されているのを見かけることがあります。それに対しては有効な対策もなく泣き寝入りが現状です。これ以上の 理不尽な被害を避けるため公開は差し控えることにしています。ご了承ください。


2007年2月14日(水)

五稜の丘を駆ける

きょうはテレマークスキーで美瑛の丘めぐりをするツアーです。

クロカンよりもテレマークスキーのほうが楽しいと断然評判が良いので、みなさんの圧倒的評判に押されるまま、ときどき本来クロスカントリースキーで実施すべきところを前もって断ったうえでテレマークスキーで実施しています。

いやあ!やっぱ楽しいです〜。

これがテレマークスキー本来の姿なんですよね〜。歩くとまた違った楽しさが沸いてきます。トレッキングや登山がすきな人は間違いなくハマること間違いなしです。特に旅好きバックパッカーの人は壷にハマること間違いありません。

テレマークといえばどうしても山滑りばかりに目が向かいますが、テレマークスキーのベーシックな部分は、実はココにあります。本当に好きな人は里山歩きでリラックスするはずです。滑りに究極を求めるならばアルペンスキーが勝るのでテレマークでなければならない理由はありません。またボードでもいいでしょう。ボードのほうがビジュアル的にもカッコイイですから。

でも、ボードやアルペンスキーでは歩けないんですよ。クロカンでは滑れないし、なんとなく地味なイメージもあります。

テレマークスキーは旅人のためのスキーだとあらためて思うのでした。それにテレマーカー旅人って、なんだかカッコイイじゃないですか!


2007年2月13日(火)

きょうの三段山 美男美女の三段山

よい天気であります。良い天気というのは気分が爽やかになりますね。

雪もなかなか良いです。冬の晴れ間というのはいいものです。

きょうの参加者は美男美女です。まずは美瑛町在住の女の子2人。ナオちゃんはいとうまいこ似、ジュンコちゃんは清水美沙似、そして男性1名は東京都のSさん、なんだか王子様のような方です。

Sさんは、今回は「人のオススメ」に従って旅をしているそうです。この先の旅程を決めていないそうなので、冬の釧路湿原をオススメして屈斜路湖のゲストハウスを紹介しました。きっと楽しい旅を続けられると思います。

さて、きょうはなんだかサークルの小旅行のような雰囲気です。なんて爽やかなんだろう〜。美男美女デー、しかも性格もみなさん爽やか。なんて素敵なことでしょう!

こういう日もあります。みなさ〜ん、チャンスは必ず訪れますよ〜。


2007年2月12日(月)

美瑛の丘で変態を叫ぶ

「いやどうも。変態です。始めまして」

変な挨拶からはじまった1日でした。みなさ〜ん、変態ですか〜?みたいな。

そりゃあそうでしょう。世間では、冬に厳冬の北海道へ向う人たちといえば恋に敗れた文学青年のような何か複雑な事情がある人たちというイメージがあるのです。

しかしながら、一方でウキウキ有頂天で厳冬の北海道を目指す人たちもいます。吹雪とか聞くと舞い上がる人たち。豪雪最高〜!みたいな。

それが変態の人たち。

「みなさ〜ん、変態ですか〜?」

変態コールで妙に盛り上がる1日。鼻息も荒く、鼻水も気になりません。

雪のうえでのたうちまわる人たち。やはり冬はコレに限ります。

きょうは美瑛の丘めぐりでしたが、本来はクロスカントリースキーを使うところを、試しに全員にテレマークスキーを履いてもらいました。お試しだったので、料金は据え置きです。

初心者も抜群に安定します。とても初心者と思えません。ブランクのある人だってたちまち不安から解放されます。一言でいうと、文句なしに楽しいのです。

クロスカントリースキーとはまったく比べ物になりません。

テレマークこそは変態御用達だと思うのです。


2007年2月11日(日)

きょうの三段山 Love Love Association

略して、LLA。きょうの一般コースはカップルばかり3組の皆様です。

一方のテレマークコースは、男性ばかり5名。こちらはMMAと名乗っておりました。なんでも、Mens and Madams Associationらしい。Mensとは参加者全員を指す独身男性たち。マダムとは、ガイドしのぶちゃんのことです。

実にあやしい。

愛とせん望の入り混じる1日だったことは言うまでもありません。

少し難しい雪だったようですが、LLAには愛が溢れています。

「いや〜ん転んじゃった。どうやって立ったらいいのか○○子、ワカンナーイ」

「何やってんだよ〜。○○子〜。埋めちゃうぞ〜ぉ!」

いい加減にしなさいよキミたち。


2007年2月10日(土)

きょうの前十勝 そして国際化ツアーがやってきた!

