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2003年12月30日(火)雪

雪不足を心配した今シーズンですが、今日はあらためて「さすが三段山だな」と思わされました。つい昨日まで雪不足を嘆いていたのにたったひとつの低気圧が通過しただけで一気に50センチ以上の積雪。懸念は一晩で解消されました。パウダースノーの聖地、三段山。正月休みにギリギリ間に合わせたといったところ。「今年は雪が少ないから…」と早々に諦めてしまった人も多いとききます。登山口である吹上温泉白銀荘ではつい昨日まで予約のキャンセルが相次いだそうなのですが、今回の積雪は決して裏切らない三段山を信じて待っていた人への御褒美といったところでしょうか。正月休みでありながら人が少ないこの正月は手付かずのパウダーを存分に味わえるチャンスですね。

 

2003年12月25日(木)くもり時々晴れ

きょう関西の国立大学のワンゲル部員8人グループが遊びに来てくれました。宿代を倹約して近くの公園にテントを張り参加費を捻出したようで、僕は態度には出さなかったけど、そのことがすごくすごく嬉しかったです。どうもありがとう。

きょうのツアーはそれはそれは賑やかなもので、転んでは悩んだり笑ったり、昔、自分が「お客さん」だったころを見ているような気がしました。それにしても、雪のないところで育った彼らのなかには、きょう生まれて初めてスキーをした人もいて、初めてのスキーがバックカントリーっていうのは、それはいいのか、悪いのか・・・。

ただひとつ残念なことは、できることなら、いつもの年のような山盛りてんこ盛りの粉雪のなかでウハウハ遊ばせてあげたかったなあ。

 

2003年12月21日(日)雪

積雪は少ないものの、よい粉雪。同行するのは気持ちのいいお客さん。そして待ってました、僕の愛する冬の十勝連峰。足元にポッカリ穴があいて落っこちるわ、沢地形に片足突っ込んで大転倒するわ、法面から落下するわ、ガイド自ら6度も転んで雪まみれ。とても楽しい1日でした。

やっぱり冬はいいですねえ。

 

2003年12月20日(土)くもり

平成9年4月にガイドの山小屋を設立して今年で7度目の冬になりました。あれは確か、設立して間もなくの平成10年〜11年にかけての冬だったと思うのですが、その年は大雪で毎日のラッセル(先頭で深雪に道を刻む役目)が本当にきつく、お客さんを連れてのツアー中にもかかわらず何度か膝から崩れて座り込んでしまったほどでした。そんなときはさすがに作り笑顔さえ浮かべることもできず、ただ黙々とゴールを目指したものです。行けども行けども腿でかき分けるような雪雪雪雪・・・。

そうして丸1日、文字通りほんとうに命がけで仕事をしても実質、自分への手間賃はわずか4千円ほど。しかも何の保障もありません。いつか力尽きて死ぬかもしれないこの仕事を、何度投げ出そうかと思ったことか。

この仕事をしているとよく羨ましがられるのです。「好きなことを仕事にしていて羨ましい」いやいやいや、その気があればあなたにだって出来ますよ。「お金がないから」お金は自分で貯めなきゃ「コネもないから」コネ?え?起業にコネなんて?

要するに最後は粘りなのかなと思うのです。思い返すと、あのとき自分はよく逃げ出さなかったなと。 実はほんとうに参ってしまって一人で布団のなかで何度か泣いたんです。雪は白い魔物だと思いました。とほほ…

そんなこんなで、いつの間にか7回目の冬がやってきました。今年は雪が少ないことを嘆いてみるものの「死ぬわけじゃないし」と余裕さえ感じられるようになりましたが、でも人って勝手なもんです。あれほど痛めつけられた大雪が今じゃ何となく懐かしく思うんですよね。

 

2003年12月17日(水)くもり

〈積雪情報〉

●美瑛(丘陵地帯)・・10〜20cm

●白金温泉周辺・・30〜40cm

●望岳台(十勝岳登山口)・・30〜40cm

●十勝岳温泉・吹上温泉周辺・・40〜50cm

今週末 の営業に向けて各コースひととおり下見をしてきました。一部のコースを除いてなんとかツアープログラムは実施できそうです。やれやれ。ちょっと一安心、しかしもっともっと雪欲しいなあ。

明日から雪の予報、ホワイトクリスマスになればいいですね。今のままじゃサンタクロースのソリは役に立ちそうもないし。

 

2003年12月15日(月)晴れ

今週末には冬の営業が始まるというのに今シーズンはどうなっているんでしょう?雪がない・・・。美瑛の丘陵で10センチ足らず。草や土が見え隠れしています。山では笹や潅木が埋まらず、せいぜい「雪化粧しました程度」です。明日からしばらく冬らしい天気が続くようですけど、それでもちゃんとBC(バックカントリー)を楽しめるようになるのは年明けくらいになりそうな気がしています。そんなこんなで僕はまだ今シーズンはスキーを履いていません。

今週末やXマスのお客さんゴメンナサイ!でも、異常気象にはさすがに勝てないのです。「東京から来たんです。何とかしてくださいっ!」って凄い剣幕で詰め寄る人とかいるかもしれないなぁ・・・。(天気に恵まれず怒りの矛先を向ける人って結構多いんですよ)参ったなあ。ほんと参ったなあ。

 

2003年12月9日(火)雪

旭川空港に降り立つと、辺りはすっかり冬景色にかわっていました。予想していたとはいえ2時間前まで雑踏のなかを揉まれていたちっぽけな存在にとって大変な感動をおぼえる瞬間です。この感動が原動力になったからこそ僕は数年前に、こちらに移住してくる決意ができたのだとしみじみ思います。

飛行機の小窓から見る大雪の山々はユキ雲のなかにあり、わずかに十勝岳の裾野の白金温泉周辺が見えるだけでしたが、それを見ているだけで手には汗がにじんできます。緊張と期待が入り混じる、それは概ね、ポジティブ・シンキングから来る涎のようなものなのですが。

ただ、漠然とした不安があります。みなさんが感じているように、今年はちょっと例年とは違う冬なのです。寒い夏、早すぎる山の初雪、そして逆戻りするように数日前まで続いた異常高温の日々、極端な雪不足。また、うまく言い表せない現象と予兆の数々・・・。こんな冬ははじめてです。今年はなにか不気味です。12月に入り、ようやく本格的な冬が訪れて積雪も急速に伸びてきました。予定通りに今年もバックカントリーに遊ぶことができるでしょう。そして、僕の愛する十勝連峰には昨年にも増して過激なバックカントリーを求める人たちが押し寄せるでしょう。

しかし、いつもの年とは何かが違う。何か悪い予感がします。どうかその予感が当たりませんように・・・。

今シーズンの僕は、「より慎重に」に重点目標を置きたいと思っています。こんな不気味なシーズンだからこそいい機会なのです。自分の足元を見つめなおしてみるのも良いかもしれないとも考えています。

それからもうひとつ。いつでも遭難救助に出動できる準備を怠らないこと。ロープの砂汚れを落とし、カラビナを潤滑油で拭き、発信機には常に新品の電池をいれておく。ファーストエイド。救急法の復習。これらをパックしたザックをすぐ持ち出せるよう用意すること。これらの準備がどうか無駄になりますように・・・。

親しい人を亡くすのはもうたくさんですから。しかし、それでももし事が起こってしまったなら、そのときは必ず、今度こそ必ず、生存救出したい。

 

2003年11月17日(月)雪

昨夜から降り続いた雪が積もり、朝おきると一面の銀世界でした。久しぶりに見る眩しい雪景色にはやる気持ちをおさえてバックカントリーテレマークスキービデオ「三段山2003」を店のなかにBGMとして流します。窓の外は、雑木林を背景にして静かに舞い続ける雪。窓ガラスが一枚の絵画のようです。十勝岳の山麓、5合目にある吹上温泉に電話をすると一晩で一気に積もったと教えてくれました。やったー!