天候:晴れ時々曇り
風速:南西1〜2m
気温:-3℃前後
雪量:150〜250cm
雪質:微妙なパウダー シュカブラ付き
新雪:20〜30センチ
備考:雪がやや重たい印象。風の影響か?

〈十勝岳の噴火活動〉

安静

 

昨日の今日でいきなり2ヶ国語ツアーです。待ったナシです。

美瑛の丘めぐりのクロスカントリースキー半日ツアーではこれまでも何回か英語での業務をする機会がありますが、バックカントリーでは初めてのこと。否が応でも緊張します。僕の単語羅列強引反則誤魔化会話はバックカントリーでも通用するんでしょうか?てゆうか、1日を耐え切れるんだろうか?

バックカントリー初級コースは外国人6名、日本人2名、計8名という構成です。またバックカントリー中級コースはテレマーク、スノーボード、モノスキー、山スキーというチャンポン状態で満員になりました。ウィンタースポーツの見本市みたい。特にモノスキーでバックカントリーを滑る人を迎えるのは始めてです。

お天気は上々。雪も良さそうでした。さあみんなで出発です。Here we go!

僕は初めて、電子手帳を片手にガイド業務を行いました。昔、山岳ガイドをはじめたばかりの頃、高山植物の特徴を微細にびっしり書き込んだメモを胸からぶら下げていたことを思い出します。ときどきカンニングしながらコミュニケーションをとります。初心に返ったようで面白い!

たとえばウサギの糞を見つけたときのこと。ウンコを直訳するとあまりに生々しいのですが、いくつかの候補を探してみると「droppings」という単語が見つかります。小さな落し物ふうのニュアンスが加わり、いいカンジ。言葉遊びですね。

「ウサギのウンコだよ〜」

そのとき、真っ白な本物のユキウサギがみんなの目の前を走り抜けました。絶妙なタイミングじゃあないですか!

そんなこんなで何となくうまくいった2ヶ国語ガイド業務でした。

「何とかなるもんやなぁ」

妙な自信がついたボクでした。


2007年2月9日(金)

国際化の波 ガイドの山小屋の受け入れ態勢はギリギリセーフ?

いやホンマに最近は外国人のお客さんが増えましたよね。

アジア系のお客さんは言うまでもなく、ヨーロッパ、北米、Aus&NZから大勢の方たちがやってきます。

楽しいですよね〜。

きょうも外国人のお客さんがいらっしゃいました。僕のツアーへの参加は難しいようなので「白金ネイチャークラブ」というフレンドリーガイド会社を紹介しましたが、こうして国際的に変化していく過程をみるのは楽しいことです。

ボクのいい加減な英会話もなんとか通じているようなので、思い切って、

English Speaking Welcome! (WelcomeであってOkayではないところがミソ)

としました。Webトップページには早速、この文字が躍ってます。

外国人のお客さんがいたら、ボクにどんどん紹介してくださ〜い。

こんなボクですが、英語をちゃんと習ったことはないです。

NHKの「英語でしゃべらナイト」を見ているくらいです。短期留学の経験もなく英会話学校に行ったこともなく、英検も受験したことはありません。高校英語が最後ですが、成績は悪かったです、はい。

MTB旅でずいぶん鍛えられました。何をするにも万事、英語が必要でしたから、約1カ月半の旅の途中は必死です。待ったなしです。否応なく鍛えられるわけです。こうしてなんとか喋れるようになりました。

しかし、かなりいい加減です。文法メチャクチャです。

それでも通じているので気を良くしています。万事、楽観的なボクですから。

でも、ちゃんとした英語を喋りたいので、英検にチャレンジすることにしました。

お客さんに語学力を鍛えてもらおうと思ってます。

ほんとうはまだ、English Speaking Welcomeと看板出してはいけないと思うんです…。 ま、いっか。


2007年2月8日(木)

うどんの思い出。 猫と細ネギ

僕がまだ、四国のうどん県高松市に住んでいた中高生のころ、僕には「たいすけ」という雌の三毛猫の、歳の離れた妹がいまして、一緒に生活し、一緒に成長ておりました。

ネコどもは勝手に増えたり仲間を連れてきたりするので、一時は7〜8匹のネコどもと暮らしたこともあります。

うどんのふるさと、うどん県ということもあり、ぼくの家の内外には至るところに薬味用の細ネギがありました。

ご存知のように刻んだあとに残る根っこ部分は水に挿しておくとまた生えてきます。台所の隅には必ずといっていいほどコップに挿した根っこから再び芽を出してひょろひょろ伸びた、か細いネギが見られました。