きょう、これから大阪伊丹空港行きの飛行機に乗ります。3週間後に戻ってきたとき、どうなっているか楽しみです。それまでしばらくの間、この「ガイド日誌」はお休みします。

 

2003年11月15日(土)くもり

やっと冬用ディスプレイが終了しました。どことなく殺風景でよそよそしい印象だった店内を、心境の変化もあり(以前より緊張感が取れたような。体形も同じく)2年前から少しずつリフォームしてきました。いまでは2年前とは全く別の店のようです。生活感も何も無かった店内には、今は物があふれて、いくぶん狭くなったような気もします。ごちゃごちゃした、いかにも北海道の住宅といった趣き。「おしゃれなカントリーライフの提案」「かっこいいアウトドアおやじ」を目指していたはずなんですけど、それは幻。から手形。「しゃーないなぁ」「まいっかー」「こんなもんやろ」てな感じでなんとなく店内の雰囲気が決まっていったという感じです。そのまんま自分の部屋か、それとも部室?そんな感じになってしまったです。こんないい加減でいいんだろうか・・・いいんです。店にはお洒落なジャズではなく森高千里の曲が流れていたりしますけど許してください。・・・好きなんです。まぁここは「山岳部・部室」ですからね。

 

2003年11月13日(木)はれ

1年間の名簿を整理していると、そのお客さんのことを思い出すから不思議です。僕は20歳の頃の事故が原因で記憶力が極端に低下し「記憶する」という、なんでもない事にコンプレックスさえ抱いているのですが、こうしてお客さんの情報に触れていると不思議とそのときの状況がぼんやり蘇ってくることがあり、名簿の整理はなかなか楽しいものです。

古い名簿でも、「ああ、この人は・・」という具合に楽しかったことが思い出されます。そして、つい、新しい名簿のなかに加えてしまうのです。すでに年賀状だけで1千以上。いやはや、どこで線引きして良いものやら・・。困った!

これで名前と顔が一致すれば、なお楽しいんですけどね。

 

2003年11月10日(月)はれ

きょう、残る1台の車の冬用タイヤ交換を終えました。スキーツアーの際に参加者のみんなを乗せて走る車です。定員10名、4WD。スタッドレスタイヤの交換周期は少し早めの2年毎です。スコップを載せて、ワイヤーロープも積んで、よし大丈夫、これで今年も準備万端です。

時速70キロくらいで走っていると、本州から来られたツアー参加者によく「これは何か特別なタイヤなのですか?」と聞かれます。いやいや普通のブリジストンタイヤです。タネも仕掛けもありません。ただ、厳冬期このあたりは気温がとても低いので道路表面はツルツルではなくサラサラしているんです。きっと、その道路状況とタイヤの相性がいいんでしょうね。でも、みんなを乗せているときはそれなりに緊張しています。山道のカーブを曲がりながら「冬道のカーブ、基本はテレマークターン」なんて笑いながら言ってますけど、実は、目は真剣そのものです。

 

2003年11月9日(日)くもり時々雪

小雪の舞う初冬のころ、ガイドの山小屋の店内は冬の準備に大忙しです。本格的な冬を前に僕にとっては、いまが師走といったところ。レンタルウェアが並び、あちこちにスキー用品が転がる。暖炉に火が入り、ビデオ上映用テレビが真ん中に居座る。できるだけ「生活感」が出ないよう気を配っていた夏と違って、ゴタゴタと物があふれて狭く感じる店内はなんだか暖か味があって僕は好きです。

昨夜、テレマークスキービデオ三段山2003の試写会に行ってきました。見終わって一番最初に感じたことは、

「やっぱり冬の十勝連峰は世界でいちばん素敵なところだ」 

世界でいちばん素敵なところ。そこで仕事ができる僕は、ほんとうに、ほんとうに幸せ者―  このことを最近なんとなく当たりまえの既得権のように思いはじめていた僕に、「三段山2003」は、この幸せをあらためて実感させてくれたのです。

・お知らせ 「三段山2003」は冬季の店内でほぼ毎日上映しています。

 

2003年11月7日(金)くもり時々雪

きょうは小雪が舞う1日でした。気温も3℃までしか上がらず、ようやく冬らしくなってきました。冬の生活には欠かせない、というより命綱である暖房ボイラーの試運転をしてみたり、温水パネルにほっぺたをくっつけたりしてみて「あったか〜い!」、あらためて冬を実感しています。なんだか幸せだな〜。

 