大量に買ってきた細ネギは冷蔵庫に入れずに生花のように水に挿して立てておくこともありました。僕んちには観葉植物はなく、そのかわりに常に強烈な緑と香りを放つ細葱の束が繁っていました。

また庭の隅っこにはあちこちに勝手きままに細ネギが生えておりました。使い切ったあとに残った根を移し植えたものが野生化しているのです。
北海道でもコレをやったら、根付かなかったです。

うどんを食うときには、これらのネギを適当にちょんちょんと摘み取ればいいのです。それでも消費が追いつかないのでスーパーで大量に購入していました。うどんのふるさとということもあり、細ネギはいつも安価に大量に売られていましたから。さぬきの人は本当に日常的にうどんを食べます。

こうして我が家で繁栄する細葱ですが、それを横取りするやつがいました。
近所の猫ども。そして、うちのタイスケでありました。

「がしがしがし」ネコ草のかわりです。がしがしがし。

こらあ!貴重なネギを勝手に食うなっちゅうねん!
でも餌皿にのせてやっても食べない。あくまでも生えてるのがいいようです。

ちなみに、うどんは食わなかったですね、はい。

ところで、その後の「タイスケ」ですが、高校3年生のときに他界して、裏山に葬りました。妹がつけていた首輪の鈴は僕のお守になっています。また命日に近い毎年初冬には20年間お墓参りを欠かしたことはありません。
妹と一緒に暮らしたふるさとの家はすでに跡形もありませんが、うどんにのっかった葱を見てますと「たいすけ」を思い出します。

妹は今でも僕のなかに生きているようです。


2007年2月6日(火)

雨雨雨・・・

朝から小雨が降りしきっています。まだ2月上旬だというのに、ヘンですね。

近所のユースホステル「美馬牛リバティ」のまえを通りがかったら、宿泊のお客さんでしょうか、ご家族連れ途方にくれて立っているのを見かけました。おそらく台湾の方でしょう。

お父さん、明らかに目が怒ってます。

子供たち、雪をみてやや興奮。でも、退屈そう。

お母さん、しゃあないなぁ…、これからどうする?みたいな顔。

その気持ち、すごくわかりますよ。そりゃあそうでしょう。常夏の国から真冬の北海道にやってくるなんて、それも国境越えて、家族でやってくるなんて、かなりのエネルギーを必要としたはず。

冬の北海道。きっとロマンチックなイメージを持たれていたと思うんです。

それなのに・・・。雨は無情です。

午後からは雪になりました。


2007年2月5日(月)

お一人様は旅の気分

ボクの実施しているツアー。お一人様オッケーです。僕自身もまた、けっこう「お一人様」が好きです。気楽だし、楽しいツアーになることが多いんです。

最近はナンでも「2名から」というところが多いようですが、一人旅が大好きな僕らにしてみると嫌な傾向ですよね。僕自身いつも「2名から」に対して反発を感じています。

ひとりなんて儲けにならないんだよ、帰ってくれ!と言われてるような気がする。僕も経営者のひとりなので、実際そのとおりだということはわかってます。

でもね、自分が逆の立場だと、侮辱に感じるんだなコレが…。

「1名からでも実施するけど割り増が必要」も同様。なんだか金儲け主義を生々しく感じませんか?一人旅してるときに目の当たりにすると何ともいえない不愉快を感じます。みなさんそういう思いをしたことありませんか?

イヤですよね?僕はイヤなので、自分はそんな傲慢なことやらないゾと決めました。綺麗事ではないです。嫌なもんはイヤなんです。

さて、きょうはお一人様ツアーでした。外国人の男性です。とてもカンジのいい方です。写真が好きなようで、ばしゃっばしゃっ、と次々シャッターを切ります。軍隊にいたときの話や、お互いの海外放浪旅の話で盛り上がります。

ユーロが高すぎるとか、バルセロナで食べたアコヤ貝の刺身が高かったとか。

先日も女性お一人様でした。バイク旅の話や豪大陸縦断の話で盛り上がりました。その女性はなんとオートバイで一人で豪大陸を半周しているのです!

まるで旅の途中で出会った人みたいで、楽しい〜。

だからボクはお一人様がすき。いつだって旅の気分。

僕は、現役のバックパッカーですから。


2007年2月4日(日)

きょうの三段山 いやぁ吹雪ですね〜寒いですね〜

天候:吹雪
風速:北西の強風
気温:-12℃前後
雪量:150〜250cm
雪質:風成雪&アイスバーン
新雪:風に飛ばされて…
備考:森林限界より上には行くことができない

〈十勝岳の噴火活動〉

みえない

 

いやあ!なんまら寒いですよ〜。久々に冬の北海道らしいツアーでした。

妙に興奮するんですよね。「吹雪、最高〜〜!」みたいな。

変態です。

ツアーのあと露天風呂に入っていると、オーストラリア人が数人やってきました。みなさん日本の温泉文化を心から楽しんでいらっしゃる!