2003年11月6日(木)雨

以前、ここで紹介した自家製ワイン2種(ガイド日誌10月31日)をきょう試飲してみました。

自生していた山葡萄のワインは、野生の酸味が残る濃厚でちょっと渋みのある「ブドウの搾り汁」、市販のワイン用葡萄のワインは、甘味酸味ともに物足りない「ブドウの搾り汁の薄いやつ」というのが率直な感想です。ともに酒という印象なし。う〜ん、ただの絞り汁ではなぁ・・・。

こがね色に紅葉したカラマツが散り始めました。そのおびただしいカラマツの葉が降り積もり、砂利道がこがね色に染まります。そしてまもなく訪れる冬。真っ白な雪がその上に降り積もることでしょう。

 

2003年11月5日(水)くもり時々雨

この夏もいろんなお客さんが訪れました。そんなお客さんたちのなかには、何かこう・・手を差し伸べたくなるような人、思わず何かしてあげたくなる不思議オーラを持った人 がいらっしゃいます。気の弱そうな男の子や、いかにも人の良さそうな方に思わず・・、なんてことが時々ありました。逆に「損する人」もいらっしゃいます 。高飛車な人。相手につけ込んだり駆け引きする人。こちらはどうしても警戒して身構えてしまい ますのでマニュアル以上の応対ができません。その方は元手以上のサービスを得ようと考えた結果、かえって損をしています。おそらくは、どこに行っても同じように損をしているのではないでしょうか。そんな気がします。

「むかしむかしあるところに、貧しいけれど心のやさしいおじいさんと、欲深いイジワルなおじいさんがすんでいました・・・」よくある昔話の書き出し。どうでしょう?年々、後者が増えているような気がします。みなさん きっと普段の生活でストレスが溜まっているんでしょうね。でもせめて旅行中くらいは息抜きしましょうよ。ね?

 

2003年11月4日(火)くもり

「趣味はテレマークスキーです。」堂々と言えるようになったのは、ここ2〜3年のことです。僕のテレマーク元年は・・・よくわからないのですがBLDシンクロXが一番古い板なので96〜97年くらい?と思うのですが、しばらくはXCの域を出ず「テレマークです」とは恥ずかしくて言えなかったのです。なにしろ生まれてはじめてのスキーが10年前のことで、当時普通のサラリーマンだった僕は顧客である自治体の第三セクターのスキー場に「手伝い」に行きそのまま滑るハメにという経緯で、それはもうひどい目にあって・・、一緒に行った妻は、半 ベソをかきながらゲレンデを歩く僕など眼中になく一人で楽しんでいるし、僕はもう2度とスキーなんかやらない!とキレまくり・・・。それが「スキー元年」でした。あれから10年。まさか自分が山岳スキーガイドになろうとは夢にも思いませんでした。いやあ人生ってわからない。つくづくそう思います。「もし、あのときスキー場に行かなかったら?」僕はここにいなかったかもしれません。そう考えると人生には何ひとつ無駄なことってないんですね。

 

2003年11月3日(月)くもり

朝から生温かい強風が吹く嫌な天気の連休最終日、来客少なく、ツアーガイドなく、仕方ないのでケーキを焼いたりレンタルのテレマークブーツを整理したり秀岳荘のバーゲン最終日に出かけたりして1日が終わりました。物欲は満たされ準備は万全、いつでも雪山に出撃できるゾ、と言いたいところ。しかしながら今年はいったいどうしたんでしょう!?雪の気配は微塵もなく、知り合いとの挨拶も「降りませんねー」。このままだと年末年始は雪が不安定で苦労するゾ、なんて思うと不安で不安で仕方ありません。いま一番のほしいもの、それは、

「雪大盛り、大至急」

 

2003年11月2日(日)晴れ

いよいよ明日で無積雪期の営業が終わります。この時期になると毎年決まって「来年はこんなツアーもあんなツアーもやってみよう」なんて思うのです。あれこれ時間と手間をかけてプランを練ったり下見してみたり試験運行してみたりする。たしか昨年は・・・早朝のツアーを企画してみたような気がする。面白い、これはいけるでぇ!なんて調子のいいことを言ったような気がする。しかしこの夏・・・、朝はいつまでも寝ていたような・・・。おととしまで早朝のカヌーツアーが盛況で毎朝4時半に起きていたのが嘘のように、今ではすっかり朝寝坊な人になってしまっていたのでした。