なかなか、「わかる方」たちですね〜。

いたってお恥ずかしい英語能力のことも顧みず、思わず話しかけました。

僕が10月から12月にかけてオーストラリア大陸を自転車で縦断したという話をしたら、一気にみなさんと打ち解けることができました。最近の出来事の話など聞いて、なんだか懐かしい気分になりました。妙なもんです。

大陸縦断鉄道「ガン」がトラックと衝突して横転クラッシュしたとか

僕のしてきた旅は砂漠を3つ縦断するというもので、思った以上に過酷でした。たくさんのオージーに助けてもらいました。だからオージーをみると親近感が沸きます。あのときのお返しをしなきゃ、という気分になるんです。

もっともっと、この美瑛・富良野エリアにオージーがたくさん来るようになればいいなーなんて思います。


2007年2月3日(土)

生還訓練 何があっても生きて帰ろう

天候:晴れ
風速:北西ときどき強い風
気温:-5℃前後
雪量:150〜200cm
雪質:固いバーンのうえにパフパフなパウダー
新雪:20〜30センチ
備考:訓練だというのに、悩ましいんです粉粉…

〈十勝岳の噴火活動〉

いつもと同じ

 

困ります。訓練だというのに天気が良すぎます。おまけにこの雪質は何ですか。前日までの絶望的に固いバーンのうえには、ふんわり、 ふ〜んわりと、羽毛がのっているではないですか。この誘惑に耐えて耐えて耐え抜いて、訓練を続行しなければいけないのでしょうか。

メンバーの間にうごめく不満。いまにも暴動が起こりそうです。

困ります。旦那(三段山クラブ)がどんどん登っていきます。しょうがありませんねえ。ここを1本滑りましょうとか言い出します。困っちゃうなあ…。

あっ!困ります!スキーが勝手に下に向いて、あああああ落ちていきます。しかも期待を裏切らないパフパフです。ああっ、困ります…。

なんだかんだでみんな滑りたかったんじゃないですか。ここで十分にストレスを発散して、みんな大満足です。そのあとは雪洞ほって、ビーコン探して、走って走ってまた掘って、またまた滑って。突然深刻事態発生救助生死自己責任仲間信頼焦慌時間勝負真剣必死汗涙鼻水体力憔悴奮起生還達成。

最後に十勝連峰での近年の雪崩発生データをもとに、メインパネリストの旦那を中心にパネルディスカッションを行いました。すべての日程が終了して、きっとみんなが思ったのは、「それでもやっぱり山は素敵だ。」

フィールドを真剣に愛し、危機感を共有し、そしてそのリスクに正面から向き合う仲間たちとの間で、心がひとつにまとまったと思いました。


2007年2月1日(木)

不気味な冬とスパイクタイヤ 

変な天気が続いています。

雪が多ければ異常だといい、少なければ異常だという。寒ければ異常だし、暖かければ異常。テレビなんかで町の声を拾うと、オッサンオバハンたちが「異常だ〜!」と声高に叫んでいる光景はいつだって珍しくないです。

まあこれは風物詩みたいなもので、つまりは例年いつだって一時的におかしいことはあるということでしょうか。これまでのゆっくりとした気候の変動も、地球が生きている証なのかもしれません。

しかし、今年はどうでしょうか?

笑えないです。異常どころか、不気味です。これまでとは違う異変にお気付きの方も多いと思います。何かの前触れでしょうか?

南海大地震のあった年も、冬がやけに生温かったと聞きました。

いま、山もひどい状態になっています。パウダーはどこへ行ってしまったのでしょうか。これから1〜2週間は、何があってもおかしくないと思います。

キケンな状態。山が怒ってる。

地球が狂い始めているんじゃないかと思うんです。

なんか気持ち悪くって、きょうのツアーを中止しました。勘のようなものです。僕は「勘」を、とても大切にしてます。うまく説明できないけど。

きょうMTBのスパイクタイヤを買いました。せめてMTBでも乗ろうかな〜と。

MTB用のスパイクタイヤは稀少なんですが、まだ多少の在庫はありました。たぶん旭川周辺で取り扱っているのは、ここだけじゃないかな?

 サイクルハウス クランカー ボクの海外遠征の準備はココでお世話になってます


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