プランを練るのは楽しいものです。基本的に遊びが仕事だからなおさら楽しい。そこで、いまHPに掲載しているMTBの林道ツアー、はたして来年は定番になっているんでしょうか?「あそこを一般に知られてしまうのは勿体ない」「毎日釣りしてたらイワナがいなくなるのでは? 」「ボランティアみたいな仕事だし」そんな小言つぶやいているうちにいつの間にか消えているような?それは来年にならないとわからないですね。いやはや・・・。

 

2003年11月1日(土)晴れ

こちらに移住してくる以前まで「いくら」といえば高級寿司ネタの代名詞で高嶺の花、北海道のうまいものといえば思い浮かぶベスト3、あこがれの食材でした。それがどうでしょう?この季節になると新鮮な鮭の筋子( いくらがたっぷり詰まった腹の袋ことですね)がスーパーの鮮魚売り場に安く並びます。これを50度くらいのたっぷりの塩湯にひたし、ばさばさ揺らす、優しくシゴく、そしたらどうでしょう!ぽろぽろぽろぽろ・・・。黄金色の 「いくら」がぽろぽろ・・・。筋子1000円分もあればイクラの軍艦巻50カン分くらい採れるでしょうか。こうして「いくら」は僕にとって庶民的な秋の味覚となりました。ついでに言うなら帰省のときの良いお土産。お返しに素敵なものをもらったりします。「実は元手100円分くらいなんです・・・」そんなこと、口が裂けても言えません言えません。

余談ですが、鮭といくらの炊き込みご飯「はらこめし」というものがあります。初めて食べたときの旨さが感動的で忘れられず、それ以来ぼくは「はらこめし」に夢中になってしまいました。そこで今年も「はらこめし」を作ってみました。あの日の味にはかなわないものの、しみじみ旨い・・。筋子をほぐしながら僕は 、あの日食べた「はらこめし」の味を思い出しながら一粒一粒に愛情を込めます。思い出はセピア色に変わろうとしていますが、決して忘れられない味です。

 

2003年10月31日( 金)晴れ

この秋はワイン作りに挑戦しています。きょうは10日前に足踏み絞りで仕込んだキャンベル(市販のワイン用葡萄。余市産)の瓶詰めを終えました。それより前には 十勝連峰の山麓に自生する天然の「山葡萄」も仕込んでいます。2週間前まで雑木林にぶら下がっていた山葡萄は、そのまま果実を潰して自然に発酵(つまり腐らせた)させただけ。まったく原始的な手法なのですが、地下室で寝かせている瓶を見てみると一見したところ深みのある深紅の赤ワインそのもの。もし、うまくいけば人類が初めて口にしたというワインのルーツと同じ味が蘇るはずです。さて、気になるそのお味は?…それは大晦日のお楽しみなのでした。

 

2003年10月30日(木)くもり

丘のまちがカラマツの紅葉に彩られはじめた今週、店にはレンタル用のテレマークスキーブーツが並び、気の早いお客さんが預けたままのスキーを取りに来たり、今年もソワソワ落ち着かない季節になりました。きょう、来年の仕事の打ち合わせにきたガイドぱっちまんとのミーティングも、いつの間にかスキーの話になってしまう始末。雪の季節を前に大掃除やらペンキ塗りやら、何かとせわしないこの季節なのですが、僕はなんとなく好きなんですよね。

>ガレットさん、メールありがとうございました。読んでいる人がいると思うと、「書く」キーボードにも力が入ります。これからもよろしくお願いします。

 

2003年10月29日(水)雨

ホームページの表紙をリフォームしました。めんどくさがりの僕はデジタルなこと、特にパソコンが苦手で、けっこう最近までインターネットに繋げるだけで一杯一杯だったこともあり、これまでHPは放置状態でした。しかし、ささいな情報でももしかしたら誰かの役にたつかもしれないと考えて(特に冬は)、この日誌では僕に出来る精一杯の情報の提供につとめたいと考えています。

ご意見などございましたらメールでお寄せくだされば幸いです。


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